正常とはなんだろうか
いつかの自分が変化を感じるための備忘録、兼日記。
日々の出来事とか考えたこととか、気づいたこととかを書き続けて215日め。
今日は出勤日だった。
午前中〜お昼過ぎまでなんとなく調子がよかったものの、突然上司と面談が入り、そこから一気にHP削られて、瀕死になってしまった。
うまくいかない。
面談
先週、上司と面談して、復職のステップアップをはかろうと話をしたところだった。
これまでは「安定して職場に来る、過ごす」ことが仕事で、就業時間中は何をしていてもいい状態だった。
これがステップアップすると、学芸員業務とは関係ないところで業務指示が与えられ、就業時間中に何かしらの仕事をすることになる。
このステップアップには直属の上司の他に、本社の上司、メンタルヘルス担当責任者の確認も必要で、承認まで時間がかかる。
2週間くらいかかるだろうな〜と思っていたところ、今日突然面談が入った。
正直気持ちの準備をしていなかったので、ちょっと失敗だった。
まずはステップアップを2月から開始しようとのこと。
しかしその前に、偉い上司やメンタル担当者から僕に確認したいこと、要望が数点。
まずは「現状の自己評価と、復職前のイメージとのギャップは?」という質問。
現状は「安定して職場に来る、過ごす」という業務でしかない。
週3日、最初は半日のみの出勤だったものの、最近はフルタイム(9時間拘束)で出勤できている。
パニック気味で頓服薬を忘れてしまい、1時間早退する必要があった日もあった。
15分早く出勤したから、15分早く退勤した日もあった。(フレックスなので)
それでも欠勤することなく、勤務中になにかあっても自分でコントロールできるように頑張ってきた。
少しずつ出来ることも増えてきて、次に進みたい、やっぱり今の仕事は好きだ、という気持ちがあった。
だから自己評価は「ほぼできている」にした。
復職前のイメージとのギャップは、大幅に存在する。
最初は復職1週間のうちに、半日出勤からフルタイム出勤にできると思っていた。
そして1週間後にはステップアップして、業務指示が出る段階にはいるはずだった。
それが実際、復職して1ヶ月経って、やっとステップアップの話が出た。
ちなみに次のステップは「間接的に学芸業務を行う」。本来ならば、復職1ヶ月でこのステップに上がるはずだった。
時間的にも、気持ち的にも、大きなギャップはある。
ただ最近は焦りを感じるよりも「諦め」の方が大きかった。もう、なるようになるしかない。
業務遂行能力がないと判断され再び休職することになっても、自分の限界がそれだから。だって実際に今、めちゃくちゃ頑張ってる。
そう答えると、上司はわかった、と納得してくれた。
要望
本社の上司、メンタル担当者からの要望は2点。
1)デイケアには通うこと
2)就業時間は9時〜18時を厳守すること
昨年末に復職してから、デイケアに通っていなかった。
週3日仕事して、週3日デイケアに行くのは体力的にしんどかったのもあるし、どうしても気持ちがデイケアに向かわなかった。
年末年始に大きく調子を崩してしまったのも、原因のひとつ。
そろそろ行かなくては…と思っていた矢先だったので、なんの文句も言えるはずがなく。
「自己判断でデイケアを中止するな」ということなんだと思う。過去にも、デイケアに通わなくなり服薬もしなくなって再発した人がいるから、とのこと。
会社として正常な判断、要望なんだろうなって思った。
就業時間は9時〜18時を厳守。
弊社はフレックス。本社を離れた、博物館運営事務所も同様にフレックス。
ただし開館時間があるので、フレックスにも限界がある前提。
休職前は、30分くらい早く出勤して、開館時間中でもシフトがなければ30分早く退勤する…ということが往々にしてあった。
早く退勤することで、残業時間を相殺することもあった。
復職後もそれが通用する…と僕は思い込んでいた。
しかし先週、8時45分に出勤して17時45分に退勤したことがあった。
15分、時間にずれがあった。
それは日報で上司に報告していたのだけど、本社のメンタル担当者が「この早退は何か?」と気にかけたらしい。
また先週。午後から体調が悪くなってしまった。頓服薬を持ってくるのを忘れてしまい、騙し騙しやっていたものの、帰宅途中にパニックを起こすことも怖いので1時間だけ早退した。(もちろんこれも日報に書いた)
その早退も、指摘された。
この指摘を僕なりに解釈すると、「復職プログラム中はフレックスが該当しない」ということ、「早退をした場合は、日報とは別に報告が必要」ということだろうか?となった。
欠勤しているわけじゃないし、早退にも理由があってしたもの。
東京にある本社には、当時の状況は伝わりようがない。日報を提出している直属の上司しか、知りようがないのだから。
上司からの要望は「コミュニケーションを増やしていくこと」。
これは先週の面談の時に、僕自身が課題として上司に話をしたことだった。
現状、特定の人にしか話かけることができない。
その人たちも精神疾患経験者(現在も戦っているひとたちでもある)で、取るに足りない些細な悩みを話したり、自分の思考の癖を気づかせてくれる人だった。
他の人たちは、話しかけづらい。
ただでさえ年度末の忙しい時期に、たいして仕事もしていない半年休んでいた僕が、呑気に話をすることができるわけなく。
僕自身も学芸業務をしたいのに禁止されていて、僕がやりたい仕事をしている同僚たちに何の気持ちもなしに声をかけることが出来ず。
この間の土曜日に「手伝えることがあれば」と言えたのが、やっとだった。
それを、ステップアップで業務が増えるとともに、コミュニケーションの機会や人を増やしてほしいとのことだった。
「自分のコミュニケーション方法を、俯瞰して見てもらえれば」と上司。
そして「他のスタッフにも声をかけて聞いてみたけど、(僕にたいして)特定の人と話している時は楽しそうにして笑っていて安心した。話かけたいけれどできない、不安を感じている様子だった。それはお互い様だけどね」とも。
細かいニュアンスはここでは伝わらないけれど、僕は(面談から数時間経った今でも)この課題は僕が動くことでしか解決できないんだ、僕自身のものなんだ、と強く感じた。すごく簡単に言うと、「僕のせい」で「自己責任」。
この要望に関しては、あまり考えないようにすることが正解…と思っている。
コミュニケーションは一方の課題じゃない、と思いたい。
もちろん僕の努力は不可欠だけど、僕だけでどうにかできる問題じゃない。
まずはこの(仕事したくてもできない)焦燥感、劣等感、疎外感を受け止めて解釈するところから。
正常な状態で、楽しく仕事をしていた時に
要望を聞いた時点で、ちょっと僕の調子がおかしくなっていくのを感じた。
終始、上司の顔を見ることができない。
そんな時、上司から「ゴールは、正常な状態で仕事ができるようになること。休職する前の、楽しく仕事をしていた時のようになること」と言われた。
正常な状態とは?
楽しく仕事をしていた時、とは?
僕はもう、その場にいるだけで精一杯だった。
正常な状態で仕事をしていたのに、なぜ僕はうつになったんだろう?
楽しく仕事をしていたはずなのに、なぜ僕はうつになったんだろう?
それとも前回、産業医面談で言われたように「あなたはもともと病気じゃない」のだろうか?不眠で悩んだことも、食欲不振で体重が激減したことも、休日にベッドの上から動けず苦しい思いをしたのも、あれだけ死んでしまいたいと思った日々も、全部僕の怠惰からくるものなんだろうか。甘えなんだろうか。
休職する直前のような状態に、戻れるんだろうか?みんなと普通に話をして、普通に雑談で笑い合えるのだろうか?
今が正常じゃないのであれば、いちばん正常になりたいと思っているのは、僕自身だ。楽しく学芸員の仕事をしたいのは、僕だ。
いちばん変化を望んでいるのは、僕自身なんじゃないのか。
なにが、どこからおかしくなった?
面談終了後、頓服を飲んだ。
いくら深呼吸しても呼吸は浅いし、心臓の音が大きい。耳鳴りもするし、涙が止まらない。
そして今日は話ができる人がいたので、少しだけ立ち話をさせてもらった。
「今日のことは、白黒はっきりさせなくていいよ、グレーでいいよ。頑張ってる」
そう言ってもらえて、やっと改めて落ち着いた。
そういえば僕、自己評価はしたけど、上司や本社の人たちからの明確なフィードバックはもらってないな。
ステップアップの話があった。その事実がフィードバックで評価だと理解すればいいのだろうか。
リベンジを
退勤直前、上司に「次の出勤日に、もう一度話をしたい」と伝えた。
今日のこと、まだ消化も解釈もしきれていないけれど、このままなんとなくステップアップはできないと思った。
上司たちと、僕が目指すものが違う。目指すまでの道のりも、スピードも違うと感じたから。
以前の(正常な)僕であれば、擦り合わせて、相互理解できるところを明確にしていたはずだ。
今日は、転職という言葉が頭の中に出てきた。
復職が落ち着いてから、可能性の一つとして「転職」を片隅に追いやっていたけど、今日は「今すぐにでも」という気持ちになった。
会社についていけないかもしれない、会社が望むような社員像がわからない、そうは成れない。歩み寄る意志を持てないかもしれない。学芸員の仕事は好きだけど、この会社のことは好きじゃないかもしれない。
いろんなことを、軽い酸欠の頭で考えた。
明日は
なんだか悔しい気持ちもあって、明日のデイケアは行こうかな、とも思っている。
ただ通常のプログラムは参加できない気がするので(気持ちがぐちゃぐちゃだから)、担当の人と顔を合わせて、復職後のお話ができれば…と思う。
明日が無理だったら、木曜日でも金曜日にでも。
ちょっと「がんばろ」と思えたのが昨日だったので、1週間の出鼻をくじかれたような気分。
めげずに、自分が生きやすいように生活していこう。
仕事だけが人生じゃないもんね、と。
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