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TOEICスピーキングテストの問題2と5を練習すると英語が話せるようになるという仮説

スピーキング力を伸ばすには、TOEICスピーキングテストが最適です。
より正確にいうと、TOEICのスピーキングテストの2番と5番の問題がそのまま、スピーキングの本質そのものであるということです。

英語学習の目的の一つは、外国人とコミュニケーションを取ることだと思います。その際、4つのスキルのプライオリティを考えると、スピーキングではないでしょうか。

スピーキングが出来れば、リスニングも出来ます。
ライティングは、仕事のメールで、自然に書けるようになります。
リーディングは、学校の授業で終了。Face to Faceのコミュニケーションには役に立ちません。Google翻訳に頼るか興味があれば追求してください。

私は理由があって急遽、TOEICスピーキング&ライティングの試験に申し込みました。早速YouTubeにアップされている問題を一通りやってみたところ、実力不足に悲しくなりました。でも、練習方法を自分の頭で考えて模索すると、今よりずっと喋れるようになるのではないかと思える発見をしました。

さて、TOEICスピーキングテストの問題構成は以下のようになっています。

1 例文音読 2問
2 写真描写 2問
3 質問に対する応答 3問
4 スケジュール等を参照して応答 3問 
5 意見陳述 1問

1、3、4の問題は取り組みやすいので、準備運動という感じで良いです。スピーキング向上のための練習は、断然2と5になります。

2の写真描写問題は、次のような写真に対して、

写真描写問題例

45秒間の準備時間が与えらえます。ビープ音の後、ヘッドセットマイクに30秒間、写真の状況を説明をします。

日本語だと自然にペラペラと話し続けられるのに、英語だと突然、言葉がつまります。これは日本語と英語の、文の構造が違うからです。

「主語+動詞+その他」と厳格に語順が決まっている英語と違い、自由な語順で主語は省略し、要点を後回しに喋る傾向の日本語に慣れてしまっているため、英語の言葉が出てくるまでに、時間がかかります。

一回答例としては、

この写真は、レストランで撮影されました。
写真には、1組のカップルが、隣り合わせに座っています。
右側に、髭の男性が、ナイフとフォークを使って、食事をしています。
左側には、髪の長い女性が、男性の話を聞きながら、テーブルの上の食事を見ています。
彼らは、食事を楽しんでいる様子です。

この内容を英語で30秒以内で、次のように回答します。

This picture is taken at a restaurant.
There is one couple sitting at a table side by side in this picture.
On the right, the man with a beard is using a knife and a folk for his meal.
On the left, the woman with long hair is looking at the dish on the table while listening to the man.
It looks like they are enjoying their meal.

太字は、どの写真が出ても共通に使う部分、つまりフォーマットです。スピーキングのコツはこのフォーマットを丸暗記しておくのです。語順も崩さずにこのまま使います。フォーマットを解説すると、次の説明順になります。

1 写真はどこで撮られているか(場所)
2 何人いるか(登場人物)
3 右側の人物の、顔、服装、動作を順に説明(主役紹介)
4 左側(後ろ側、前側)の人物も同様に説明する(脇役)
5 目に見える(説明が簡単な)モノ(大道具・小道具)
6 全般的に見て、〇〇の様子です(まとめ)

構成を覚えて写真を当てはめるだけにすれば、格段に容易になります。

このフォーマットは、テストに限らず日常生活の説明として応用できます。表現方法をもう少しだけ増やせば、英語コミュニケーションに相当な自信が付くはずです。

もう少しだけ増やしたい表現は、頻出ワードとなります。文中では、

with a beard, with glasses, with pony tail, with long hair : 
顔まわり
の表現
男性なら髭とメガネ、女性はヘアースタイルが、”鉄板”の習得表現 

while〜 〜しながら :
複文
にする単語で、表現力がアップします。

side by side 並んで:
(類似表現)standing across from (each other, him)            (互いに、彼に)向かい合わせに立っている

などがあります。
これらは、例題から自分で拾っていくことが実力アップの近道です。

それと同時に、苦手なワードも自覚しておくと良いです。
私は、man, men, woman, womenが苦手で、どれも共通に”メン”と発音してしまう癖がありました。実際のテストで、One man や A womanを発音する場合は気をつけました。

1 フォーマットの理解
2 頻出ワード・フレーズ
3 間違いやすい苦手ワード
4 例文を何度も音読、暗記

を意識して練習していくと、スピーキング力は急速に上達します。

5番の問題は、難易度が上がるのですが、同様にフォーマットがあります。

I agree this statement that(例文に書いてある文章をそのまま)5秒
First of all,  意見を2, 3文。 For exampleを使う。20〜25秒
Next(Secondly), (同上)20〜25秒
For these reasons, I agree that  (例文に書いてある文章をそのまま)5秒

YouTubeを探すと、50問くらいの例題があります。これらを繰り返し、自分なりの工夫を加えながら練習を続けていくと、実際に使える応用力がつき、スムーズに回答できるようになります。そして、英語が話せている実感が得られます。

会話はどんな言語でも結局、”状況説明”と”自分の主張”になります。テスト問題の2番が状況説明、5番が主張の、モデル、型になっているのです。型を反復練習することは、何事においても上達の基本です。

テストの点が悪くとも、外国人とのコミュニケーションに自信がつき、街のパブで見かけようものなら、確実に話しかけたくなっている自分がいるはずです。

【結論】
1 TOEICスピーキングの2と5を目一杯練習すると英語が話せています。
2 練習を強制するために、TOEICスピーキングを申し込んでみましょう。


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