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いつの間にか明ける夜 24/01/30

今に始まったことじゃないけど、完全に昼夜が逆転している。そして少しお酒に酔っている。

友達とカラオケでお酒を飲んで、映画の犬王を見て、ちょっと歌ったあと駄弁って帰った。
あんまりいないと思うけど、犬王を見る予定がある人はご注意を。

書き始めが午前1時半。このまま付け足し付け足しで6時くらいまで書いちゃいそうだ。気づいたことが沢山あった。

午前9時に寝て、午後17時くらいに起きた。

生活習慣にド級のズレ、ドズレが発生している。前に書いたが、9時5時の定時労働を睡眠に置き換えた形で寝ている。だとしたら二度寝は残業……これも前に書いたな。段々前に書いたなぁと思うことが増えているけど、そのうち気にしなくなるだろうか。

一般的な観点だとどれくらいひどい生活なんだろう。これで怒られる家庭環境じゃなかったからか「本当に良くない!!」とは思えていない。

参考にできる人……そういえば母が中学国語教師で、言い換えれば公務員だ。
母が平日寝るのは22時、起きるのは午前6時。8時間睡眠なのは変わらないから、ズレは+11時間か。

180°とまでは言わずとも、ほとんどキレイに逆転している。
アナログ時計を360°に置き換えると、330°ズレていることになる。アナログ時計は2周するから半減するべきで、165°の昼夜逆転か。

日記を書いてるだけなのに360÷12だから……えっと……1時間が30°で……引いて330°で、それを割って……の時間が発生したのなんなんだ。小学生の算数応用問題じゃないんだぞ。わかりにくいし。小賢しい。

鈍角昼夜逆転リズムになっちゃった。
鈍角昼夜逆転リズム、図らずも七・七の語呂だ。短歌の結びのリズムは口に出して読みたくなるよね。

「朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに 鈍角昼夜 逆転リズム」

日記としてなんも書いてない!!!ヤバい!!!!
このテンション、久しぶりに飲んだお酒のせいにしたい。なるべく飲まない方がトータルで気が楽だと気づいて、付き合い以外で飲むのは避けはじめた。4週間前の新年会ぶりの飲酒。

起きてすぐ、昨日話した兄友2人と映画を見る予定を思い出した。

昨日「真似するのやめてくれ」と伝えてきたUberEatsで稼ぐ原付乗り回しフリーターさんが、ネット通話中に遊びの提案をしてきた。
この日記では「原付さん」と書いておく。

この前もなんだかんだ一緒に回転寿司に行ったし、客観的に見て好かれてると思うし好いていると思う。本当に嫌いだったら離れるものだ。

「お前ら全員友達とは思ってない」というツンデレ発言をするのに遊びに誘ってくるし、面白がる才能と好きなものへの真っ直ぐさがある。グループで一番ひねくれてるけど悪い人じゃない。

ロックマンとボンバーマンと二次元ケモノが好きな、オタク以外でどう表現するのかわからない人。顔や背丈はハイキューの影山飛雄みたいなのに、捻くれが人相に出ていて基本言い方が悪い。考え方が良いと思えない時もかなりの頻度であるけど、愛嬌があって好きではある。

なんか肩書って事実なのにパッと見傷つく書き方になる。友達を勝手に評するだけのイメージがやっぱ自分の頭の中にはあるんだよな……。

芸人性がある伊達ヤマちゃんとか、駆け出し動画クリエイターアラレちゃんの時も思った。
見てる人に人柄伝えないと!と考え、必要ない詳細をつけるとこうなる。見た目や職業で属性をつけて、本当はよくないことなんだろうな。対面では絶対言えない。

有吉弘行さんほどキャッチーにはつけられないけど、愛ゆえにこう書いてしまう。かく言う僕はおしゃべりクソ野郎になりたい。おしゃべりクソメガネ……はオーイシマサヨシの自称か。

原付さんの話を聞くに、鹿児島のお土産で芋焼酎を買ってきたらしい。

前にもこういうことがあって、そもそも提案先は僕じゃなかった。
原付さんはそこそこの頻度で旅行していて、お土産としてお酒を買って飲ませたのが楽しかったっぽい。月一くらいで「旅館行きてぇ~」「シェアハウスしてぇ~」と言うし、多分じゃれ合うのが好きなんだろうな。

提案はグループネット通話中の一人、お酒と音楽が異様に好きなフリーターに向けられていた。

沖縄の血が入っていて、頭のネジが外れかけでアルコール中毒一歩手前にも見えるが良識はある男。ここ3年ほどで、メガネをかけ浮腫んだふかわりょうみたいな見た目になっている。整っていないロングヘアーで、自他共に認めるほど見てくれは身内の中で一番悪い。

去年生鮮スーパーの社員を辞めていて、なにかのテンプレートに沿ったようにギャンブルとお酒とタバコが好きなろくでなし。ろくでなしと呼ぶと角が立つから、この日記では「うちなー」としてみる。

原付さんは
「お土産に買ってきたお酒飲ませたいけど場所ないんだよな」
「お前んちは足の踏み場無いし、俺んちは親居て酒盛りするわけにはいかんし」
と提案し、うちなーは
「近場のカラオケ持ち込み可だし、そこが妥当」と答えていた。

なんだかんだ会話を重ねたあと、
「18時半にカラオケでスマホミラーリングルーム使って、Netflix見ながら飲む!時間あるなら来る?」と僕にもお誘いが飛んできたのだった。翌日すぐに開催するっぽい。

あとから推測するに、「お酒がメインだけど、歌いながら芋焼酎の半升瓶は飲みにくい。モニターとサブスクで鑑賞しながらなら暇も潰せる!」ってことだろう。

カラオケで映画?なかなかたのしそうじゃん!と思い、昨日のうちに快諾していた。ちなみにこの時点では「お酒のために」の部分をかなり聞き逃している。着いてから「飲みメインなの!?」と言ってしまった。

散歩がてら徒歩で向かい、18時に付近についた。空腹に堪え兼ね、一旦近くのモスバーガーに寄った。

新しくできた店舗で全然落ち着かなかったし、その駅周辺の治安がドンドン悪くなっているのを感じて、いつもより美味しく食べられなかった。

周辺にカラオケが3件、ガールズバーや居酒屋が増えていて地元の高校も近い。
放課後と夜営業が重なる、駅から帰宅途中のサラリーマンが多い夕方。心がザワザワするほど客層が若く、席に入り浸っている他人は絶えず会話している。

モスバーガー、他のチェーン店と比較した時に温度へのこだわりが好きかも。全ハンバーガーチェーンの中で一番イートインで食べたい味。値段も他と変わらなくなってきたし。

だけど具材が食べにくい。食べにくすぎる。
とびきりトマト&レタスのダブルパティにした僕も悪いけど、顎関節症気味の顎が鳴った。
半分食べた段階でトマトとレタスが個別に口の中に入ってきて、調和することなく胃の中に入っていった。ラピュタのトースト食べるシーンかよ。

そのあと、特に示し合わせず18時25分くらいに全員が現地集合して店に入った。
メンバーは25歳フリーター・25歳フリーター・22歳無職。内容はカラオケルームでサブスク映画鑑賞。青春っちゃ青春、ろくでもないっちゃろくでもない。

いい日記のネタになると正直思ったけど、もう既に書きすぎている。

「どうやって来た?」「1時間かけて徒歩で」「無職ってやっぱ徒歩よな、時間はあるし金かからない」「新しくできたモス食べた」「ほーん」「さっき起きた」「生活習慣お前が一番ヤバいよ」と会話をしながら部屋に入る。

カラオケモニターへのミラーリングが初めてで、10分ほど四苦八苦する。見る映画も決めてなかったから悩んで、グダグダ19時前になった。

お酒とお菓子を開け、ドリンクバーに炭酸水と氷あるよね、と飲食持ち込み可をいいことにやりたい放題している。ルールに則ってはいるけど、あんまやったことないな。セルフボトルキープみたいな。
僕も1合くらいを割りながら無理なく飲んでみた。これでもまあ酔う。

部屋は22時まで取ってあるらしいから、残りが大体3時間。映画はゆっくり1本見るくらいだろうか。

「犬王」にした。僕が個人的に気になっていたアニメ映画。

うちなーがピンポン経由で湯浅監督のファン、僕が逃げ恥経由で脚本家野木さんのファン。原付さんはなんでもいいがアニメの方が入りやすいっぽい。
目立った感想を聞かないから面白いかは半信半疑だが、とりあえず提案してみた。湿っぽくなる制作陣じゃなさそうだし、いい判断な気がして。

Netflixにはなかったから、これまた四苦八苦してサブスクを変え映像に辿り着く。

とにかくツッコミどころの多い映画で、これ映画館視聴じゃなくてよかった~とまで思った。でも面白い。
ランジャタイの漫才をM1で見た時と全く同じ感情になる箇所があって、ガヤ飛ばしながら見るのが最高だった。ランジャタイもガヤが飛んでいるライブがあるんだけど、面白そうなんだよね。

「アレ、史実モノじゃないな……」
「そこそこ気色悪い描写あるね」
「全容掴めた!流れ変わったな」
「そうはならんやろ!!!」
「尺長く取るねぇ~~!?!?FILM REDみたいな感じか!?」
「置いてけぼりの人出るやろ」
「ここあのロックスターのオマージュだ」
「(女王蜂の)アヴちゃんハマり役だし上手いよねぇ!」
とうちなーとワイワイ言いながら見た。
映像中、フィギュアスケートもオペラもブレイクダンスもロックもする。やりたいことやったもん勝ち感があった。予想に反して、現代に通ずるアーティスト精神みたいなお話だ。

うちなーはエンタメと音楽が好きなだけあって、「ここまでほぼ浅草キッドだわ」とか「ロックってこうだよな」とか言っている。
終わったら終わったで喫煙室で一服済ませ、「語れるわ……Galileo Galileiのこと想い出したんだよ」と満足げにしている。

途中でクリエイターやアーティスト寄りの話だ!と勘づいて、僕も満足だった。
春嵐Attitudeみたいな作る側の苦悩みたいな曲、特別作る側でもないのに元々かなり好きだ。さよならジャックポットも、ウルトラトレーラーも、かつて天才だった俺たちへも好き。ヨルシカが「盗作」を3rdAlbumとして発表した時も胸がアツくなった。
ネクライトーキーが好きなのもぶっちぎりでそのタイプの曲が多いからだと思うし、PEOPLE1が好きなのも重ねられる形で透けた自分のことを曲にする人たちだからだと思う。
オシャレ大作戦常夜燈も、バズりウケつつそういうことを軸に歌っている。ピポワンの原点回帰的な新曲、鈴々の再生回数が伸びているのもシンプルに嬉しい。気づいたら略称がピポイチじゃなくなってた。

自分自身がマトモに創作したことは一度もなく、日記とTwitterが好きなだけなのに自我が暴走している。まあこういうやるせなさって全人類共通だし、別にいいのか。

前にGACKTが「ミュージシャンは全員クソ」と暴論を口にしたらしいのも、かなり面白く感じたし嬉しかった。本人がクソでなんぼだし、芸術至上主義ってめっちゃ腑に落ちる言葉だ。

……語りすぎだ。やっぱ酔ってるな。前に同じようなこと書いてるし。

世間で爆発的には評価されてない理由もわかった。
史実に沿って描いているようで、内容があまりにもフィクションだ。ヘンテコ制作陣の「こういうことがあったかもね~笑笑」がよくわからないまま終わる人もいると思う。ほとんど音楽家の青春群像劇で、僕には刺さった。
終わり方は曖昧で、ちょっと切なくて物足りないかも。

というか元から提案した他の映画も「音楽」とか「ボヘミアン・ラプソディ」とかだったから、ホントは元からコレを求めていたんだと思う。好きな割に、タイミングがないと見ようとしない。

映画って告知で見る前提と内容が乖離するとついていけなくなることがあるっぽくて、「ミュージカル調のヘンテコアニメ映画」くらいの事前知識で臨んだのが逆に良かった。情報を入れすぎても入れなくてもハードルが上がる。
聞いた話、「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」も事前知識によって感じ方が違うらしい。

原付さんは酔っていて反応が薄かったが、終わると「面白かった……」とだけ口にしていた。
コイツ酒に酔うと吐きそうな綾波レイみたいになるんだ。スニッカーズ!

21時、退室まで1時間くらい空いている。
映画から熱を貰ったのか、歌うのが苦手だと言っていた原付さんから歌い始めた。金色のガッシュベル!!のOP曲、カサブタが流れた。

歌詞を見ながら綾波もちゃんと刺激されてんじゃ~ん!と軽くときめいたあと、うちなーはデジモンの「Butter-fly」を歌っていた。

確かにちょっと脳裏によぎる部分があるわ……とそれぞれに対して思った後、僕は僕で星野源の「ギャグ」を歌った。
「ギャグの隙間に本当のことを祈るみたいに隠して」って歌詞が、作品の価値や世に出す意味を連想させたみたいで。というか意図せず連想を試す流れみたいになっていて、軽くドキドキしていた。

うちなーが歌い足りないと言い始めて、結局23時まで時間を延長した。

途中でニャースのうたを声真似して歌ったら「なんか割と上手くない?!俺ら初めて見たけど?!隠し芸じゃん」と言われ、見せていたつもりだったから驚いた。
飲酒した記録をアルコールが少し抜けないまま書くのって、やっぱ滑稽だな。

ゴールデンカムイの飲酒シーンを前の日に読んで、ちょうどそんなことを思った。モスバーガー食べた時の文に「ヒンナヒンナ」って書きそうになったし、読み終えたいけど残り18時間で150話は無理だなあ……。

店を出て、23時の治安悪くなりかけの駅周辺にとどまる。
うちなーが別のカラオケに入り直したそうにしていたけど、原付さんは悩んでいる。どっちでもいいが、二人して迷う時間が長い。寒空の下でキャッチがこっちを見てるだけで嫌なのに~。

「このまま外に居ると気がザワザワするから、どっちでもいいけど決めて」と急かし、駄弁りながら帰ることになった。言い合えるほうがラクできるな。

途中で公衆トイレに寄って、そのあと帰路が分かれ1人で歩いた。
さっき脚本みたいな会話したかもな……と思って、チャット風メモアプリを開いた。再び顛末を書くのは面倒だから、そのまま画像を貼ってみる。

そういえば、これを乗り越えてお風呂も歯磨きもする人間になってるわ!と気づいた。今更。

元々兄の友達という間柄上、察し合ってはいるけど直接こういう精神の話をあんまりしない。
というか他の友人だともっとずっと話しにくいし。
この前「懐かしい写真選手権」で14歳の誕生日に目が死んでる僕の写真を見せていたから、冗談半分に明るく聞いてくれていた。

「一度挫折した人間は芯が強い」なんてどこかで聞いたけど、一回軽めに心折れてんだったな~と肯定的に過去を思い出した。お酒を飲んでいるからか、今はやたらとポジティブだ。

またまた星野源のことを思い出していた。

確かあの人もドン底になるほど精神を病んでいた時があって、元々オタクの見た目で、音楽聴いて「なんとかなるだろう」って凌いだんだっけ。「人見知りだと思うことをやめた」って言い方や考え方、所作や作品、今もちょっとずつ響いている。

感情が溢れて星野源のみのシャッフル再生で楽曲を聴いて、12時過ぎに公園のブランコに座り揺られてみた。
寒かったけど歩きで体が熱を持っていたし、夜にしか活動しないのを見越して少しはあったかい恰好をしていたから平気だった。

たぶん元々僕はポエミーなものやことが好きで、お酒をちょうどいい量しか飲んでないとこうなる。おそらく。
これでも素面の時は頑張って隠している。

なぜか我が家はフォトアルバムがデジタル化されていて、過去を想うならちょうどいい。
その共有フォルダを見ながら「フィルム」が流れてきて「アツ」と思った。

2012年の家族写真がパッと見1枚もないことも気づいた。僕の外見の一部が見える写真すらない。父親が措置入院してた時かな?覚えてないや。

星野源の学生時代の写真を改めて調べて、一人でめちゃめちゃウケもした。誕生日調べて1月28日……2日前じゃん!?とか、母親が1月31日だから近いじゃん!ていうか明日母親の誕生日じゃん!とか。

あとやっぱ星野源のことかなり好きだ。音楽を作りたい!とまではいかずとも、しっかり憧れている。
あまり自覚がなかったけど、お酒に酔ってから気づくわかりやすい好意もある。今日の友達の紹介文とか、アーティストのジレンマとかも。書きすぎた。

バッテリーが残り10%、尿意90%、寒さ95%のしんどさに直面して、1時間経ってようやくイスと化したブランコを後にした。
ずっと状況を面白がっていたからか、不思議と涙は出なかった。

公衆トイレがある別の公園に寄ると、同年代っぽい青年くんが東屋に座っていた。モコモコの厚着で、暗闇のなかで黄昏るみたいにスマホの光を浴びていて、ちょっと安心した。
外の空気を浴びて長居して、考えに浸りたくなる人間がやっぱどっかには居るよな!!なあ!!

どれだけ苦しい瞬間があっても、似たような人間はどこかに居て、それに安心できる。日記を書く理由にも、そういう部分があるのかもしれない。全部じゃないけど。

しまった。
すっかり読ませる気がない文を書いてしまった……。毎日結末がないショートショートみたいになってるかも。ド素人のよくわからん長めの日記、飛ばしてでも読めてたらすごいね。
ありがとう~~~~~

みんな〜〜〜〜〜および源さ〜〜〜〜〜〜ん

酔いが醒めた!もう6時!ばいちゃ!

こなまるでした。

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