見出し画像

笑えて心温まった、実話を元にした2本の邦画の感想



皆さんこんにちは、こんばんは、おはようございます。

最近映画って見てますか?

緊急事態宣言が出ている地域などでは映画館は閉まっているところも多いみたいですが、動画配信サービスやレンタルDVDなんかで家でよく見てるという人は多いかもしれません。去年の緊急事態宣言のころから家で映画見る機会が増えたけど、最近は飽きて見なくなったっていうこともありそうですね。


僕は普段、妻が引越しの際に持ってきてくれたポップインアラジンというプロジェクターでネットフリックスでドキュメンタリー映画などを見ることが多いのですが、最近ふと気分転換にコメディ映画を見たくなって探していたら、笑えて泣けて心温まる映画に出会えたので、感想をまとめて、シェアしてみます。

どちらも、たぶん結構有名で、見たこと無くても名前は聞いたことあるっていう人が多いんじゃないかなというものです。

今日も嫌がらせ弁当

2019年の映画。東京都の八丈島が舞台の、実話を基にした映画で、2015年に出版されたエッセイが元になっています。二人の娘を育てるシングルマザーが、次女が高校に入って反抗期で喋ってくれなくなった寂しさから、反抗の仕返し?に毎日かわいい、思春期の女子が友達に見られたら恥ずかしくなるようなキャラ弁やメッセージ入りの弁当を3年間作り続けるというストーリー。八丈島の景色の美しさや弁当のかわいさが見る人の気分をあげてくれるのですが、長女も含めた母子3人のかかわりがおもしろくて心温まります。

お母さんのKaori(ttkk)さんは、自分が毎日作る弁当を他の人にも見てもらいたいとブログに載せるようになって、反響があったから続けてこれた部分もあるらしく、現代だからこそ起こりえた物語だなとも感じます。

家族って距離が近いからこそ、仲悪くなってしまうときもあるし、口を聞きたくないってこともあるだろうけど、作ったご飯を食べてもらう、作ってくれたご飯を食べる、そういった言葉以外のコミュニケーションで繋がるというのも、時には良いものなのかもしれないと思いました。

あとは、母子家庭で遅くまで居酒屋で働くお母さんに、居酒屋で話を聞いてもらえる仲間や、ブログのコメントでやり取りする人がいたりと、孤立することなく、いろんな繋がりがあるのも良かったなあと。島だから、田舎だからってわけじゃないんだろうけど、近くに話せる人が場所があるのは、やっぱりいいもんですね。

↓予告編はこちらで見れます。



神様はバリにいる

2014年の映画。たしか国際線の飛行機で見れる映画(前の座席についている小さなディスプレイで音楽聴いたりもできるやつ)にもあって、何度か過去に目にしていて気になっていた映画。なんとこれも、実話とまではいかないけれど、日本からバリに移住した実在の人物(丸尾孝俊さん)がモデルになっていて、映画のもとになったノンフィクション小説もあります。

映画では、日本で借金を抱えた女性が死に場所を探してバリに行き、そこで偶然日本からバリに移住して大富豪になった”アニキ”に出会い、彼や周りの人たちとの経験からいろんな気づきを得るというストーリーなのですが、「周りの人たちに恩返しをし続ける」「不幸を人のせいにしない」「しんどいことがあったときこそ笑う」といった”アニキ”の哲学がとにかくかっこよくて、明るくて、見ているだけで前向きな気分になれる映画です。そして堤真一さんの演じる豪快なアニキのキャラクターがとても良い!

「移住した日本人が経済面でインドネシアの人を助ける」みたいな描き方を快く思わない人もいるかもしれませんが、それ以上に”アニキ”含めた日本人がバリの人たちに大事なことをたくさん教わっていることも伝わってきます。

”アニキ”のモデルになった丸尾さんのインタビューもいくつかネット上にもあって、極端な主張もあるから賛否両論はあって当たり前なんだけど、「嫌われるのを恐れて人に関わっていけないのなら、数人に嫌われても気にならないくらいたくさん友達を作ったらいい。」など、はっとさせられることも多いです。

悪意を持って相手に嫌なことをして嫌われるんじゃなくて、相手のためを思って何かをするのは前提の話。それでも人のために何かしたいと思っても、介入することで嫌がれるかも、と思ってしり込みしてしまうことは僕は多々あります。だけどそのせいで関係性が希薄になってしまうくらいなら、「多少嫌われようが気にならない」状態に自分を持っていけばいいんだろうなってのはほんまに共感しました。

↓予告編はこちらから


日本でもワクチン接種が広がりつつあって希望も見え始めているけれど、まだまだ以前みたいに、開放的な気分で人と関わっていくのは難しい日々ですが、どんな形であれ、周りの人が幸せな気分になるために何かをする、ちょっと辛いことがあってもへこたれずに前を向くっていうのは、もっと意識したいことだななあと。

自分も笑って、人も笑わせる、明るい気分に周りをしていけるような人間になりたいもんです。


皆さんも良かったら、明るい気分になりたいときに、こうしたハートフルなコメディ映画を見てみてはいかがでしょうか。

梅雨の晴れ間のさわやかな朝に、映画の紹介でした。

この記事が参加している募集

雨の日をたのしく

たまには遠くを眺めてぼーっとしようね。