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Well-tuned microcosmos サウナしきじ

2020/1/2訪問
サウナーの聖地などと言われると、サウナは熱すぎ水風呂は冷た過ぎといった過剰な温熱環境が提供されてる気がして正直期待してなかった。私は原則サウナに作業の捗りを求めているので、そこまで通好みな環境は求めていない。

静岡駅からバスで2〜30分ほど離れたところにあるサウナしきじは、年始ということで混雑が予想された。男性は何組か待っている人がいたが、女湯はすぐ入れた。ロッカーも狭いが、浴室も狭い。想像以上に狭い。私がよく行く某スポーツジムの風呂場の方が設備がいいくらいだ。

ほら、このように女性は冷遇されるところがサウナを好きになりきれないところだ、なんて思いながら、2箇所あるうちの一方のサウナに入った。ここは薬草サウナだそうで、薬っぽい香りがした。温度はそんなに高くなく、湿度が高い。しんどくないのに汗がドバドバ出る好きな感じだった。

「これはなかなかいいぞ」と思いながら、次は水風呂に入った。私は水風呂は嫌いではないが、高速で60を数えて速攻で出るくらいには得意ではない。しかし、水風呂もそんなにしんどくなかった。どうやら地下水を使用しているらしい。

他の人が持ち込んだペットボトルを見て「汗めっちゃ出たのに水持ってきてなかったな〜」と後悔していると、水風呂の掲示がこう謳っていた。

「このお水は飲めます!」

水を手ですくって飲むと、自分の中と外が水で満たされ、自分が水になったような、そういえば人体の80%は水でできてるんだったな、ということは人間は水では…と考えを巡らせていたけど実際は成人の水分割合は60〜65%らしい。そこまで水じゃなかった。

水風呂を出て休憩する。ハッカ油を薄めたものに体を触れさせたスースーするような感じから、身体の内から熱いものが湧き出してくるような感じ。手を膝に当てていると、指先に血が巡る「じゅごー」という音が聞こえてくるようだ。まるで木を巡る樹液のよう。人間は植物では……。

というわけでおそらく過去最高の5ターンを決めてしまった。まだまだできるような気もするけど身体のことを考えてこの辺で切り上げた。他のサウナだと義務感で3ターンやってるところもあるのだが、しきじはいつまでも回せそうな感じだった。いうなれは筋トレで辛い思いをしながら3セットやるのではなく、筋トレハイになって筋トレをやるのが気持ちよくて仕方がない感じに似ている。

そして驚きなのが、5ターンもやればヘロヘロになっていそうなところ、その後も作業ができるほどの聡明感が得られているのである! ということで書いているのがこちらの文章だ。

風呂は普通の風呂と薬草風呂、地下水の水風呂、サウナはドライサウナと薬草サウナの2種類、決して広いわけではない。露天風呂や外気浴があるわけでもない、人気の炭酸泉があるわけでもない。休憩室のWi-Fiはなぜか繋がらない。しかし、それぞれの施設が緻密に調整されている小宇宙を感じた。明日も来ちゃうかも。

お読みいただきありがとうございました! よかったらブログものぞいてみてください😊 https://kondoyuko.hatenablog.com/