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DTM始めてみる?(超いい加減入門)
2021年もあっという間に2月中旬。今回はDTMを始めた時の事を振り返りつつ、今の自分なら始める際に何を選び揃えるだろうかを考えてみる。よく見る感じの記事を僕も書いてみたいのだ。
-遍歴(DTMを知るまで)-
結構遡った話からすると学生の頃エレキギターを始めて友達とバンドを組むとなった際、オリジナル作るならとお金を出し合って中古のMTRを買ったのが宅録の始まりだった。実家にPCは無かったし、スマホなんてこの世に存在もせず、そもそもギターと歌が録音出来ればいいくらいの考えだった。
当然子供なのでお金は無かった。ただ親にせがむのも違うなという思いもあった。
これは苦労自慢だとかそんな事ではなく、今から15年以上前というのは一般にDTMなんてものは今とは比べ物にならないほど普及していなかった。YouTubeもニコ動も存在していなかったような時代だ。
そう選択肢にすら上がらないというか、DTMの存在を知りもしなかった。
その頃基本はバンド活動がメインなのでそこまで深く考えずMTRでちまちま作業をしていたが、よく対バンをしていたバンドの奴に「PCで作業した方が絶対楽だ」と言われた事と、高校卒業後通ったデザイン系の学校でMacに触れた事が大きなキッカケとなった。
今はどうかわからないが昔はデザイナーやクリエイターは有無を言わさずMacintoshのイメージだった。僕も当然その影響をもろに受けていたのでWindowsを買うなんて選択肢はカケラも無かった。
そうしてようやくDTMを始める為にMac購入を決意するのだった。
-遍歴(DTM始める)-
とは言ったものの右も左も分からない、一つだけ確かな事はMacを買うという事だけ。周りにDTMをやっている人が居なかったのだが、居ても人に教えを乞うなんて御免だという謎のプライドがあった。
そもそも PC自体ど素人というヤバい状態だったが、どんな初期設定だろうが余裕ですという得意のはったり顔でiMacを購入した。
当然余裕なんて事はなかったのでトライアンドエラーの連続だ。でも意地でも人には聞かない、というか聞く人がいない。しかし結果その経験は非常に大きな意義があったと思う。マニュアルや検索やらで意地でもどうにかするという心構えを培ってくれた。正直PC改めDTMにトラブルは付き物で、何かある度に自己解決を放棄していたら苦労すると思う。
何はともあれiMacというDTMの根幹が我が家に来たのだ。さあ他に何が必要なんだ?まったくもって分からない。
調べるところからだ。スマホがない時代なのでガッツリとしたネット利用はMacが来てから始まった。そうしてなんだかんだ調べた結果僕に必要な機材を導き出した。
・DAW
・オーディオインターフェース
・モニタースピーカー
・モニターヘッドホン
・MIDIキーボード
という事で形から入るタイプなので一式揃えてみる事にした。細かい説明は後にしてざっくり何を買ったのか書くと
DAW - Logic pro
オーディオインターフェース - PreSonus FIREBOX
スピーカー - FOSTEX PM0.4
ヘッドホン - Roland RH-300
MIDIキーボード - 32鍵の何か
当時は今よりもいくらか円高だったはずで輸入系機材が安かった気がする。ただそれでもCore 2 DuoのiMacで20万くらいして、もろもろで30万くらいかかっと思う。こうして学生は冷や汗をかきながら独りでひっそりと高い買い物をしたのだ。
今はそれぞれ少しはアップグレードさせているけれど、DAWだけはLogicをずっとメインで使用している。デザインと使いやすさ、何よりも慣れ過ぎてもう変えられない体になってしまった。
-本題(始めてみようDTM)-
前置きが長くなってしまったが本題に入ろう。DTMを始めたいと思う理由は人それぞれあるだろう。
・音楽活動をしていて宅録を導入したい。
・自分も作曲とかしてみたい。
その中で始める前段階での出来る事のレベルも人それぞれだろう。
・何かしら楽器など音楽をやった事がある。
・憧れの気持ちオンリー。
・PCすらもわからねえ。
他にもやりたいジャンルなど色々あるはずで、買うものの違いはあると思う。なので段階的に必要なもの考えてみる。ただ、対象は20歳前後やお金のないバンドマンで考えてみたい。お金がある大人は高いものを買った方がいい。
-スタートの最低限-
今回はあくまでDTMなのでスマホは除外して考える。まずは何よりもPCが必要だろう。
極論言ってしまえばPCさえあれば作曲は出来る。
フリーのソフトが沢山あるのでまずは何よりもPCを手に入れよう。
そこで最初の分かれ道がWindowsPCかMacかだ。
昔と違ってWindowsで作曲をしているプロは世界中にごまんといる。無理して割高なMacを買うメリットはそんなにないと思う。
ただWindowsは外部機器使用に対してドライバが必要だったりして、それが原因のエラーを吐いたり。他にもエラーのトラブルが多いイメージがある。
その点Macは接続するだけで基本使えるのでエラー等不具合を感じた事はない。
ただボカロやりたいとか、ゆっくり動画作りたいとか、ゲームもしたいとか、色々あるならWindowsを買うべきだと思う。
正直好きな方を買ったらいい。
ただスペックはよく考えた方がいい。
・CPUは64ビット Intel / AMD マルチコアプロセッサー (Intel i5 以上)
・メモリ・RAMサイズは8GB 以上
・ストレージ容量 HDD 500GB~1TB(SSDはお財布と相談)
まずCPUは演算処理を担うパーツなのである程度性能がないと作業にならない。i3とかだと後悔すると思う。僕のは4.2 GHz Intel Core i7
メモリはピアノやドラムなど音源を読み込んでおくのに必要で、昨今はどんどん音源の容量が増えているので高い方がいい。僕は32GB
ストレージはデータを保存する為に多い方がいい。僕はMac本体のSSD 250GBにアプリケーション等だけを入れて、外部HDD2台をデータ保存用4TBと音源データ用4TBで分けている。データを外部に分けておくと後々PCを変えたりした際圧倒的に楽だ。
などなどを考慮しつつデスクトップを買うかノートを買うかあると思う。
宅録専用、性能や拡張性、コスパなど考えるとデスクトップを選んだ方がいいと思うが、外部のスタジオとか行って作業もしたいとかLIVEで同期を組みたいとかだとノートという選択肢もあるだろう。
ただあまりケチって買うのはやめた方がいいと思う。WindousPCは分からないが、Macで言えば4,5年くらいで故障してくる経験がある。頻繁に買い換えられる人ならいいが、そうでない場合少し背伸びをしたスペックに手を伸ばした方が結果後悔しないと思う。
PCに興味がある人ならDTMに飽きても使い道があるだろうからWindowsを買うのもいい。オシャレならMacがいい。そんなにお金出したくないなぁって思っている段階ならスマホとかでまずは作曲に触れてみるのもいいだろう。
-作曲ソフトも必要-
DAWと呼ばれる録音、編集が出来るソフトも必要になる。いずれ有料版を使うにせよ無料でも色々あるのでそこから始めるのもありだと思う。
MacだったらデフォルトでGarageBandが入っているので、それがオススメ。慣れたら同じAppleが出しているLogicに移行するのもスムーズだろう。Macを使うならLogicがダントツにオススメ出来る。
WindowsならCakewalk by BandLabが無料でオススメだろうか。SONARという名前で発売されていたプロ用グレード版。開発終了からの無料公開になったのでスペックは十分だろう。
後々好きなアーティストと同じものにするのも良し、好きなものに替えていけばいいだろう。ただ慣れるとどんどん移行するのが億劫になっていくのだが。
-音にこだわるのなら-
次は外部機器について。まずは何よりオーディオインターフェースだろう。
アナログとデジタルの変換機器で歌とか楽器の音を取り込んだり、スピーカーやヘッドフォンに音を送ったりする機械。
音楽機器って青天井な感じなので上を見たらキリがない。最近は様々なメーカーが3万前後でいい感じのものを出している印象がある。
・SOLID STATE LOGIC - SSL2+
・FOCUSRITE - Scarlett 4i4
・PRESONUS - Studio 26c
・MOTU - M4
とかを僕なら選ぶだろうか。ハマってきたら10万前後くらいを考えてみるのがいいかも?
次はヘッドフォンか。
・audio technica - ATH-M40x
・AKG - K371
・YAMAHA - HPH-MT5
・beyerdynamic - DT770PRO
・ROLAND - RH-300
・SONY - MDR-CD900ST
この辺だろうか。
次はモニタースピーカー。
・YAMAHA - HS5
・TANNOY - Reveal 402
・JBL - 305P MKII
接続用ケーブルは以前のケーブルの記事を見てもらうとして、端子がバランス接続のXLR、TRS。アンバランス接続のTS、RCA、等あるので調べるべし。
ただスピーカーには音を増幅するパワーアンプが内蔵されているパワードと、別箇外部パワーアンプが必要なパッシブの二種類あるので注意して欲しい。
基本的にオーディオインターフェースから繋ぐにはパワードタイプを選ばないと音が出ないので。
次はMIDIキーボード
ドラムやピアノ等の音源を演奏するためにMIDIという情報で制御するのだが、それをマウスでぽちぽち入力するか鍵盤で入力するかがある。たとえピアノが弾けなくてもあると圧倒的に便利なのであった方がいい。
演奏出来ない人用に考えるが、クラシックやゲーム音楽を考えるなら61鍵はあると便利だと思う。片手だけでフレーズを打っていくエレクトロ系とかだったら25鍵くらいでもいいのかもしれない。机のスペースにもよるかな。
-最後はマイク-
マイクは人によっては絶対必要とは言えないが、歌を入れる、アコースティック楽器を録音する等には必要なので。
色々意見はあるだろうが、宅録で1本目にと考えるのならばコンデンサーマイクを買うべきだと思う。
・MXL - MXL-V67G
・AKG - P420
・audio technica - AT2020
・LEWITT - LCT440PURE
初めは雑に扱ってしまうかもしれないし、この辺から入ってみるのがいいかも。
-最後に-
書いてきて思ったが学生時代のバイト代で買うにはなかなか厳しいのでは?とも感じる。正直僕の場合は遊び代にばかりに使っていて6万のギターを買うのにも頑張って貯金したし、金銭感覚的にも大金という印象があった。
そこは親に立て替えて貰うとか、中古品やもっと安いものからというのも全然ありだと思う。案外無いなら無い中でやれるものだ。
ローンで買うのも全然ありだと思う。考えなしに買いまくったり、リボ地獄は危険だが楽器屋さんやAppleローンなど金利ゼロなどもあるのでよく調べよう。バンドマンなんかは絶対ローンのお世話になっているはずだ。
借金全てが悪では無いと思う。遊びやギャンブルへの瞬間的な借金や金利地獄、トラブったら詰むようなのはアレだが自己投資や時は金なりとしての借金は選択肢として有りだと思う。
半年、一年貯金すればと大人は思うだろうが若者の半年、一年は密度が違うと思う。
ただ必ず親に相談したり、よく計算してお金にビビる初心を忘れないようにして欲しい。
とお金の話や色々横文字ばかりで小難しく聞こえてしまうが、どんな事にも一番最初の乗り越えるべき困難はあると思う。ただそこを越えれば楽しくなるので是非軽い気持ちでDTMを始めてみて欲しい。
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