見出し画像

洗濯機を使わない生活(1年半でやめました)


勤務日が毎月ばらばらな福祉の現場の仕事で、午後から勤務の土曜日がたまにある。

土曜日の朝にのんびりできるのはなんだか優雅な気分で、近所のコーヒー屋さんで買った少し苦めのコーヒーを淹れたり、ベランダのゴーヤの蔓の誘因や掃除をしたり、朝食後には読書をしたりして過ごしていた。

最近は仏教関連の本をなるべく毎日読むようにしている。名取芳彦さんという東京のお寺のお坊さんが書いた「あきらめる練習」という本は、欲を減らして心穏やかに生きる助けになるような考え方がたくさん書かれていて、とてもおもしろい。この本のことはまた今度書くことにして、今日は、3週間くらい続けている、洗濯機を使わない生活について書いてみたい。

生活習慣の変化は、起きてあまり長くたたない新鮮なうちに書かないと、慣れてしまったらそれが当たり前になって書こうと思わなくなる。だから、まだまだ洗濯機なし生活3週間くらいの素人なのですが、僭越ながら書かせてもらおうと思います。



洗濯機を使わない生活をするために参考にした記事と、洗濯機の代わりに買ったものたち


同居人とともに洗濯機が引っ越して出ていくことが決まってからいろいろ考えて、洗濯機を買わないことを選んだ。洗濯機なし生活を選択したのだ。(くだらないけど、どうしても一回言ってみたかったんです。すみません。)

ガスなし生活や、天井照明を部屋につけない生活、肉を食べない生活など、「○○なし生活」は何度かやってきておもしろみを感じていたので、たぶん洗濯機なし生活も楽しいだろうと思って、やることにした。

たぶん洗濯機なし生活をしている人は他にもたくさんいるだろうと思って調べたら、案の定参考になる記事がいくつか出てきて、そのうちこちらの2つの記事を参考にさせていただいた。4年目と2年目のベテランの方たちだ。


読むだけでなんだかわくわくした。

たらいも洗濯板も、物心ついたときから当たり前に家に洗濯機が存在していた平成生まれの僕は、時代物のドラマやコントなどでしか見たことがないものだったから、これを使って洗濯をするという行為自体におもしろみを感じてしまう。

何十年も洗濯機を使わずに暮らしている大阪の人がこれを読んだら、「何をふざけたこと言ってんねん、洗濯にたらい使うの当たり前やろ」って言うかもしれないけれど、現代の若造の感覚をお許しください。


4年目の夫婦の記事によると、脱水機は有った方がいいということだったので、メルカリで購入した。7000円ほど。「もうちょい払ったら中古の洗濯機買えるやろ」と、この話をした大阪育ちの人に突っ込まれたのだけど、洗濯機なし生活をしたいのだから仕方ない。洗濯機なし生活のためならいくらでも払う、と言ったらウソになるけれど。


他に、コーナンでプラスチックのたらいと、楽天でさくらの木の洗濯板、100円ショップで重曹と、大きめのサイズの食器用洗剤を買った。ゴム手袋はもともとあったので新たには買っていない。

このうち洗濯板は普段の洗濯でほとんど使わないのだけど、脱衣所に置いておくとちょっと雰囲気が出て良い。

画像1

洗濯の方法

洗濯は風呂場で行う。洗濯したいものを、たらいに全部入れて、上から重曹を小さじ4くらいふりかけ、40℃のお湯を、重曹を溶かすようにしながら洗濯物がすべてお湯に浸るくらいまで回しかけて、洗濯物の中の空気を抜くように軽くもんでおく。

(最近は重曹の代わりにセスキ炭酸ソーダを試している)

30分以上放置し、軽くもみ洗いしてからお湯を捨てる。またお湯を足して軽くもんで捨てたあと、食器用洗剤を適当に回しかけて、もみ洗いする。

こうすることで、洗濯洗剤を使うようなちょっといい匂いになる。なんとなく食器用洗剤を使っているけれど、普通に液体の洗濯洗剤を使ってもいいと思う。

水ですすいで洗剤の液を流してから、軽く絞り、風呂桶に入れていってまとめて脱水機へ。

このとき、たらいの上に水を流しながら、ハンカチなどの小物から流してすすぐようにすると、バスタオルなどの大きいものも、勝手にたらいの中ですすげるから楽だ。

画像2

脱水機にかける。最初に使ったときは感動したのだけど、脱水機の脱水力はすごい。洗濯機の脱水機能以上に脱水できるから、雨の日でも乾きが良い。

画像3

(もともと洗濯機があった場所に脱水機を置くと排水が楽ちん)


課題

おおむねよく洗濯できていると思うし、匂いなども普段は気にならないのだけど、雨の日にレインコートを来て自転車で出勤した日に、レインコートの中で蒸れたシャツの匂いが少し気になることがあった。

これについては、重曹の代わりにセスキ炭酸ソーダで汚れを落とすようにするとか、部屋干し用の液体洗剤で最後に洗うとかすれば解決しそうな気がする。現在試行錯誤中。


感想

洗濯機を使わなくなって、洗濯が家事から娯楽になった。

毎晩、つけ置きした洗濯物を洗い、脱水機にかける。

カーペットはうまくいくだろうか、洗濯ものの量が多い時はどれくらいから2回に分けた方がいいだろうか。重曹とセスキ炭酸ソーダ、どっちがいいかな。など、毎日が実験だ。

自分の手で洗うと、服やハンカチなどに愛着が湧き、ありがたみを感じることができる。機械に任せるよりも、向き合う時間が長くなるのだ。

それに、僕は普段筋トレをしないので、腕の運動になって良い気がする。最近金属バットを買って毎朝素振りも始めたので、1か月後には上半身がマッチョになっているに違いない。

忙しくなってきたら、コインランドリーに頼ったり、いずれはまた洗濯機を買うことになるかもしれないけれど、今のところ、この生活が当面続くのは全然悪くないなあと思っています。

皆さんも、洗濯機が壊れたりしたら、ちょっとの間洗濯機なし生活を楽しんでみてはいかがでしょうか。



洗濯についての後日談

約1年後に「洗濯機を使わない生活」の変化を綴った文章です。


終了しました

始めてから約1年半後の2023年1月19日に、「洗濯機を使わない生活」を終えました。理由は「手洗い洗濯をしている時間を他のことに使いたくなったから」です。
ちなみに、脱水機の強力脱水に慣れてしまって、洗濯機の脱水では物足りなく、洗濯機が終わったあとで脱水機にかけるという二度手間なことをしています。



この記事が参加している募集

我が家のDIY

たまには遠くを眺めてぼーっとしようね。