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夢を宣言

幸せを感じた瞬間を覚えている。
一つは
今住んでいるマンションに
住みはじめてから しばらくたった休日の午後。
床も壁も家具も ほぼ思い通りになった部屋の中で
座って外を眺めていた時
じわじわ「あーっ、幸せ。」と思った。

もう一つは
今年の梅雨が明けた頃に
仕事帰り車を運転していた時。
開けた窓から入る風に吹かれて
あまりの心地よさに わずらわしいことを忘れて
「幸せって、こんなこと。」
そう思った。

今まで生きてきて
いいことも嬉しいことも楽しいこともあったけれど
その時の気持ちどころか何があったのかも思い出せない。
そして はっきりと「幸せ」を意識したのを覚えているのは この二つ。
この二つで私は最高に幸せになれるんじゃないだろうか。

妄想派の私の趣味の一つ
「自分の理想の家の間取り図を描く」
今までに何枚も何枚も描いた。
最初は建築方眼紙からはみ出すくらいの広い家だったけれど最新は用紙の2/3の広さでまとまっている。
その家は私一人が住む為のもので
来客用のスペースも考えられていない。
なんて贅沢。
【贅沢 】  実際の生活が必要とする以上の、分に過ぎた消費。
・・・・・分に過ぎた消費。
そう思うなら、それは夢なのかもしれない。
最初に描いた家の間取りはそれだった。
最近描いた家の間取りは やたらとしっくりくる。
でも、マンションのローンもまだあるのに家なんて
やっぱり夢なのか。

部屋の様子の細部まで
そこにいて開け放った窓からの風に吹かれる心地よさまでも想像できる。
予感もする。
「私は家を建てる」
夢だとしても
宣言しておこう。

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