現役産婦人科医とワクチン

みなさんこんにちは。
読む人がいるかわからないけれど、書くことで考えがまとまればと思い、書き始めてみます。

最近反ワクチンが活発ですね。そろそろ自分もコロナ関連ワクチンは反対派になろうとしてます。
まぁその賛否はともかくとして、ネットなど情報を整理するに無視できない副作用が明らかになってきているようです。腫瘍とか膠原病とか。

そこでコメントとして医者の立場は?というコメントが沢山あるのを見かけます。そこで一般の医師として、考えをまとめてみました。

1.コロナワクチンのこと知らない医者が多い

現役で働いてますがこれは現実です。仕事上色々文献、論文など読んで勉強をしていますが、出てくる情報は限られています。新しいワクチンですので、そもそも知識がないと読み込めない情報もありました。
コロナが流行り出した当初、私も接種しましたし、推奨するようなことも学会の知らせに沿って患者に言っていたりしました。もちろん妊婦にもです。
情報がない中、できることは限られていました。無責任と言えばそうだと思うのですが、浅はかだったと言えばそれまでですが、医療崩壊も叫ばれていたからそれが現実でした。
さて、今の話ですが昨今のグローバル製薬企業の動きからすると、大手の投稿論文に影響を与えていないと考えるほうがよほどおかしいので、情報が操作されている可能性もあります。
だから、知らない、知る術がわからないという感覚が今でも医師の間での共通理解と言っていいと思っています。医師としてワクチン関連のコメントがしづらい、最大の理由です。医師会とかそんなんじゃないです。
もちろん個人的な見解ですが。
今でも積極推奨の医師は多数見かけますが、これは国民が騙されているとしてその枝葉の医師も同様だということなのでしょう。
積極推奨をするのかしないのか、副作用をあるとするのか、ないとするのか、これは慎重に見定める必要があります。まだまだ情報収集頑張るしかないです。

2.打った人にはそれなりの理由があった

最近よく情報収集してる時に見かけるのが、「自分は打たなかった、よかった」等の意見です。個人的にすごく違和感があって。医師としてまずそれを言語化してみようと思いました。
ワクチンって今も小児の定期接種などあるのですが、基本的にはエビデンスがあるものです。つまり、副反応は多少あるかもしれないが少なく集団として打つ人の率が上がれば流行が抑えられる、メリットが大きいというものです。
私達も大学の授業で、習います。古いものでは天然痘の根絶、ですね。だからワクチンは集団にとって意味があるものなんです、基本は。医療従事者としての共通理解と言ってもいいです。
で、これを強制的に打たせるのが人権としてどうか、という意見がいつも出るんですね。自由との兼ね合いです。

で、はっきり言って1番いいのは、周りがみーんなワクチン打って、自分は打たない、です。流行病なので周りが罹らなければ、自分にはうつりませんから。副反応もなしです。でもそういう人が一定数増えると、流行は抑えられないです。

過去を振り返る時、その議論があってもいいなって、思うんです。今回のコロナワクチンで副作用があったかもしれない。当初は効果はあったのかも、しれない。
とすると、自分は打たずに周りが打っていた、その人は、周りの人に助けられた可能性があるわけです。
あの情報が少なかった1.2回目接種で、打つか打たないか、これは賭けですよね。だから打たずに副作用なく元気です、どうだ?じゃないんですよね。打たせた国を否定するのはまぁいいとして、あの時打った人たちは自分の健康を賭けて他人を助けた、助けようとした可能性があるということ、これは抜けちゃいけないポイントなんです。
ワクチンは個人の疾病リスクのために打つものではない、集団の流行リスクのために打つものだ、そういう意味でたくさんの医療介護保育従事者が接種したんです。

この議論を反ワクチンの人達は抜けがちになってるな、なんか違和感あるな、って思ってます。だから打ってしまった人は、それを恥じるべきではないし、勇敢だと言ってもいい思う。
素人は自分が打った側か打たなかった側か、から入ってしまうから感情論になります。話したがらない最大の理由です。打たなかったマウント、とでもいうのでしょうか。

でも本当はそこから未来に議論を進めるべきです。そのために正確な情報が必要ですし、不安定な状況の中での覚悟が必要なんだと思います。

このグローバル企業主導の混沌とした世界の中で、自分ができることはなんだろう。今後も考えていきたいと思う。
日本の目覚めを促す存在として。

では。

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