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帰る場所、ありますか?

『進撃の巨人』ED曲
ヒグチアイさんの「悪魔の子」の歌詞

鳥のように 羽があれば
どこへだって行けるけど
帰る場所が なければ
きっとどこへも行けない

帰る場所は家なのか、故郷なのか、それとも誰かの元なのか
私の場合の帰る場所   「家」について

帰る場所は帰りたい場所のはずなのに
私にとって生まれ育った家はそうじゃなかった。
家族構成は実の父、実の祖母、実の兄、そして私。
なのに、なぜか私は少し外れた存在に感じて育った。
それには理由もあったのだが。

小学生の時に家を建て替えた。
兄と私にそれぞれ六畳の和室が与えられ
その境は襖で仕切られていた。
将来、兄が結婚したら襖を取り払って
兄夫婦の部屋にするという計画でそうなった。

私の部屋は「仮」の私の部屋。
私は結婚して実家を出ていく前提の存在。
家にも家族にも愛着が持てずに
20代で家を離れてから
実家は  とりあえず帰る場所  でもなくなった。

そんな私は40過ぎで中古のマンションを購入して
やっと帰りたい帰る場所を手に入れた。
今は犬と二人暮らしだが
そのうち一人になるのだろう。
犬との思い出も自分の家に対する愛着の一つとなって
いつだって私は自分の家に帰りたくなるのだろう。



帰ることはその日一日の目標であり
帰りたい場所に帰るのは人生の目標にもなり得る
 
帰る場所があるって幸せなこと
帰る場所があるから
私は今日も外に出ていく
その歌を口ずさみながら




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