奇麗な水と長持ちする花にまつわる秘伝。古文書『廣益秘事大全』解読㉒
嘉永四年(1851)の古文書『廣益秘事大全』から、奇巧妙術類「生活の豆知識編」解読の第22回目です。
今回は、ズバリ水に関する秘伝と、花を美しく保つためにあるものを利用するという秘伝をご紹介します。
昔の日本人の、シンプルで人間にも地球にもやさしい生き方の中に、現代でも取り入れることのできるものがあればと思い、そのヒントを提供できるよう、古文書を読み解いてご紹介します。
1.水にあたらない方法
焼塩にタニシの殻を入れて水を飲めば
あたらない。また、道の途中で
ところどころ水を一口ずつ飲んでいけば
あたることがない。
これは試してみた方法である。
2.極上の水を知る方法
たいへんきれいな水は、一合(180ml)
の重さが30匁(112.5g)ある。
これは上々のものということだ。
3.織物の金の真偽を知る方法
織物の金の見分け方が難しい場合は、
人肌にあててしばらく温めてみるとよい。
本物は色が変わることはないが、真鍮箔は
変わる。その変わったものを元に戻すには、
手洗いに持っていき、少し吊るしておけば
元通りに色が出る。
4.生け花を長くもたせ、花を早く咲かせる方法
梅や桜など、どんな花でも生けるときは
硫黄を一匁(3.75g)花瓶の底に置き、
熱い湯を入れて花を挿すと、つぼみが
全部開き、花の色もきれいに長持ちする。
また、牡丹や芍薬などは、口の小さい花瓶に
湯を入れて花を生け、花瓶の口を塞いで
おくと3~5日萎まず美しく保つ。
5.花瓶の水が凍らない方法
上記4のように、硫黄を入れておくと
どんな寒気でも水が凍らない。
また、蜜を水の代わりに入れると、
凍らずに花が長くもち、
蜜も損じることがない。
【たまむしのあとがき】
ちょうど、古文書『温泉考』と並行して解読しているところに、今回ここでも「硫黄」という言葉が出てきました。
温泉に硫黄が欠かせないのはわかりますが、花を生けるのにも硫黄というので、そんなに身近なものだったのか、改めて硫黄ってなに?という、素朴な疑問が沸き上がってきました。
硫黄ってこういうものですが・・・
人間の身体にどんな働きがあるのかというと
硫黄を多く含む食品は
臭い硫黄は臭い食物から摂れ、ということですね。
食物以外からの摂取方法はサプリもありますし、それ以外には入浴剤があります。ヒマラヤ岩塩には、ブラックソルトという硫黄の含まれたものもあります。
タイミングよく、私もちょうど今年の一月から、ヒマラヤ岩塩を毎日入浴時に使っています。硫黄含有のブラックソルトと、料理にも使えるピンクソルトを交互に。
なぜここに行きついたかというと、市販の入浴剤の中に、プリンターのインクのごとき、異様に着色のどぎついものがあったんですね。(そんなもの売るなよ、って感じですけど)
着色料って青色○号とか、黄色○号とかって、完全に人工のものですが、これが人間の皮膚の毛穴から毎日入ってくるのかということに気づいたら、すごく怖くなってしまったんです。
この青色○号が自分の細胞の中に入ってくるというのが。
ということは、そもそも色付き・香り付き入浴剤って危険なんじゃないの?というところまで思考が及び、そういったものを排除して、とにかく身体によいものを使うべきだということで、発汗作用の高いエプソムソルトも試してみたのですがこちらは結構お高い。
で、さらに探しまくったところ、天然のヒマラヤ岩塩が1日当たりに換算して破格に安いというので、ここにたどり着いたというわけなのです。
これは天然ですから本当に安全ですし、塩なので浄化作用もある。悪い点ゼロなんです。(人間は日々いろんな人や情報など、良い気よりも悪い気にさらされているほうがはるかに多いので、塩で身体を浄化したほうがよいと言われています)
ということで、脱線してしまいましたが、硫黄は人体にとって大切な成分だということでした。
ヒマラヤ岩塩のブラックソルトは硫黄の臭いがかなり強いので、自宅で温泉が楽しめます。
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