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便利は有料もしくは高い

先ずは、この記事はご覧になりましたか?

先ず、エクスペディア・アゴダ・ブッキングドットコム、その名の通り、日本の旅行代理店ではありません。
海外のチケットサイトの日本語版なので、日本の旅行業法は必要ないですし、保険もどうなんだか。です。
そもそも、彼らは世界中の売られてるチケットの値段を集めて来て、提示してるに過ぎません。経由=紹介の手数料を取るビジネスです。
ユーザーに対してのサービスは、母国語での案内と価格比較です。
自分で航空各社のHPに行ったり、代理店に行ったりの手間を省かせているわけですね。
彼らのマーケットもワールドワイドで、原則英語が共通語です。
言うなれば、日本語は多言語化サービスの一つでしかない。

ここ、noteでも先日とある記事を見かけました。
75日前からキャンセル料発生の格安プラン(アーリーバードと呼ばれる早期割引)を海外サイトで取ったら、国内サイトが直前割で更に安かった。
そちらに乗り換えるために海外サイトにキャンセルを申し込んだら全額請求された。(キャンセル不可プランと元々書いてある)
だから私は戦って、割引させた。と自慢げに怒りの文章を挙げてました。
申し込み=契約なのは世界共通の認識であるはずなのに、自分が払いたくないと思ったらそれが正義、サービスがなってないと怒り出す。
条件が付くから割り引かれてるのに、それを守らない人たち。
そして、企業にとって迷惑かつ理不尽を通して、勝利の勝鬨を上げる人。
カッコ悪いと思ってないんですかね?
自分がやってる事は一方的で、不当な契約破棄ですよ。
あなたの仕事でも、本契約済みなのに、後から色々言われて気分よく対応出来るのですか?

そして、今回の件ですが。
確かに、申し込んだ契約と違う内容を提供されたら、クレームを言う権利があります。そこは全面的に支持します。
間に合わず、エコノミーになったのも不幸だったと思います。

ですが、「全額返金」を求めるのは正しいのか?
航空会社であれば、「移動」を提供する事が責務なので、少なくともエコノミー料金は発生するでしょう。
ビジネスとの差額を返金するのが正しい対応かと。

ホテルであれば、狭い部屋が不運にも提供されてしまったら、高い部屋との差額を返金するのが筋でしょう。
「泊まる」と言う基本的なサービス提供はされているのですから。

後は、代理店かホテルのお気持ちが付くかどうかは、その企業の考えかたでしかなく、よく言う「誠意を見せろ」「誠意が足りない」言う今どき893でも言わない(その時点で過剰要求で犯罪だから言ったらマズイ。一般人でもはっきりと金をよこせと言ってないからセーフではないです)言葉で、もっともっと出せと要求する。

ですから、それを全額返せとなると、必要以上の請求をしてる事になり、それはただの輩だし、それを言った時点で迷惑客認定でしょう。
少なくとも、年中エクスペディアを利用する程の上顧客として認定されていないのであれば、なおさらでしょう。
よく言う、コスパ、タイパ、の考え方でかつ、海外の企業の考え方ならその事で何時間も、何日も絡まれてスタッフが取られる位なら切り捨ててしまえ。が通常です。
だって、1回だけ、もしくは数回利用しただけのロイヤルティで、そのお客が逃げたとしても大した問題ではない。と考えてますから。

チャットも海外とのやり取りでは、こんなもんでしょう。
日本語に自動翻訳されてるだけで、海外のサイト使って安くあげたいならそれなりの英語力がないと無理ですよ。
日本語訳してくれてるだけ、サービス向上している位です。
私の取引先は、こっちが悪くないのに、日本に電話掛けて来て一言目が"Can you speak English?"ですし。
海外取引なんて、そんなもんだと思ってるので何とも感じませんが。

では、どうすればいいのか?
私は出張族だった時、全て航空会社直で取っていました。
大事な商談がある時は、振り替えや返金の出来る、条件付きではないチケットを取りました。正直、イチイチ料金調べないと行けないし面倒で、しかも高い。
ですが、急な予定変更が入っても、カウンターやHPからスイスイ変更が可能でした。
後に、代理店で相談して担当を付けてもらって、全ての手配をお任せした上で、先方から提示された手数料上乗せで、対応してもらってました。
お陰で飛行機が飛ばなくなっても、カウンターに並ぶことなく電話一本で事が済みました。

充実の「もしも」サポートへ人員配置しているのにもお金がかかる。
使われない時は待機でも、企業は人件費を払っているのだから。
その分、料金に上乗せがされている。意味もなく企業は値段設定をしているわけではないのです。
それなのに、あっちではこの値段で売っているのだから、高い値段を付けてるお前の企業は、ぼったくってる等と宣う。
そう言う人に限って、何か起きると大騒ぎして怒鳴ったりSNSに晒す。
最安値で買えば、最安値の扱いをされる事に何故納得がいかないのか、理解に苦しむ。

因みに、海外の会社に上のモン出せや!は止めた方が良いです。
上の人は凄い権限を持ってるので、不当な要求と認識されると日本では考えられない位ブチ切れられて、何も得られません。
そして、一度それで決定されたらもう交渉の余地も無いし、覆ったりしません。
私も逆に、それを言われて「私が責任者だ」と返すと静かになった事が何度もあります。それくらい、認識として責任者の決定は重いのです。

最後に、この方の褒める所はあくまでエクスペディアにだけクレームを言っていて、航空会社を責めていない所です。
問題の出所と、切り分けがきっちり理解されてて好印象ですね!

結論

・英語力に自信がないなら、海外サイトを使わない
・安さには理由がある
・きちんと条件を読んで、納得してから申し込む
・クレームは不当でない範疇なのかよく考えてから言う
・キャンセル料は契約、支払いは義務
・海外は日本と常識も文化も考え方も違うと認識する
・「誠意を見せろ」「誠意が足りない」は、ほぼアウト
 下手すると脅迫罪です
・見てなかったは何の言い訳にもならない


それでは、みなさま上手なご旅行を

自己肯定が爆上がりします! いつの日か独立できたらいいな…