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観た映画「『デッド・ドント・ダイ』」/監督:ジム・ジャームッシュ/主演ビル・マーレイ、アダム・ドライバー、ティルダ・スウィントン、クロエ・セヴィニーなど

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これはゾンビ/コメディ映画なのでゾンビ映画を観たいと思っている人は絶対近づかないほうがいい。それにコメディだと思っている人も近づかないほうがいい。そのコメディの要素はいかにもジャームッシュらしい脱力的な笑いだから。

逆にジャームッシュが好きな人だとめちゃくちゃ笑ってしまうと思う。役者もジャームッシュ映画オールスターのような顔ぶれ。ポスターも笑える。アダム・ドライバーに剣とか持たせてライトセーバーですか?笑

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(以下、ちょびっとネタバレするから注意)

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本当に不思議な映画。伏線とか一切回収されない。

人と人が出会う。物語ならもしこの場面が描かれていたなら、必ずその後にその出会いが伏線となって回収されるはずである。でもこの映画ではそれがない。

重要そうに出た人たちが本当にあっけなく死んでしまう。この後、絡むのかな??と思ったまま絡まないでいなくなってしまう。

その中で本当にひときわ目立つ存在のティルダ・スウィントンが演じている人物なんて物語の中を自分勝手に動き回ったまま最後まで突っ走る。彼女がこの映画の唯一の救いではある。

僕はそんなに映画に詳しくないからよくわかっていないけどジャームッシュは過去のゾンビ映画にたくさん影響を受けそしてオマージュとしてこの映画は作られているのだろうし引用もたくさんあるのだろう。それを調べるのは楽しそうだ。

もちろんこの現代社会の描写にもなっているのだろう。感じるところではそれはやはり個々人の分断だろう。だってみんな全然連帯しないし。だからこんなに伏線も何も回収されないカオスティックにバラバラに進行する物語なんだろう。

そんなこと思いつつも本当に純粋にバカバカしくて笑えた。


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