「ヘルプマーク」付ける付けない問題
僕の妻は社会不安障害です。
「ヘルプマーク」というものがあります。
主に病気や障害がある人がそれを周囲の人に知らせるために付けるものです。
見かけたことはあると思います。
妻には障害がありますが、ヘルプマークは付けていません。
メリットよりデメリットの方が大きいと感じるからです。
基本的に外出時は僕がいっしょなので必要ないということもありますが、ヘルプマークを付けていることによって、”障害アピール”をしていると捉えられることを懸念しています。
「障害者には見えないからマークを外せ」なんて言われることもあると聞きます。
見えない障害だからマークを付けているのに。
特に、妻は精神障害なので外からは見えません。
しかし、ヘルプマークを付けることによって周囲からの風当たりが強くなるのであれば、完全に逆効果となってしまいます。
正直、「ヘルプマーク」という名称が良くないのかなと思います。
周囲に助けを求めている場面は実際はそれほど多くありません。
例えば妻がヘルプマークを付けて電車に乗っていても、「席を譲ってほしい」というわけではありません。
もちろん、席を譲ってほしいような症状がある人もいますが、気になったら聞けばいい話かなと思います。
『ヘルプマーク=助けろ印』と認識されている感じが、互いにとって良くないのではないでしょうか。
僕らもマークがあったほうが良い場面もあります。
例えば、妻が歯医者に行くときに僕も付き添うのですが、「大人なのに一人で行けないのかよ」とか「バカップルかよ」とか、そう思われている空気を感じることがあります。
そのときにマークがあれば納得してもらえるのかなと思います。
名称を変えるなら、「事情ありマーク」とでもしましょうか。
ヘルプマークを取り巻く環境が良くなることを望みます。
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