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作曲家ルドヴィコ・エイナウディさんについての愛を語る

父の影響で、小さな頃からインストゥルメンタルやクラシックをよく聞いているのですが、その中でも特に大好きな、というか愛してやまない方がいます。それが、ルドヴィコ・エイナウディ(Ludovico Einaudi)さん

誰? という人が多いかもしれませんが……

といった大ヒット作品の映画音楽を手掛けられた方、と言えば、「あ! もしかしてあの切なげなピアノ曲の……?」と気づかれる方もいるのではないでしょうか?

そうなんです、私はあの何とも言えない切ないピアノの旋律の沼に完全にハマってしまっているのです……
ということで、今回はそんなルドヴィコ・エイナウディ(Ludovico Einaudi)さんについての私の愛をつらつら書いていこうと思います~

出会いは、映画「最強のふたり」

まだ観たことが無い! という人はとにかくまずこのYouTubeの予告編を観て頂けませんでしょうか?

残念ながらこの予告編映像にはルドヴィコさんの曲は流れて来ませんが(笑) 勿論! ルドヴィコさんの曲も良いのですが、とにかくこの映画自体がめっちゃ良い!!! 映画館で観たんですけど、本当に人生史上最高の映画作品でした……

で、映画鑑賞中にルドヴィコさんの曲が流れてきて「何なんだ、この素晴らしいピアノの旋律は!」となりまして、帰宅後直ぐにポチったのが下記アルバムでございます

サブスクが主流となった今では私もこのアルバムを引っ張り出してきて、アナログで再生、ということはないのですが、Apple Musicで今もよく聞いている大好きなアルバムの1つでございます

更に愛が深まった、映画「三度目の殺人」

予告編映像でちゃんと流れてますね。また、映像の中に「音楽:ルドヴィコ・エイナウディ」のテロップも出ています。勿論この映画も、ある意味半分はルドヴィコさんの曲を聴きに映画館まで観に行きました

映画自体は「不完全燃焼だ」「すっきりしない」など、評価が分かれる作品ではありますが、北海道の雪景色だとか弁護士事務所や裁判所のあの何とも言えない冷たい空気感というんでしょうか、そういった情景が静かなピアノ旋律によって丁寧に包まれていく様子、物語が進んでいく感じ、個人的には物凄く大好きで、今もNetflixでちょくちょく観ています

まだ観たことが無い! という人はこちらも是非観てみてください

イチオシアルバム「Seven Days Walking」

そんなルドヴィコさんが発表されている数ある作品の中で、私が最も大好きな作品がこの「Seven Days Walking」シリーズです。そう、アルバムでありながらシリーズものなのです!!!

どういうことかと言うと、いやこれまたエピソードが本当に凄いんですけど、ルドヴィコさんが2018年1月に、7日間にわたって冬山を繰り返し同じルートで歩き、そこで観た景色や体験を元に楽曲を製作する、という内容で、勿論同じルートで歩くので楽曲も同じなのですが、例えば初日は晴れて青空が広がっていたのに翌日は雨。その次の日は深い霧......などなど、同じルートであっても天候によって景色が変わる。それを同じ楽曲でアレンジを加えることで表現していく、というのが本作なのです

もう考えることが天才というか、うん、無理、好き(笑)

で、あと天才だと感じたのがApple Musicのアルバム情報を書いた人の文才。これ本当に凄い。もう言葉が美しすぎる……なんでこんなこと書けるの? と文字書きからするとただただ嫉妬でしかありません(笑)

音楽も美しく、アルバム紹介文も美しい。

もう本当にそういった意味ではただの「美しさ」でしかない、奇跡のアルバムと言えます。で、そこまで言うならどんな文章なんだ? と気になる方もいらっしゃると思うので、Apple Musicのプレイリストと共に、下記に引用にてまとめておきたいと思います

 >Seven Days Walking: Day 1

ポストクラシカル界を代表する作曲家でピアニスト、イタリアのルドヴィコ・エイナウディによる、自然や環境にインスパイアされたコンセプチュアルなプロジェクトの幕開け。エイナウディは2018年の1月に7日間にわたって冬山を繰り返し同じルートで歩いた。散策は作曲家に日ごと新しい印象を与え、さまざまな体験をもたらした。エイナウディはこの7日間に受けたインスピレーションをもとに生み出した楽曲をDay1からDay7まで7作のアルバムにまとめ、ひと月に1作、7か月かけてリリースする。Day1となる本作ではエイナウディの物憂げなピアノとささやくような弦の響きが、移ろいゆく自然のはかない姿を映し出し、凍えるような寒さに覆われたかすみがかった世界から次第に視界が開けていく様子を音楽で表現。リスナーの想像力を心地良く刺激しながら感動を広げていく。

 >Seven Days Walking: Day 2

ポストクラシカル界を代表するイタリアの作曲家でピアニスト、ルドヴィコ・エイナウディによる7部作の第2弾。この一連の作品は彼が冬山の同じ道を7日間歩き、日々の自然の変化にインスピレーションを受けて書いた楽曲を月に一度アルバムとして発表するというもの。雪に覆われた山道を歩くことはエイナウディに内なる旅をうながし、その旅を経た彼は唯一無二のピュアでスピリチュアルな音世界を生み出した。ピアノによって奏でられる親しみやすく美しいメロディのリフレインが心を溶かし、しばしばバイオリンとチェロを加えたシンプルなアンサンブルがリスナーの想像力を心地よく刺激する。あたかもエイナウディと共に冬山を歩いているようなリスニング体験は、旅の仲間の一員になったかのような親近感さえ覚える。

 >Seven Days Walking: Day 3

「Seven Days Walking」はポストクラシカル界を代表するイタリアの作曲家でピアニスト、ルドヴィコ・エイナウディが冬山の同じ道を7日間歩き、日々の自然の変化にインスピレーションを受けて書いた楽曲を月に一度、7つのアルバムとして発表するというプロジェクトで、本作はその第3弾。エイナウディの表現方法はより成熟し、描き出される風景もくっきりとした輪郭を見せている。"Low Mist"と"Gravity"では3日目も変わらず注意深く大自然の中に足を踏み込む作曲家のためらいを感じ取ることができる。"Golden Butterflies"は「Day 1」や「Day 2」と比べソフトなサウンドとなり、低い位置にある太陽の光の中でよりたおやかに舞っているかのよう。"Full Moon"は凍てつく地表に優しいまなざしを向けるが、身を切るような"Cold Wind"は否応なしに作曲家に襲いかかる。エイナウディは瞑想的な静寂と急激なクレッシェンドを掛け合わせ、ピアノと弦が奏でるサウンドは、まるで真昼の冬の陽光と降り積もったばかりの新雪のように溶け合いながら生き生きとしたイメージを鮮やかに描き出す。まだ旅は始まったばかりだが、その音楽はゆっくりと、しかし確実に変化している。

 >Seven Days Walking: Day 4

ポストクラシックの旗手である作曲家ルドヴィコ・エイナウディが7日間、冬山の同じ道を歩き日々の変化を音楽で表現するプロジェクト「Seven Days Walking」の第4弾「Day 4」は、「Day 3」でも聴かれた穏やかさや静けさを受け継いだものとなっている。"Low Mist"は優しくゆっくりと脈打ちながら、心の中の不安を取り去ってくれる。"Cold Wind"では寒風が、徐々に和らいでいく。ルドヴィコ・エイナウディが求める内なる幸福はもはや手の届く所にあるかのよう。しかし、人生はさほどシンプルではない。"Matches"では木々の間を抜ける風が柔らかくも悲しげな音を立て、"View from the Other Side"はノスタルジックな空気が包む。「Seven Days Walking」の聴きどころである複雑な情感と繊細さ、ルドヴィコ・エイナウディならではの絶えず移ろう音楽表現の組み合わせは魅惑にあふれ、リスナーの心を溶かす優しい力を持っている。

 >Seven Days Walking: Day 5

イタリアの人気作曲家ルドヴィコ・エイナウディが冬山を7日間歩き、日ごとの印象を音楽で表現するプロジェクト「Seven Days Walking」の第5弾。エイナウディは繰り返し同じ道を歩いており、目にする景色に大きな違いがないにも関わらず、作曲家の心象風景は歩くごとに少しずつ変化し、それに伴い生み出される音楽も趣を変えてゆく。5日目となる本作でその想像力は豊かな広がりを見せ、彼の内なる活力と凍てつく自然が共存する。エイナウディの音楽を特徴づける憂いを帯びたピアノの上に、丁寧に編み込まれたバイオリンやチェロが魔法のような効果を生み、力強く、魅力的な音楽を創り上げている。

 >Seven Days Walking: Day 6

イタリアの人気作曲家/ピアニスト、ルドヴィコ・エイナウディが冬山の同じ道を7日間歩き、日ごとに少しずつ変化する自然の表情や、そこから受けるインスピレーションを音楽で表現するプロジェクトの第6弾。6日目の山麓には、立ちこめる靄(もや)を突き刺すような冷たい風が吹いている。エイナウディはその情景を"Cold Wind"と題された3つのトラックで、するどい響きのストリングスとともに描き出す。「Day 5」で感じられたかすかな安らぎは消えゆき、作曲家の心には孤独感が広がって行く。やがて雲よりも高く登り詰め、太陽の光を浴びて輝く尾根を歩くエイナウディ。アルバムは、そんな彼が目にした風景と心情を描いたおよそ10分に及ぶ大作"The Path of the Fossils"で幕を閉じる。

 >Seven Days Walking: Day 7

ポストクラシカル界をリードするイタリアの作曲家ルドヴィコ・エイナウディが冬山を7日間歩き、日々の変化を音楽で表現するプロジェクトの完結編。キャンプファイアーの残り火が優しく輝く中、冷たい風は次第にやわらぎ、早朝の光には黄金の蝶が舞い、山麓に立ち込めた靄(もや)は記憶の彼方へと消えて行く。最終日でのエイナウディはストリングスを排除し、凍てつく山道を一歩一歩踏みしめるように黙々とソロピアノで全編を描いて行く。優しいタッチから生まれる響きはまるでピアニストのささやきのようであり、楽曲はどこまでも静かで美しい。アルバム終盤に控える三部作"Cold Wind Var. 2"、"Low Mist Var. 2"、"Campfire Var. 2"は自然の素晴らしさとはかなさを象徴するものだ。そして、エイナウディは下山し、この3曲で「Seven Days Walking」は幕を閉じる。

……と、いうことで!
「Seven Days Walking」いかがでしたでしょうか? ちなみに紹介文の最後の文章ですが、

そして、エイナウディは下山し、(~中略~)「Seven Days Walking」は幕を閉じる。

って、もう/// もはや小説かよ! と私は興奮してしまうのですが、これが私の大好きな「Seven Days Walking」シリーズです!!!

ちなみに紺野は「Day 5」が一番のお気に入りです。
ピアノの鍵盤を、撫でるようにというか、こう何とも言えないんですけど、本当に細い線を鉛筆で書いていくようなきめ細やかなタッチと言いますか、木の葉がほんの少しの風を受けて揺れる感じ?←もっと分からん

ともかく、こうDay 5だけは無いんですけど、北欧の深い森の奥に1人立って「はあ」と深呼吸できるような、しているような、そんな感覚になれるのが本作の何よりの魅力と言えます

楽曲をBGMに、映像作品を

まとめになりますが、私はこの楽曲を使って映像作品を作りたいなあとずっと考えています。この今の一瞬一瞬を、大好きなルドヴィコさんの音楽と共に綴っていきたいなって。ずっとそう思っています

ちなみにルドヴィコさんのアルバムを聴きながら小説や脚本を書くのが私の何より幸せな時間でもあったりします。これはもうずっとずっとで、少なくとも5年以上はそうやって書いてきました

どんなに嫌な事、辛い事があっても浄化してくれる
私にとっては無くてはならない、大切な時間です

なのでそんな風にまた別の誰かの心の嫌な想いや辛い想いを浄化出来たら良いな、というのが、映像作品を作りたい背景でもあったりします。特にこのコロナ過の時代。本当にしんどくて辛い日々が続きます。でもだからこそ、些細なことに喜びを感じられる人生でありたいし、同じように友人や家族にもそんな人生であって欲しいと願う訳です

取り急ぎ、そんなことを思いながら今日もルドヴィコさんの曲を聴きながら執筆活動に励んでいます。映像作品も早いところ、頑張りたいものです

いつもありがとうございます。いただいたサポートの一部は書く力の原動力であるおやつ代やコーヒー代、撮影機材代や遠征費等々に活用させていただいております