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「リーダー」という言い方の紛らわしさで管理職が悩む

日本の会社では「リーダー」と「管理職」は同義語として使われるのが一般的です。

しかし、「リーダーシップを発揮する人(リーダー)」と「組織を管理運営する人(マネージャー・管理職)」は基本的には別で、役割や行動・発言に相反する部分があるので、一緒に考えてはいけません。

しかし、日本の会社では「リーダー」=「管理職」として扱われるために、新任リーダーは一生懸命「リーダーとは?」「リーダーシップとは?」について勉強しますが、「マネージャー」の部分の勉強がおろそかになり、伸び悩む「リーダー」がたくさん生まれてしまいます。

リーダーとは?

まず、「リーダー」とは「リーダーシップを発揮する人」です。

リーダーはチームを先導する人で、皆のやる気を起こさせ、士気を上げて、チームの中心で先頭に立つ人です。

戦場で言ったら、軍の先頭に立って、敵陣に突っ込んでいくイメージです。

リーダーはチームのやる気を奮い立たせるような人物のため、大きな夢を語ったり、非現実的なことも口にしますので、その指示や発言も抽象的なものが多くなります。(「精一杯頑張ろう!」みたいな)

マネージャーとは?

「マネージャー」とは「チームの管理・運営を任される人」です。

計画を立て、チームが予定通りに進んでいるか確認しながら目標を達成させる人です。

戦場で例えると、リーダーとは反対に軍の一番後ろから、陣営が崩れていないか、次の突破口はどこか?などを考えながら軍を後方から支える軍師のような存在です。

マネージャーは計画を立て、目標に向かって、具体的な行動やスケジュールを管理していくため、その指示は細かく具体的なものが多くなります。(「〇〇さんはいつまでにこの作業を〇回行ってください。」みたいな)

リーダーもマネージャーの管轄内の人間であるため、リーダーもマネージャーの指揮系統に入っており、マネージャーの指示に従う必要があります。

そのため、チームメンバーへの影響力が大きいリーダーも管理できる、強い権限を持っているのがマネージャーです。

リーダーとマネージャーの使い分け

はっきりとしたリーダー的存在とマネージャー的存在が両方存在していればいいのですが、通常は「チームリーダー」「マネージャー」「管理職」と言われる人が、この両面を担わなければなりません。

前述したようにリーダーは抽象的でマネージャーは具体的と、相反する部分があるため、発言や指示が混在していると、部下は「さっきと言っていることが違う!」「何をすればいいのか分からない!」となってしまうので、これをはっきりと使い分けなければなりません。

リーダーは、「今は具体的な指示を出すべき」とか「今は皆の士気を高める行動をする」など、自分の行動や発言がどちらかなのかをしっかり認識しながら発言・行動することが大事になります。

自分の場合はリーダーとしての発言は「方針発表」で行ったり、普段の世間話のときなどで行い、マネージャーとしての指示は毎週、毎月行うような定期的な会議で行うなど、場面や場所で使い分けていました。

場面や場所で使い分けることで、部下も指示がはっきりしていて分かりやすいのではないかと思います。

右腕はどちらのタイプ?

自分が「リーダータイプ」なのか「マネージャータイプ」なのか、どちらが得意なのかを知っているとさらに良いチームビルディングができます。

自分がリーダータイプであれば、右腕にマネージャータイプを置けば両輪がうまくかみ合うでしょう。

逆に自分がマネージャータイプで、右腕もマネージャータイプだと、力強く引っ張る人がいないチームになってしまうので、勢いに欠けるチームになってしまうかもしれません。

どうしてもリーダータイプがいない場合は自分がリーダータイプに重きを置き、右腕にマネージメントを託すといったやり方も選択肢としてはあるでしょう。

チームにとって「リーダーシップ」と「マネジメント」どちらも重要であり、両方の力がかみ合うことで、チームの最大限の力を発揮することができますので、新任リーダーはぜひその両方の役割を理解して、スキルを磨いていってほしいです。


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