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目頭押さえ腹立て腹を抱えて頭を抱えてまた立ち上がる『戦雲』

 本日乱気流日和なり、午前終わり間際に起床、まだ眠りたいが映画を観に行く。

『戦雲』を観た。ちなみに戰雲-いくさふむ-と読む。

とにかく序盤からずっと涙が止まらなかった。オジーの日常の姿一つ一つ、オバーたちの会の節子さんの言葉、行動、歌声、その声を今思い出し脳内再生しただけでまた涙が出そうになる。
そのお二方だけでなく様々な方たちの真剣な思い、また呆気なく潰されていく。
怒り、悲しみ虚しさそして恐怖、いかに国民を馬鹿にしているか、また戦争の準備を着々と進めているかがまじまじと思い知らされる。
舞台は沖縄の四つの島を順に追って分かりやすく馴染みやすく沖縄だけでなく今日本で進んでいる恐ろしい現実を教えてくれる。
ここまで打つと中々難しそうな気がする方もいるかも知れないけれども、島で暮らす方々の生活がありありと映し出されてほのぼのとするところや海に囲まれた島国である事も改めて思い知る。その中で一人舟を出し漁をするオジーと(たしか)メカジキの物語は見もので、私はそれまで映画の中で流れるその美しい音色とオバーの声色を中心に捻り潰されていく人々の思いや表情、行動に大袈裟でなく終始涙が止まらなかったのだがオジーがカジキに脚を刺されて命からがら逃げ中々治らない脚に苛立ちまがいにペットボトルを過剰な程ポンポンポンポン叩くのにはツボに入ってしまい腹を抱えて笑ってしまった。

とにかく私はこれ一本槍になりがちだが本当にこの映画ばかりは多くの人に観てほしいと心底思った。右も左もノンポリもネトウヨだろうが誰も彼も沖縄だけでなく今覆う日本の現実の話。

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