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映画『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』を見て

僕らが生まれてくるずっとずっと前にはもう
アポロ11号は月に行ったっていうのに

ポルノグラフィティ『アポロ』歌詞

行ったっていうのに、あの月の映像がフェイクだったとしたら。

見てきました、映画『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』。

完全に1960年代の綺羅びやかな「ザ・アメリカ」を纏ったスカヨハ様を拝みたい一心で。
もう転職活動で煮詰まっているから、スカヨハ様を拝まないと心がキラキラしねぇ!と思ったのだ。

いや、シンプルにおもしろかった!
これぞアメリカのお仕事ラブコメ映画。だからといって、「私も宇宙船飛ばしたくなるようなビッグジョブに就きたいぜ!」とはならなかったけども。
私は、普通に、脇道で働きたい。
あ、話も脇道に逸れてしまった。

宇宙探査において、ソ連から遅れを取り、アポロ1号で起こった悲劇により、国民の期待も薄れ、アメリカ政府からの支援も厳しくなる一方のNASA。なんとか予算を確保し、アポロ計画を遂行するためにアメリカ政府に雇われた訳アリのPRマーケティングのプロ・ケリー(スカーレット・ヨハンソン)と、生真面目なNASAの発射責任者・コール(チャニング・テイタム)が反発し合いながらも、ケリーの大胆不敵なPR作戦により、アメリカ全土が、再び宇宙へ大きな期待を膨らましていく。
発射が近づくある日、ケリーは政府からある陰謀を聞かされーーー

私は、「アポロ計画陰謀論」があることを全く知らなかった。
だって、ポルノグラフィティも「月に行った」って言ってるし、あの月面着陸の映像がフェイクだなんて疑ったこともなかった。

映画の中に散らばるいろいろなフェイクとペテン。「あんなにも素晴らしい偉業がこんな風に扱われているの!?大丈夫!?」と思いもしたが、そこはとてもユニークに収まっていた。
1960年代の流行を纏ったナイスバディ過ぎるスカヨハと、なんだかオードリー・春日がチラついちゃうけど逞しくて目がめっちゃかわいいチャニング・テイタムがとってもキュート。
サントラも1960年代満載でワクワクするやつ。
ねこちゃんのアクセントがとても良い。

きっと、本当に宇宙を愛していたり、科学に詳しい人からすると「ツッコミどころ満載」なんだろうなとは思うけれど、これはあくまでフィクション。後味も悪くなく、アメリカの良いエンタメ映画だった。


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