Tリーグ2018-19シーズン 選手の実力評価と試合結果予測をやってみましたよという記事(シングルス編)
思い立ったので,卓球Tリーグでの選手の実力評価と試合結果予測を,これまでに使ってきた手法をまるっと流用してやってみましたよ,という記事です.
使った手法
以下の記事などで言及している手法と同じ方針です(それぞれちょっとずつマイナーな変更があります).
Tリーグ2018-2019シーズンに行われた男女シングルスを対象としました.試合数はそれぞれ142試合.予測対象は2018年11月以降の男女それぞれ122試合としました.ある試合について,開幕から前日までのシングルスの試合結果から実力を評価し,そこから予測勝率を算出します.試合結果として獲得ゲーム数を利用しました.卓球では総得点の多少と試合結果がひっくり返ることがままありそうだからです(総得点が多いほうが負けてしまった試合が,男子6試合,女子7試合ありました.総得点の同点は女子のみ3試合でした).
そして,ゲーム獲得確率から,「ゲームの獲得確率は試合中独立で一定である」という仮定にもとづき,試合の予測勝利確率を求めます.
結果
結果です.男女の順に示します.横軸は予測勝率,縦軸(上図)に実際の割合,縦軸(下図)に実際の試合数を取ったグラフを示します.
男子は若干overestimation,女子は適切に較正されています(女子の0.3から0.7へのぴたり具合が気持ちいい!).下図を見ると,予測勝率が0.5に近い対戦は男子のほうが多く,予測精度はもともと予測が難しい対戦の多寡に依存しているようです.
男女それぞれ上位10名を示します.
レーティングは男女それぞれ平均を0としています.男女間の数値の比較はできません.早田選手は得失ゲーム数が31-5と抜群の得失ゲーム比で最高の評価です.やはり,レーティング間隔は男子のほうが詰まっていますね.
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