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責任とやりがい。|インタビュー 支援員の今【特別版】|2021年08月

今回は特別版として、施設長のGさんにお話を伺います。こもれびグループで、施設長として就労継続支援B型事業所のひとつを束ねる、Gさんの【今】について教えてもらいました。


■施設長の仕事とは?どんな仕事か教えてください。

一般の企業で例えるなら、多くの権限をもった店長や複数の店舗の運営を任されたエリア長といったところでしょうか。利用者さんや職員の皆さんの管理からはじまり、こもれびグループの他の事業所(施設)や会社上層部との連絡・調整・パイプ役、外部機関との交渉など、仕事は多岐に渡ります。現在、施設外就労を含めた利用者さん約50名、職員(支援員・ドライバー)約10名が所属する事業所を任されています。

仕事をするうえで気をつけていることは、支援者として、プロフェッショナルな意識をもって利用者さんと向き合うことです。お医者さんが、たとえどんな患者さんであっても、個人的な感情に左右されず、その人に必要な医療を提供するのと同じように、たとえどんな利用者さんであったとしても、プロとして感情に左右されることなく、その人に必要な支援を提供するようにしています。


■施設長として仕事をするなかでのやりがいは何ですか?

施設長は、会社から沢山の権限を与えてもらい、事業所(施設)の運営を任されているので、自分の仕事の仕方次第で、担当する事業所が上手くいくのか、そうではないのかが大きく左右されます。責任を感じますが、その分、やりがいになっています。

施設長として、利用者さんや職員、事業所(施設)の成長を実感出来るところも、良いところですね。就労継続支援B型からはじまった利用者さんが、成長して希望するA型に移ることが出来たときなどは、嬉しいですし、やりがいを感じます。

また、市や社会福祉協議会、医療機関など外部の機関と接することも多いため、常に勉強する機会に恵まれます。施設のなかで仕事をすることが多い支援員とは違った経験を積むことが出来ます。


■施設長として仕事をするなかでの苦労はありますか?

苦労と感じることは少ないのですが、あえて挙げるなら2つあります。
1つめは、現場と会社上層部との、意識や感覚の乖離(かいり)です。
どこの会社の、どこの職場でもよくあることだとは思いますが、双方の立場を知ることが出来る、いわゆる中間管理職ですから、現場と上層部とのパイプ役を果たす必要があります。

2つめは、福祉と経営のバランスです。
こもれびは、福祉施設であると同時に企業なので、その両方の観点で仕事を進めなくてはいけません。利用者さんに、ただただ楽しく過ごしてもらえればいいだけでは駄目で、たとえ、まずは毎日通うことからのB型の利用者さんであっても、(通うことが出来るようになったら、次のステップとして仕事の質を向上してもらい)、会社の利益に貢献してもらう必要があります。障がいをもつ方々の居場所としての機能を果たしつつ、会社としても成り立たつよう利益をあげる、両方のバランスをとることが大切だと思っています。


■今後の目標や、将来の夢があれば教えてください。

こもれびという会社は大まじめで、全国展開を目指しています。これから、三河、愛知、東海3県、全国へと事業を展開するうえで、必要不可欠となるのが、現場をまとめ、導く、施設長の存在です。施設長になり得る人材をみいだし育成していくことが、私の課題であり、目標のひとつです。
もちろん、支援員として頑張っていきたいという皆さんも、誰一人として欠くことの出来ない大切な存在なので、同じように成長をうながし、一緒に事業所を盛り上げていってもらいたいですが、施設長を目指し、こもれびのこれからを引張っていきたい、という志しをもった人は特に応援したいですね。

こもれびに限らず、障がい者の方々に対する就労支援事業は、まだまだ新しい分野なので、チャンスは沢山あります。実際、私の管轄するエリアでも、施設が足りていないなと実感しています。若い方でも、歳を重ねた方でも、これから施設長を目指してチャレンジする価値はおおいにあると思います。発展の途中にある、こもれびでは特にそうです。
福祉系の資格をもっていることに越したことはありませんが、それ以上に、経営的なセンス、人をまとめる力、全体の役割を理解する感覚が問われる役職です。未経験の方にも充分チャンスがあります。我こそは、の声を待っています。

最後になりますが、会社の上層部には、ぜひハワイに事業所を作ってもらいたいですね。その際には、ハワイ事業所の施設長に是非、立候補したいです。現実的ではないかもしれませんが、夢みたいなことが起こるのが、こもれびです。