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第4回 会社員マインドからの脱却

吉野 顧問型コンサルタントとして副業なり独立して活動すると、良い人たちと良い仕事ができる。さらに経済的なメリットも得ることができますよね。
今回は顧問型コンサルタントしてそういったメリットを得るためのポイントについてお話します。

りこ 大事な話ですね!

吉野 はい、大事です。
そのポイントというのが5つあるのですが、そのうちの一つ目「会社員マインドからの脱却」というお話をしていきます。
5つのポイントのお話をする前に、副業としてなり独立して顧問型コンサルタントになるにあたって、テクニック論だけでなくてマインドが大切だということをお伝えしたいです。

りこ コンサルのノウハウうんぬんでなく?

吉野 そうなんです。
コンサルタントをするマインドというよりも、会社員のマインドから脱却するということが必要なんです。

りこ コンサルする以前に、まず会社を辞めてお仕事をしていくために大事なマインドということですね。

吉野 そうなんです。
今日はそういった話を深くできればと思います。


顧問型コンサルタントとして成功するための5つのポイント

1 . 会社員マインドからの脱却
2 . 会社員時代の経験・スキルを唯一無二の商品化にする
3 . 顧問型コンサルタントに必要な3つのスキルへの変換
4 . 顧客の獲得方法をマスターする
5 . パーソナルブランドの構築

吉野 僕も独立して今年で6年になるんですけど、この5つのポイントは非常に大切だということを実感しています。

成功のための5つのポイント

会社員マインドからの脱却

吉野 50歳手前くらいの方々になると、大学を卒業して25年くらい会社員をしていることになると思うんですよ。この会社員時代の間に染みついたマインドというのは結構あります。僕自身もそうなんですけど。
まず、労働の対価として毎月給与がもらえること。これすごく当たり前に「毎月入ってくる」と思っている方が大半だと思います。でも独立をするとそういう状況ではなくなるので、その感覚からはまず脱却する必要があるかな、と思います。
あとは、組織や会社に属していたら自分の年収は会社が決めますよね。しかし独立をするとそれを自分で決めていく必要があるというところも変えるべき感覚ですね。
それ以外にもいろんなマインドがあるんですが、お金や労働に対しての考え方というのは大きく変える必要があると思っています。会社にいればなんとなく上から落ちてきた仕事をしっかりこなしていくことで評価されていきます。でも一人で起業するということは後ろ盾なくやっていくことです。自分一人でお金を作ったり、仕事を作ったりしないといけません。
長く働いていると、会社員のマインドがこびりついちゃっているとおもうので、この辺のマインドを変換するのは結構大変ですよね。

りこ 私もその会社員を辞めて、今1年くらいフリーでやってみていますが、25年も働いてないんですけど、それでもやっぱり染みついているものは結構あります。何もしなくてもって言ったらあれですけど、会社に所属してて毎日決まった時間に行ってさえいればもらえたお金がポンってなくなってしまって、自分で本当に動いた分だけが入ってくるようになるっていう。
その感覚がまだまだ取れてないところがあると思うんですけど、やっぱ長く働いている方はそういうところ変えるのが難しそうですね。

吉野 当然ずっと会社員をしてくっていうことであればいいんですけどね。顧問型コンサルタントとして新たな人生歩んでいきたい方は、この辺のマインドを大きく変えていくことが大前提になると思います。


橘 玲『働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる』

吉野 橘 玲さんっていう人がいらっしゃいます。この方は面白い本をいろいろと書かれていて、軒並みベストセラーになってるんですけど、その中で『働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる』という本があります。
この本の中では、現代の働き方が2.0から4.0に進化している様子が詳しく書かれています。世界の流れ自体がもう4.0に突入しているということ、そして、ここに適応できない限り生き残っていけない、ということが危機感を持って書かれています。


働き方1.0、2.0、3.0、4.0とは?

りこ 働き方の4.0っていうのはどんなものですか?

吉野 1.0からあるので、順番に説明していきましょう。
1.0っていうのは、日本的な年功序列終身雇用のようなものです。猛烈に働いていたら、経済もグーッと伸びていくし、そこに乗っかっていけば自分も幸せになれます、みたいな時代がありましたよね。まだまだ年功序列や終身雇用を大事にしている企業もあると思うんですけど、どんどん薄れていってますよね。
これが2.0になると、成果主義の時代になります。グローバルスタンダードと言われる時代の中で、成果に基づいた人間は評価され、実力のある人間が給料を高くもっていくようなイメージです。弱肉強食的なところがあって、実力と学歴が重視された働き方ですね。
3.0というのは、今まさに生まれつつあるかなと思うのですが、シリコンバレー型と言われるものです。組織内における専門性が重視されていて、プロジェクト単位でスペシャリストがガッと集まって、そのプロジェクト終わったら解散、また新しいプロジェクトで集まって解散…みたいな形の働き方です。僕自身も今顧問型コンサルタントとしてやっていて中で、ECとかの構築だったりとかプランニングだったりは専門の方を集めてやっているので、この働き方3.0に当てはまるところがあります。

りこ 先ほどお話にあった、漫画家さんを呼んでいるのもそういうことですよね。

吉野 そうですそうです。
そして働き方4.0というのは、フリーエージェントとして会社を飛び出し、一人ひとりが法人として働いていく時代です。橘 玲さんの本に書かれていましたが、アメリカではいち早くこの働き方が進んでいて、労働人口のかなり多くの人が一人起業家なのだそうです。
顧問型コンサルタントとしてもぜひこの働き方4.0を実現していきたいと考えています。

働き方1.0~4.0とは?

ライフバランスホイールでライフスタイルを再構築しよう

吉野 顧問型コンサルタントになると、「会社員時代の年収を超えよう!」なんていう経済的な目標は結構容易に達成できてしまいます。ただ、これだけを目標にしてしまうと、本当の幸せを得ることはできないと思うんですよね。僕もようやく気付いたところではあるんですけど、経済的なメリットを得るということは、自分の人生を豊かにするための一つの選択肢に過ぎない、ということをしっかり考えてほしいと思います。
僕が吉野塾で提唱していきたいのは、経済的なことももちろん重要なんだけど、家族や自分の人生、良い人たち良い仕事をすること、前回話したように世の中の役に立つことでジョイントベンチャーを起こすなど、ライフスタイル自体の構築の重要性です。
その時に役立つフレームワークがあって、それがライフバランスホイールという考え方です。

りこ ホイール…

吉野 そうそう、自動車や自転車の車輪に例えてみると、きれいな円であれば上手く回って進んでいきますよね。

りこ スムーズですよね。

吉野 それが四角かったりでこぼこしていると上手く進みません。スピードも遅くなるし、止まってしまいます。
これは人生のバランスでもそうで、仕事の部分だけが突出してとんがっていても上手くいかないんですよね。

りこ なるほど。

吉野 それ以外の趣味だったりとか、社会貢献、人間関係、ファイナンス、健康、そして人生百年時代における学習みたいなもの。そういった感じで人生の要素が8個に分かれるんですけど、それをバランスよく整えていきましょう、というのがライフバランスホイールです。
吉野塾では、コンサルタントとして独立する方法や顧客を獲得するテクニックとか、そういったことだけでなくそれ以外の要素も大切にしてほしいです。自分がどんな人生を歩みたいか、ということをしっかり設計したうえで仕事の在り方を決めていくということの重要性を伝えていきたいです。


自分の機嫌は自分でとる

りこ せっかく自分でスモールビジネスを起こしても、「会社を大きくしたい!」ということだけを考えて仕事ばかりバリバリして、会社が大きくなっていってしまうと、結局それって会社で働いていたのと一緒になっちゃうなーって思うんです。経営は自分でしているのかもしれないけど、結局その下で働く人たちはみんな会社員の働き方だし。

吉野 あー、なるほどね。

りこ やっぱり仕事だけじゃなく、自分の他の人生の要素がバランスよく保たれている状態が大事なんですかね。

吉野 例えば、年収が3倍になりましたと。だけどストレスも3倍になりました、って言ったら、もう全く意味がないじゃないですか。

りこ それ結局どっちが良かったか分からないですよね。

吉野 僕も経験してるんですけど、これって割と起こりがちなんですよね。これはもしかすると、前半にお話した、会社員マインドからの脱却ができていないからこそ起こる現象かもしれません。

りこ 吉野さんもストレスが増えてしまった時があったんですか?

吉野 ありました、ありました。
で、これはまずい、と思って自分の中でライフスタイルを見直したり、仕事の在り方を見直したりしていきましたよ。
僕は常時10社以上のお客さんのご支援をしています。お客さんが少しずつ増えていく一方で、時間にも限りがありますよね。その中でライフスタイルを構築しながらいいパフォーマンスを出していくためには、自分のストレスのコントロールなんかも重要ですよね。仕事以外のバランスをうまくやっていくことでコンサルタントの仕事としてもパフォーマンスを上げていくっていうのかな…試行錯誤しながらようやく分かってきたかな。

りこ それこそ会社だったら所属していればもらえるお金があったけどそれがもうなくて、自分自身が会社みたいなものですもんね。自分の体が資本、というか。自分の体や気持ちや健康や頭が良い状態でないと仕事もよくできないですよね。

吉野 そうなんですよね。りこさんもないですか?なんかこう、イライラしていると子育てが上手くいかない!みたいな。

りこ あります、あります。自分一人で仕事もしてるから、自分の面倒も見なきゃいけないというか。仕事がちょっと滞ってるとイライラして子どもに当たっちゃったり、逆に子育てが上手く行ってないと仕事の方でもやる気出なかったり…

吉野 やっぱりそうですよね。
25年なりの長い会社員人生というのは、負の側面だけでなく、当然プラスの側面がたくさんあります。結果を出していく能力なんかはものすごく高いんです。
ただそういう方々はすごく頑張りすぎちゃうんですよね。頑張ることはもちろん大事なんですが、適切に頑張るっていうことも学んでいかないと、逆にパフォーマンスが悪くなっちゃうこともあります。
やっぱり仕事と家や出張先以外のところに第三の場所、サードプレイスを作ることも大事ですね。例えば飲み会でもいいですし、英会話教室とかスタバとか、おしゃれなバーとかでもいいです。サードプレイスを作ることは、人生のバランスを考える上で大切かなって思ってます。僕のサードプレイスはサウナなんですけど。

りこ そうですね。ちょっとご褒美みたいな感じで、ここに行けばとりあえず自分が復活できるぞ!みたいな場所を作っておくといいですね。
なんか会社ってある意味で割り切れるところもあるじゃないですか。「まぁ、所詮仕事だし」みたいなところがあって、とりあえず会社での仕事が終わって家に帰れば切り替えできるところもあるかなと思うんです。
だけど自分で一人で仕事してると、だんだんプライベートと仕事との境がなくなってきてずっとイライラしちゃったり、何をどこまでやってるんだろう?みたいな気持ちになることが結構あるかもしれないです。


切り替え力が業績につながる?!

吉野 自分なりの切り替え方法をもっておかないといけないですよね。

りこ 切り替え力みたいなのって本当に重要ですよね。

吉野 そういうのすごく上手い人っているじゃないですか。
僕がご支援している企業様でもやっぱりすごく業績がや社内の雰囲気がいい会社の経営者の方々はこの辺の切り替え力がうまいなって思うんだよね。会社って、業績なんかいい時もあれば、悪い時もあって、その繰り返しだと思うんですよね。切り替えの上手い経営者さんたちは、そういう悪い時にもメンタルを維持できてるなって思います。悪い時こそみんなで飲み会したり、仕事以外のことを話せたりとかね。


理想のコンサルタント像、ライフスタイルを描こう

吉野 独立するにあたって、会社員時代から年収を増やすことは可能なんですが、それだけを目標にしていたら意味がないです。比例してストレスも増えていくので全く意味がない。真の意味での働き方4.0を実現していくためには、仕事以外のライフバランスホイールを意識して行動していくことが大事です。
そして、自分が理想とするコンサルタント像を明確にしてほしいなと思うんですよね。自分の価値観や情熱が重要になってきます。会社員時代の自分の知識や経験をもとに、「企業をこんなふうにしたい」「セカンドキャリアではこんなことを大切にしたい」みたいなコンサルタントとしての理想を描いてみてほしいです。

りこ そうですね。さっきのそのライフバランスのいろんな要素をどうしたいかっていうのを自分で描いておかないといけないなって思います。「こういう趣味をしたい」とか「こういう生活にしたいから、この仕事するんだ」みたいな。あとは働き方とか、家族との関係とか。

吉野 わかります。僕は会社員時代には比較的大きな会社にいたことがあったんですけど、独立にあたってはやっぱり中小企業の支援をしたいと考えていました。地方の中小企業で、良いサービスを持っているのにそれを世に出す方法が分からないという方々を支援して、その企業が新しいステージにいけるといいな、と考えています。ライフスタイルで言えば、なるべく一つのところにとどまりたくないと思ってます。

りこ なるべく東京から離れようとしているっていう…

吉野 そうそう。東京っていう一つの場所に留まらないで、いろんなところに移動しながら仕事して、仕事しながら移動する、みたいな、そういった働き方をやってみたいなぁって。それは実現できているから嬉しいです。


描いた理想はどんどん宣言しよう

吉野 あとはその理想をどんどん外に出すことかな?こういうところもりこさんなんかあるじゃないですか。自分で言葉にしてみるとか、ノートに書いてみることによって実現するというか。

りこ あります!私がそうなんですけど、思ってるだけだと忘れちゃうんですよ。
いつもふとした時に「なんでこれやってるんだっけ?」ってなるので、人に話して聞いてもらうとか、書いておくとかすると、結構後でも「そうだ!これやりたいんだった!」って思い出す時間がふと生まれたりすることあります。

吉野 やっぱり人間って何か宣言をすると、それを実現しなきゃいけないっていう強制力が深層心理に働く気がするんです。

りこ 外に出した方がいい気がする。自分の体から。

吉野 僕、企業の管理職研修とかリーダー研修みたいなことを2社くらいでやらせてもらっています。その中で1時間の講義をする時に、45分間は僕の講義をして、残りの15分ぐらいはディスカッションして自分の意見を言い合うっていう時間をとっています。そうすると45分の講義よりもむしろ最後の15分の方が気づきが多かったりしますよ。自分の行動を変えたり、それを言葉にしてみんなとシェアしたりすることって、自己に変革を起こしたい!と思った時に一番手っ取り早い方法だと思います。

りこ 人の話を聞くとより深まることもありますよね。

吉野 だからこうやって僕、りこさんと週に1回ポッドキャストをやらせてもらっていて、りこさんの考えで新たな気付きをもらったりしますもんね。

りこ 私は、第2回で話した味噌汁の話がずっと頭に残っています。味噌汁作るたびに思い出して、「今日は出汁をなしにしてみようかな」とか「具はこれにしてみようかな」とかいろいろ考えながらやってみています。
だから、吉野塾でもそういうことができるといいですよね。同じような状況や立場の方々が、「自分はこうしたいんだ!」みたいな話をする場があると、生活にメリハリが出るような気がします。

吉野 そういう理想のライフスタイルを共有することによって、「自分だったら一緒に何かできるよ」とか「こういうこと一緒にやりましょう」とかって新しいアイデアが生まれたりね。


まとめ

吉野 今回伝えたかったのは、まずはやっぱりマインド。会社員マインドから脱却して、いかに働き方4.0を目指せるか。そしてその時に求めるのは経済的なメリットだけでなく、それ以外の人生の要素もバランスよく向上させるということですね。
その土台があったうえで、これまでの経験や知識をコンサルタントに変換する方法とか、顧客をゲットするテクニックとか、そういうものを学ぶ必要があるかなと思っています。
この辺りはまた次回以降にお話しできればと思っています。

りこ 顧問型コンサルタントとして成功するために大切な5つのポイント、次回以降も楽しみですね。気になる項目がいくつかすでにあるので。
それでは第4回の吉野塾大人のラジオはこれにておしまいです。また次回お会いしましょう。さようなら。

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◎吉野 隆行
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◎須村 りこ
京都市在住、2歳男児の母。
これまで某国際空港のグランドスタッフや学習塾の講師、科学館スタッフなどの仕事をしてきたが、結婚、引越し、夫の転勤、出産、育児などライフイベントに伴い転職を繰り返す。
家族、自己実現、仕事をバランスよく並立させたいと考え、2022年4月からフリーランスに転向。
現在はオンラインで、宅録ナレーション、オンラインセミナーの運営サポート、ライティング、事務作業など様々な仕事の受託や、子ども向けのイベントの企画や実施などをしている。
会社員時代の収入を取り戻せるよう模索中。

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