417_編集

ボジョレーヌーヴォー解禁!社内で飲んだ感想を聞いてみました

11月の第3木曜は世界中のワインを愛する人達にとって特別な日。 そう、ボジョレーヌーヴォーの解禁日ですね! 2019年は11月21日(木)に全世界で同時解禁となりましたが、読者の皆さまはもうすでにお飲みになりましたでしょうか。

今年のボジョレー地方は4月に氷点下まで気温が下がって霜が降りたり、5月に雹(ひょう)が降ったり、7月には記録的な熱波にみまわれたり、はたまた8月には大雨と雹が降ったりと、散々な記録的悪天候だった様子でブドウ農家にとって厳しい年となったようです。

苦労のなか生まれた2019年のボジョレーヌーヴォーですが、8月後半からの天候は安定し、晴れて気温が上がったことから収穫量こそ少ないものの良質なブドウとなったようで、ボジョレー地方のプレスリリースでは「糖と酸のバランスが取れ、フレッシュで魅力的な熟成の可能性を持っている」とのコメントが掲載されています。

※海外サイトです。ご注意ください

今年のボジョレーヌーボーはどんな味?

期待と不安が入り混じる2019年のボジョレーヌーボーですが、やはり飲んでみないと味はわかりません。 今回はよりリアルな意見を求め「お酒は好きだけどワインはあまり飲まない」という当社内有志4人と今晩わいん担当スタッフをあわせ合計6人で4本のボジョレーヌーボーを飲み比べ、意見を聞いてみることに!

画像5

もちろん専門的な言葉や評価は出ませんが、清濁合わせた屈託ない意見が続出しました。

① ドメーヌ・ペール・ギヨ 「ボジョレーの騎士」ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー 2019

画像1

ボジョレーヌーボーらしい、酸味のさわやかな飲みやすさ

ボジョレー地区の中でも力強い味わいが特徴であるモルゴン村のワイナリー。 最高峰の畑の樹齢116年のブドウを一部使用し、最後に樽熟成をおこなっているそう。

画像6

「酸味がさわやか!」
「軽い」
「渋みはあんまりないかも......」
「口当たりがスッキリ!」
「とにかく飲みやすい」
「イチゴっぽい匂いがする」

などの声が上がりました。 酸味がさわやかな軽い飲み心地のすっきりとしたワイン。 軽さが持ち味のボジョレーヌーヴォーなので、この評価はボジョレーヌーヴォーらしい1本だったということでしょう。

②ジョルジュ・デゴンブ ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー 2019

画像2

熟成を感じる凝縮感と力強さ!

こちらも同じくモルゴン村のワイナリー。
良質なタンニンを含み、アタックは濃厚で力強い果実で始まり、酸味と甘味が長く残る自然派ワイン。

画像9

「スッと入ってグッとくる感じ」
「重厚感」
「余韻が強い」
「香りが好き!」
「さわやかな匂い」
「4本のなかで一番好き」
「4本のなかで比べるとコレも飲みやすい」

などの意見がありました。 今回の4本のなかでは酸味は控えめで、比較的重め、後味に余韻を感じるワインでした。 プラムやシラーのような印象も受けました。

③ドメーヌ・シャサーニュ  ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー 2019

画像3

野性味を感じる、ワイルドな1本

過去何度かボジョレー・ヴィラージュのコンクールで第1位に選ばれた実績を持っているワイナリー。
清澄もろ過もしないヌーヴォーを造る生産者として有名で、「ブドウの持ち味をなるべくそのまま生かしたい」という信念を持っているそう。

画像7

「こっちはグッと入ってスッとくる感じ」
「まだブドウがプチプチしている」
「味も匂いも一番残る」
「後味が残るのに不快感がない!」
「ちゃんとワイン飲んでる!って感じ」
「これを飲みながら肉が食いたい」
「ソーセージと食べたい」
「バランスが良いのかも」
「コレは絶対肉ですね!」
「時間を置いたら甘さが出た気がする」
「後味が柔らかくなった気がする」
「揚げ物が食べたくなる」

もっとも会話が弾んだ1本! 清澄もろ過もしないためか、飲み口が強めで野性味を感じる後味。 一般的にはボジョレーで肉というのはあまり聞かない組み合わせですが、今回の中では焼肉、チキンソテー、ピーマンの肉詰めから揚げ物などの食事と合わせて飲みたい! という意見が非常に多かったです。

④ジョルジュ デュブッフ ボージョレ・ヴィラージュ ヌーヴォートラディション 2019

画像4

いちごやバニラなどの香りと、木樽発酵製法による深みのある旨味を持つ1本

「ボジョレーの帝王」とも呼ばれているジョルジュ・デュブッフ氏が手がけたボジョレーヌーヴォー。
時間と手間のかかる伝統的な「トラディション製法(木樽発酵製法)」を採用し、ワインに深みを与えています。

画像8

「旨みがある!」
「4本の中で一番旨みがあるかも」
「お酒好きでない人でも飲めそうな味」
「ご飯と合わせるならコレを選びそう」
「スパイシーな感じがするかも」

筆者個人としては一番飲みやすく好きなワインだったのですが、全体として物足りない印象だった様子です。 ライトで旨みがあるので食事を選ばずに食中酒として活躍してくれそうとの意見が散見されました。
また、「ラベルで損してるよね」との厳しい意見も......(マーケティング対象から外れているだけでしょうか......?)

ワインの楽しみを知っていただけたようです

そんなこんなでボジョレーについて話していくうちに、
「自分で4本も買う機会がないので、ワインの飲み比べを初めてした!」
「同じブドウを使ったワインなのに全然違うのが驚き」

といった嬉しい意見や

「ボジョレーって空気含ませたりした方が良いの?」

という質問など(ボジョレーはフレッシュさがウリなのですぐに飲んでしまうのが正解です)、ワインの魅力を楽しんでいただけた会になりました。

420_編集済み

ボジョレーヌーヴォーの解禁は年に一度のお祭りなので、ぜひみなさまもご紹介したワインを手にとってみて、今年の出来ばえを確かめてみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?