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移住促進について

Noteにも各地域の移住促進で頑張ってる方々の記事がある。
私は関西の都会部に住んでいるが、正直関東と関西以外に移住したいとずっと思っている。

一度、出張のついでに四国某県の県庁に行って、アポも無しに説明を聞いてみた。
とても丁寧にWEBサイトを教えてくれた。それだけ。

Noteの記事でもそうなのだが、とてもみなさん丁寧にその地元の良さを紹介してくれている。
どこもかしこも住んでみたくなる。魅力にあふれてる。
でも、嫌な所は見えない。
多分、本気で伝えれば空き家もすぐにみつかるのだろう。

だが、全部に欠けてる情報がある。
だから、行きますと言えない理由。

それは、周辺の求人情報。


リモートワークだけでやっていける人って、働いてる人の何%なんだろうか?
そして、情報があっても最低賃金のアルバイト情報とか。
もちろん家賃も低いので、食っては行けるのかもしれない。
それが当たり前かもしれない。
だけど、都会から人を流入させるにあたって、仕事情報は無い、最低賃金でバイトしてね、でもこんなに人も地域も良い所だよ~って、それで行けると思ってるのかな?

何か、根本的に移住をする側の視点が抜けてる気がする。


もちろん、地元の人だってもっと好条件で良い所に転職したい、勤めたいって思ってるだろうから、そんな情報あったら私が行くわ!ってなると思う。
それは圧倒的に正しい。

それは正しいのだけど、だから人は外からは来ない。

人生設計が出来なくなってしまうから。
それほど明るくなくても、今の都会の生活である程度計画を立てて生きている。それを根底から覆して、さらに見通しがきかない所にわざわざ人は行くだろうか?
それなら、楽ではないけど取り敢えず便利な都会に居よう。ってなる。

地域のウェルカムな情報を発信してくれるのは良いが、実際にはそうでなくて色んな年代の仕事、求人を発信してくれればもっと人は集まる。
起業家とテレワークだけを求めてるのか?と思える状況。

「人来て~!出来れば若くて子供付き!ついでに仕事はテレワークで都会から持ってきて!それで、地元に納税して!お金落として!」

って、それは虫が良すぎるのではなかろうか?
子育てしやすいアピールはいいけど、子なしだと要らんのか?と勘ぐってしまう。

いやいや、何百万と補助金を用意しておりますよ。
って行政もある。
それは、イニシャルコストへの対価としてとても便利。
リフォーム、車、その他生活に必要な物。都会では草刈り機は要らないけど、住んだら必要。とか。


相性の問題もあるから、一概に地元が悪いとは思わない。
だけど、都会の感覚を持ち込まれた時に、その地元はそれでも受け入れる覚悟があるのかな?
結局、草刈りに参加しないからと村八分状態にしたり、意地悪したりなんてのは良くある話。
自分達の文化を一方的に「昔からそうだから」と押し通そうとしないかどうか?
その辺りの本音をちゃんとリサーチしてあるのだろうか?

反面、移住希望者もどこまで溶け込む自信があるのだろうか?
覚悟を持って行ってるとは思えない人もいる。
いつまでも都会の暮らし方を主張しても生きて行けない。
憧れのスローライフなんて通用しない。

とは言え、どちらかと言うと売り手市場なので、選ばれるようにただの魅力アピールでは観光案内と変わらない。

人生を賭ける人へのアピールとしては甘すぎる。

地元も受け入れたい覚悟が弱い。
嫌な言い方だけど、変化が怖いなら消滅しか残ってない。
日本全国で人口が減るのだから、取り合いなのだし。

憧れだけで移住できる人は、今どき世界中を見てる。
国内だけが人の取り合いのライバルじゃない。

そこに、自分たちの差し出すものを用意せずに、人を得ようとするのは図々しい。

そう言うコーディネートする仕事しようかな。
どこか本気な地域があったら、やりますよ。

自己肯定が爆上がりします! いつの日か独立できたらいいな…