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主人公であり脇役である

知り合いに自己中心的な人がいる。

人の好きなものに対して「あんなの好きな人なんかいるんだ?」と言う。

声が大きくて口を開けば悪口ばかり。

物腰が柔らかい人間は、特にぞんざいに扱う。

それなのに、自分は人気者で皆から好かれていると疑わない。

なんでそんな風に生きられるんだろう、とずっと不思議に思ってた。

あるとき雑談をする中で、その人は自分のことを「主人公」だと思っていると言うのを聞いた。自分のことが一番大好きだから自信満々に生きられるし、他人や他事には全く興味がないらしい。

別にいいけど、と思う。
あなたの人生においては、どう転んでもあなたが主人公なんだから。

でも、私の人生においては?
私の人生は私が主人公だ。あなたはどう頑張っても脇役止まりなのである。

てことは誰だって主人公であり脇役なんだから、周りに被害を与えてまで自分勝手を貫いていいわけがない。「自分らしく」と「自分勝手」は別物だ。

私は人の人生の主役まで奪うような横暴な人間にはなりたくないと思った。

誰しもが他者から見たら脇役だということを心に留めて、時に慎ましく生きていきたい。


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