実店舗に行って感動を伝えたい

7月の4連休は雨ばかりだったが、鎌倉に行ってきた。電車で2駅の近さなのに、久しぶりの訪問だった。

目的は銭洗弁財天と鎌倉発のアパレルでボトムスを買うこと。その前に鶴岡八幡宮に行ったり、オープンしたばかりのメトロポリタンホテル1階のMUJIcafeでランチしたりと、久しぶりの鎌倉を満喫。そのあと銭洗弁天に向かうもどしゃぶりに。にもかかわらず、そこそこ観光客がいて鎌倉の実力を実感。だけど小町通りは少なかった。観光業は本当に試練のときだなと思う。だからこそ、地元を応援していきたい。そんな思いも込め、自分にお土産を購入。

画像3

さて、一つの目的、由比ガ浜に店舗を構えるJames&Coのボトムスを買うのは、2回目。前回買ったのが、5~6年前だったのだが、たまたま入ったその店の雰囲気がなんだか心地よく、気に入ったボトムスを購入した。ショッピングバッグに入っていた小さなパンフレットを読んだら、このボトムス1本にしっかりとしたストーリーがあることを知り、ますます好きになった。ファストファッションも好きだが、愚直なまでに、自分の作りたいものを作る姿勢も好きだ。作りたいものと信念があり買い手がそこに共感する。その姿勢は、応援したくなる。初代ボトムスは、真夏以外5~6年履き続け、最後は膝が切れて寿命を全うした。本当によく履いた。その感動を直接、店員さんに伝えたかったのだ。

画像1

私の暑苦しいトークに「うれしいです」を連呼する若い店員さん。素材は変わったものの、同じ型を受け継いでいるボトムスを購入し、ずぶぬれのスカートから着替えさせてもらって、店を後にした。思えばほかのお客さんも店員さんと結構話していたなぁ。今の時代、実店舗ではうわべでないコミュニケーションが求められているのだなと思う。

今の職場で、さきごろ初めてものづくりを経験した。「横濱帆布鞄045」との1周年コラボレーショングッツとして、サコッシュを作ったのだ。発売まで、この商品にはどんな思いを込めるか、今発売する意味は?など、たくさんの議論を重ねた。だからこそ、このコロナ禍での発売であり、こんなときだからこそ、地元で横浜ゆかりの企業と一緒に作りたいという強い思いが持てた。

画像2

この防水帆布の丈夫さは使ってみてわかる。扱いが雑な私が白を選んだのだが、汚れたら消しゴムで簡単に消せる(正しいケアとは言えないかもしれないが、この手軽さはありがたい)。この赤いひもも可愛いんだよな~。自分で手掛けたものづくりって、なんだか子供みたいだな。媒体を作っているときとは、全然違う感覚。

安いものも大好きだけど、ストーリーがある製品には心惹かれる。