【特別区経験者採用】50代でも合格できるのか?
50代の合格者はいるのか?
結論から言えば、50代でも合格者はいる。例えば、昨年Gravityでは、50代の受講生が特別区経験者採用と横浜市社会人採用にダブル合格を果たした。
つまり、50代の合格者が存在しないわけではない。59歳まで受験可能である以上、50代の合格者が誰もいないということは考えにくい。特別区でも、年に1~2名は50代の合格者が出ている印象である。
50代での合格は極めてレア
ただし、50代での合格は極めてレアなケースである。難易度は極めて高く、事例としても非常に少ないというのが我々の印象である。
こういう話をすると、失望されたり、やめようかと考える方も出てくるかもしれないが、先に伝えておくのが筋であろう。
もちろん、予備校としては「誰でも合格できますよ!」「皆さんには無限の可能性があります!」「50代でも問題ありません!今すぐ入会してください!受講してください!」と言うほうが楽である。
ただ、それは不誠実だと私は思っている。皆さんにとって、貴重なお金・時間・体力を使って試験対策を進めていく以上、「合格するのが難しい」ことはあらかじめ伝えるのが誠意というものだ。
本当に合格を狙うのであれば、一次試験の論文の段階からトップ通過するくらいでないと合格は難しい。そのくらいでなければ、20代後半や30代のフレッシュな受験生には勝てない。
このように、非常にシビアな戦いになるのが、50代にとっての特別区経験者採用試験である。
なお、下記の記事では50代での合格は難しいのかについて触れているので、ぜひ併せて読んでほしい。
50代合格者の特徴
では、どういう受験生が50代で合格しているのであろうか?
大きな特徴としては「専門性」が挙げられよう。例えば、福祉職や技術職の受験生をイメージしてみてほしい。福祉職に関する資格を持ち、経験も豊富で、役所に入ってすぐに活躍できるという受験生は少なくない。また、土木や建築などの技術職で長年他の自治体で働いてきた受験生、もしくは民間企業での経験を活かし、「特別区に入ってからもすぐに活躍できる」と強くPRできる受験生が合格している印象だ。
つまり、育成期間や長い研修が不要で、簡単な仕事の流れを覚えればすぐに活躍できる人が50代で合格しているのである。
これは裏を返せば、「淡々と事務を続けてきただけ」「普通にサラリーマンとして働いてきた」「とくに資格も専門分野もない」という場合には、合格は非常に厳しいということである。事務職であったとしても、何かしらの専門性があり、即戦力になれることを示すことは不可欠だと言えよう。
50代での合格は不可能ではないが、同時に非常に険しい道であることを理解しておかなくてはならない。
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