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2021年6月25日の僕へ cc:2023年の僕

いつかの自分が変化を感じるための備忘録、兼日記。
日々の出来事とか、考えたこととかを書いている。
のだけど、今日は全然嬉しくない1stアニバーサリーなので、去年の僕に向けて何か書いておこうと思う。


ひとまずは、きちんと心療内科(精神科)に罹ったことと「休職」という判断を不服にしても受け入れてくれて、ありがとう。
診察室でたくさん泣いたし、診察後に職場へ診断書を持って行って疲れたし、帰宅後は母への説明で、割と大変な日だったと思う。
経済的な不安と、生き方的な不安とでたいへんに絶望してることだと思う。
でも休職するという判断に、今日までの僕は救われました。ありがとう。

結論から言うと、そう簡単に人生ダメにならなかったです。
確かにこの1年、経済的に苦しかったし、母との衝突もありました。どうしようもない外的要因で苦しんだこともありました。
(上の階からまた水漏れするから、気をつけて)
まず一番心配してたのは、経済的なことだと思う。
これは25歳の僕が正社員になるために転職活動を頑張ったこと、褒めて。
そのおかげで、会社から寸志を頂いたし、傷病手当を貰うことができたし、入ってた保険からも少しお金を貰いました。
だからアルバイトをしなきゃ、と無理しなくても大丈夫。そのまま、きちんと眠って身体の回復を第一にしてください。
母との衝突は、そんなに気にしなくて大丈夫。ご存じのとおり、親とは言えすべてを理解してくれる存在ではないので、適度にプライベートを守っていいと思います。けれど、全てを否定する存在でもありません。今まで通りの付き合いでいいです。

弟くんとは、こまめに連絡をとります。
向こうが気にかけてくれるし、経済的な支援もしてくれました。
あと、弟くんが勧めてくれたMacBook Airの購入は、大成功です。去年買ったiPadとApple Pencilも。
それがあったおかげで、いろんなことが出来ました。
「余計な買い物した」と思わなくて大丈夫。お値段以上に良い機会をくれました。

あと、転職活動はそう簡単に行きません。
デフォルトでも難しいのに、うつ病と付き合いながらは無理です。そこにだけ注力せず、ひとつの手段だと割り切りながら、気長に挑んでください。
何社か落ちて、めっちゃ凹みます。でも回復もします。


休職という選択をしてくれたおかげで、得たものが少しあります。

まずは、心療内科(精神科)とデイケアという場所を知ったこと。
いろんな人がいて、いろんなことを知りました。その経験は、今日の僕に生きてます、間違いなく。
主治医は一回変わります。関西弁のテンポ良い先生に変わりますが、なんか憎めない良い人です。
デイケアの活動を通して、自分の性格とか思考の癖とかたくさん向き合って受け入れていきます。時々、受け入れられないこともあるけども。

そして身体の健康、その重要性を知りました。
なにしろ、やっぱ低体重と血圧が低いんです。今のままでは。
不規則な仕事にそんな身体じゃ、不具合起こすのも必然でした。
でも大丈夫。この一年で、デイケアに行ったこともあってか、体幹が少ししっかりします。筋肉量が増えます。
(故に太ります。健康な太り方だと思うよ)
血圧は、あんまり変わりません。健康診断では3回はかりました。例年通り。
姿勢を気にする、呼吸を気にするだけでも、意識は変わります。

人付き合いを、見直したり感謝したりしました。
長年付き合いのある、理解ある友達はいつも通り接してくれます。時々、子守りを頼まれます。いつも通り。
職場の上司とは、なんだかんだ連絡をとります。嫌でしょうが、正社員としてのある種の義務です。
そのかわり、本社のメンタルケア担当さんの有り難みを感じます。ここでは詳細言えないけど、業務を超えて、いろんな面で助けてもらいました。
Twitterやツイキャスを通して、交流を深めた人がいたり、新しいご縁があったりしました。なのでアカウント消すのは待って欲しいです。サービスは使い様なのです。
友人と呼べる人を、この歳でいくらか作ることができました。上っ面の良さが取り柄な自分からしたら、驚きかもしれませんが。
仕事と、Twitterのおかげです。

また読書や絵を描くことが、楽しいと思えるようになりました。
集中できなくて辛いこともあったけれども。幼少期からの習慣は、やはり還る処なのかもしれません。

他にもある気がするけれど、考えるのがちょっと面倒なので端折ります。


重ね重ね、休職という判断と、うつ病と診断された事実を受け入れてくれて、ありがとう。
(まぁ受け入れるしか無かったんだろうけどね)
働き盛りとも言える時期に、大好きな仕事から距離を置くことはすごく辛かった。
仕事のことは、好きでも嫌いでもどちらでもいいです。
今の仕事をするまでの僕がいっぱい頑張ってくれた成果ではあるけれど、執着しなくていいです。

うつは思ったより厄介です。
薬を飲んでも抑うつになるし、全ての物事に不安や焦りを感じるし、ものすごく自分の命に対して軽率な態度を取ります。
ただ幸いなことに、薬が素直に効いてくれる身体です。信じて血中濃度が安定するのを待て、科学だ。
あと認知行動療法は薬物療法とおなじくらい効果がある、というのは本当かもしれません。僕の知的好奇心も満たしてくれました。

一年後、まだ同じ職場に居ます。
辞めたいなぁと思いつつも、求人情報をみつつも、この博物館や学芸員という仕事が、やっぱり好きです。
21年の12月末ごろに復職します。
思ったより復職のスピードはゆっくりで、休職中とは違う不安や焦りと自己嫌悪に押しつぶされますが、春先からなんとなく整ってきます。
収入も、先月分から満額貰ってます。休職以前の収入に戻ってきました。ね、安心でしょ。格安月給は変わりありません。

一年後に寛解!!
ということにはなってません。
再発の可能性もあります。調子の波は大きいし、乗りこなせないです。
それでも、なんとか、それなりの生活になりつつあります。たいていの人は半年〜1年で寛解することもあるそうです。
なので、少しずつ身体と心を回復させることに、今は集中してください。
どう頑張ってもゆっくり進みます、変わっていきます。その力があるから。
今という一瞬に、こだわらないで良いです。

そういっても、頑固で器用貧乏なので、理解するのは大変でしょうけども。

今日はありがとう。睡眠薬が効いて、今晩は少し長く眠れるはずです。
数ヶ月、たくさん我慢させました。ごめん。
いろんな人や出来事に助けられた一年でした。
気がついた時に、いろんな人に感謝してください。今の僕もしてます。
なによりもきちんと薬を正しく飲み、認知行動療法にも取り組み、どこかに抱える「楽しく生きたい」を実現するために頑張ったあなたのおかげです。

今日は、仕事で1年ぶりにワークショップをしました。
未就学児ばかりだったからか、張り切っちゃって。終わる頃には汗だくでした。
でも、すごい楽しかったよ。その楽しさは、きっと知っているはず。
ちゃんと思い出せます。大丈夫。



ccですが、2023年の僕へ。
相変わらず希死念慮や「長生きしたくねーなー」の言葉を抱えながら生きてるんでしょうか。
それだったら多分、死ぬまで付き合うやつです。ざんねん!
30歳の僕が決断したことを受けて、31歳の僕は1年をなんとか生きて過ごしました。
32歳(33歳の年ですが)を、それに応えられる一年にしてくれたら嬉しいです。
どうか情けない死に方をしない様に。
うつや仕事や家庭環境がどう変化しているかは、想像もつきません。
でもなんとかやってるんでしょ?
なんだかんだ、楽しく生きようとしてるんでしょ?

1年後に淡い期待を抱えられるほどには、今の僕は穏やかです。

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