外国で暮らすと違う自分になるのか?

人々が海外に出る理由は様々だが、
自分の中の何かが変わることを期待するという人も
少なくはないだろう。

価値観が変わる、
考え方が変わる、
そして自分のやりたいことが見つかる…。

私が海外に行ってみたいな…と考え始めた頃も(昔々…)、
違う国の文化習慣に触れると
世界が広がって考え方も変わるよ、なんてことはよく言われていた。

私は世界が広がることは大歓迎だけど、
自分が変わることは全く望んでいなかった。

大好きな家族や友達、
美味しいごはんや思い出いっぱいの生まれ育った場所。
価値観が変わってしまったら、
それよりも良いと思うものが現れて、
いま私が大事に思うもへの気持ちが変わってしまうのか。
そんなのは寂しい。

私が海外に行ってみたかった理由は
自分の目で「事実確認」をしたかったのだ。
教科書やテレビで見聞きする
「違う言葉を話し、違う文化を持つという人々の生活」を
見てたり体験したりしてみたかった。

なぜその国の人たちの暮らしは違うのか、
なぜそう考えるのか、
そういう部分にとても興味があった。

そして長くカナダで暮らす中で
驚くことも、信じられないと思うようなこともたくさん見てきた。
が、私の価値観が変わったかというと、あまりそうではない。。
そのように見える部分もあるかもしれないが、
自分では相変わらず同じ視点から世の中を見ているつもりでいる。
ただ、見える範囲が広くなり、深くなった。

むしろそれよりも、
人間そう簡単に変わらない!ということ実感している。

ただ、
見える世界がより広く深くなると、
日々の小さな「自分の選択肢」が変わってくる。
その結果、そうじゃない人生を歩んでいた場合とは
違う人生を歩んでいることになる。

でも結局、それも「自分」なのだ。

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