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どこでも、なんでも、QRコードという感じ - ヨーロッパ旅行記⑤

今回のヨーロッパ旅行で一番印象に残ったのは、QRコード全盛ということです。あらゆるところで、あらゆるものにQRコードが使われている感じで、地下鉄チケットなどにはバーコードも結構使われています。

3か国の国有鉄道のチケット購入
今回の旅行では、事前にベルギー、オランダ、ドイツ、それぞれの国の国有鉄道ごとにインターネットでチケットを購入しました。発行されるeチケットは航空券と同じくすべてQRコードです。そして、すべてを紙に印刷して持って行きましたが、スマホに入れてもOKです。改札口も検札もすべてこのQRコードのスキャンによるチェックでOKです。

しかし実際には改札口がない駅も多く、検札の係員もほとんど来なかったのですが、地元の人もきちんとチケットを買っているようなところを見ると、チケットを持っていない状態で検札係員に捕まると大変なことになるようです。必ずチケットは購入しましょう。ちなみに私の友人は、チケットを持たないある男が屈強な男数人の検札係員に囲まれているのを見たことがあると言っていました。罰金は40~60ユーロ程度と聞いていますが、こんな連中に囲まれるのは嫌ですからね。

インターネットでのチケット購入はベルギー鉄道とオランダ鉄道はほとんど入力画面は似ていますが、ドイツ鉄道は少し異なります。購入時に気をつけて頂きたいのは、指定席でないのに同じ日の同じ区間でも列車ごとに価格が結構違うことが多いということです。少しくらい時間が前後しても安い方を購入することをお勧めします。指定席がある場合には追加料金を追加するようになっています。

年齢による割引もあり、ベルギー鉄道の場合には、スタンダードチケットが一番高く、12歳未満のキッズ、26歳未満のユース、65歳以上のシニアで料金が異なり、ウィークエンドの割引もありますので、是非とも日本にいる間にじっくりと見ながら購入することをお勧めします。現地語がわからないという方は、英語にも日本語にも翻訳できますので安心です。チケットのQRコードはスマホに入れておくと簡単ですが、バッテリーが切れた時のことを考えるとやはりプリントアウトした紙で持ち歩きたいものです。

美術館のチケット購入
人気のあるアムステルダムのゴッホ美術館は、建物自体があまり広くないということもあり予約しておかないと絶対に入れませんが、予約チケットのQRコードを入口でスキャンをしてもらえば簡単に入場することが出来ます。月日の指定だけではなく時間も指定しなければならないのですが、予約時間の30分前には入れてくれます。私の場合は入館希望日の2週間前でぎりぎり取ることが出来ましたが、一か月前には予約しておいた方がいいですね。

面白いのはレンブラントの「夜警」やフェルメールの「牛乳を注ぐ女」などたくさんの名画を展示しているアムステルダム国立美術館です。こちらは予約がなくても入れるのですが、いざ行ってみると当日のチケット売場がどこにもないではありませんか。入口の係員に聞いてみると裏庭に出たところに大きい看板があるので、ここに大きく描かれているQRコードをスマホでスキャンしてからインターネットで購入してくれというのです。

結局はその通りにしてようやく入ることが出来たという次第です。このような方法によりものすごい省力化と余計な行列が防げているのがよくわかります。日本ではやたら多くの係員を必要としていますね。チケット売場で買った紙のチケットを目で見てチェックするというのは、自動改札の出来る前のJRの改札口みたいで、旧態依然としかいえません。そうそう、美術館ではありませんが、簡単に入れると思っていたアンネ・フランクの家は予約していなかったため入れなかったことをご報告しておきます。

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