あと何回この気持ちを味わえるんだろう

Mr.Childrenの「miss you」を前にした今の気持ち。

ミスチルの新譜をわくわくしながら開封して、おそるおそるCDプレイヤーにセットして、覚悟を決めて再生ボタンを押す、まだ出会ったことのないミスチルの音と初対面する。

こんなこと、あと何回できるんだろう。
少なくともアルバムでは21回目のこの体験、あと何回でも繰り返したいけど、それが有限であることをもう知っている。
自分の年齢的にそう考えるようになった、ってことでもあるし、SOUNDTRACKSを聞いたミスチルファンならきっと同じだと思う。

「耳慣れていないミスチルの音」っていう、なんだろう、比ゆ表現がうまくないからうまく言えないけど明るい夜空とか冷たい太陽とかそういうもの存在し得ないものを、今日から聞き込んで耳慣れてしまって数日後には消えて行く「耳慣れていないミスチルの音」っていう存在を目の前にしている今がすごく嬉しくて泣きそうですごくそわそわする。ただただ、これが貴重なものだっていう高揚感でおろおろしている。


以下、一通り聞き終わった後の感想。

……部屋に桜井さんがいて、そこで歌ってた…………
何、この、すぐそば感。どこにいるの?ここ?うち?我が家?え?ミスチル全員来てた?田原様が来訪されていた?お茶もお出ししなかったが???

あーーーー。あーーーーーーー。
「まだ知らないミスチルの曲がある」状態だった昨日の私、さようなら。突然13もの新曲に出会った私、こんばんは!一緒にがんばろう、徐々に消化していこう。
ダークな印象で始まったのに「おはよう」ですっごい幸せにさわやかに終わっていったわズルい。「dejavu」の歌詞は半端に終わらせてフンフンフンで歌うのずるい。「神の見えざる手」こういうの、30周年超えてアルバムのど真ん中にぶち込んでくるの大好き!!!やっぱり時々はマシンガンをぶっ放さないとだめだよね!

無常感が根底にあるのは確かだけど、なんだろう、「無常」はただの事実であって、無常だからって不幸なわけじゃないでしょって、あっけらかんと言われているような気持ちになった。「幸せなんかおそらくそんな感じでしょ」って教えてくれてたあの感じに似てる。


時は過ぎ、人は老い、でも生きてる、生きて行く、今、生きて行っているよねっていう、流れをたくさんたくさん歌ってくれたような気がする。

明日からまたこの13曲を加えたミスチルの音楽たちと生きていきます。また出会わせてくれてありがとう。どうも今回のツアーでお会いするのは難しそうだけど……いつかまた会えますように。次は声出せますように。待ってます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?