【旅行記】1993年7月　北京（日記より）

当時の日記が出てきたので、書き起こし。

7月16日

大阪から北京

（京都から伊丹）空港までは道路が混んでなくてスムーズに行けた。
空港では、旅行社の人の愛想がとても悪い。Kちゃんがパスポートをトイレに忘れた時もパスポートを無くすといけなくなりますようだなんて、そんなこと言ってる間に渡してよと思う。しかも、ずっと待たせるし。飛行機はCA922、流石に国家公務員だけあって乗務員はちょっと怖かったけれどなかなか丸顔ののっぺりさんで恰好良かった。上海で入国することがわからず迷っていた時に、教えてくれたお兄さんがとても格好良かった。わ～い。
機内食は大阪→上海、上海→北京と２回出た。１回目はチキンがメインで分厚いスモークサーモンもあった。クリームとカスタードのパイがとても美味しかった。後ろの席には外モンゴルの野球チームの団体が。なんか皆若いぞ。
現地係員は孫さん。「日本語まあまあです。」というユニークな人である。Oちゃんの扱いがいい加減で困ったけれど、無事になんとかなるし。Oちゃんのガイドの人はいきのいいおっちゃんだった。疲れてたのかさっさと寝た。ホテルのお兄さんも格好良かった。みんな英語ペラペラだ。
（５人旅だったのだけれど、Oちゃんだけ早く帰国するため、別ツアー扱いだった）

7月17日

両替：10,000円→527.97元

・天安門30元、荷物預け3元、羊肉串1元、故宮50元、昼食33元、ジュース1元、景山公園2元、ジュース1.4元、万里の長城ツアー代（18日分）180元、扇4元、餃子0.5元、タンメン0.24元、肉まん0.1元、ヨーグルト0.25元、絵葉書18元

朝6:30起床、7:00朝食のはずが起きらず20分遅れでおやおや。朝ごはんはおかゆ、ザーサイが美味しかった。テクテク歩いて天安門。ここは自転車が多くてなぜか信号が役立っていない。道路横断はずうずうしく行くべし。女の子が安っぽいレースのひらひらドレスを着ている。これが流行らしい。子供にはお洒落をさせている観たい。天安門広場を観ていると、ああ、ここがあの事件のと思ったけれど、その名残は全く見られない。天安門に登ると広場を綺麗に見渡せて気持ちいい。天安門はチェックがやっぱり厳しい。
北京は空気はジトっとしているににほこりっぽくてコンタクトには向かない。
故宮、広い広い、（映画）ラストエンペラーの場面を思い出してしまった。ただ、人は多いし疲れて疲れて、50元は高いけれど案内テープ付きだからまあいいか。とっても埃っぽくて誇りをかぶっている。あのラストエンペラーで宦官たちが並んでいたとこも歩いたし、「門をあけろ」といった門をはいっていった。みんなオレンジのかき氷を食べていた。
お昼は景山公園のそばのレストランへ行ったけれど、全く言葉が通じず苦労苦労。お客さんで日本語を話せる人が通訳してくれたがよくわかってなかったみたい。でも炒飯と羊肉のスープがとても美味しかった。
景山公園は見晴らしがよかったけれどノバ折るのは疲れる。蓮の花が綺麗に咲いているのに盗られるものもあるというのはどういうことか。明の最後の皇帝が首をくくった木もあるみたいだけど、1981年から2代目らしい。缶ジュースは3元程度で（現地の相場とすると）やっぱり高いかな？
王府井を歩いたけれどあんまりおもしろくない。物が良くないしね。ただ扇は安くて良かった。いきなり夕立が来てびっくり。濡れてしまった。雨が降ると排水溝がない王府井の車道は川そのものだった。
マクドナルドもあった。ハンバーガーが4元、セットで10元、シェイクが3.5元、安いわ。
夕飯はホテルのそばの屋台で餃子などを食べた。肉まんがモチモチしていて美味しかった。安いし。万里の長城ツアーも申し込めたし。ラッキー

7月18日

・桃1元、羊肉串1元、串と焼そば2.2元

今日は万里の長城ツアーの日。今日の朝ごはんはあっさり味だった。朝ごはんを食べていると日本人のおじさんが、ガイドさんと車を雇って登場まで行くけど、一緒にどうかと誘ってくれたけれど、昨日予約してあったしね。
ガイドのお兄さんはとてもきれいな英語を話す江口洋介だった。足がとても細かった。運転してくれたお兄さんと二人でアルバイトをしているみたい。ガイドさんはドイツ語とイタリア語も話せる人だった。本業はミュージシャンで、去年はサザンオールスターズのバックで弾いたそうだ。マイクロバスだった。運転は荒い荒い。
北東にあるシェラトンホテルでアメリカ人ニューヨーカーのマイケルさんを拾って明の十三陵へ。シェラトンホテルはとても高い外資系ホテルのようで、外国人ばっかり。一階にはお店が色々入っていた。チャイナドレス（シルク）が460元程。う～～ん、やっぱりシルクは高いよねぇ。
明の十三陵も定陵を観た。メインは地下宮殿。27m地下にある。それにしてもたかがお墓にねぇと思った。北京市街は平野で、十三陵の山々を観ると変な気分になった。皇后と妃の骨を見ると足の骨がバラバラになっていて、纏足のせいかなぁと思ったり。
お昼は十三陵のそばのホテルのレストランで、卵とトマトの炒め物がとても美味しかった。
万里の長城へ着く直前に大雨で、降りたら病んでた。左側の急な方を登った。海抜804m、石畳で坂になっていたので滑り落ちそうになった。おにぎりせんべいを並べたような山々一番高いところから見ると左手に山々、右手に河が見えた。
夜テレビで「少年時代」をやっていた。
東京愛情故事（東京ラブストーリー）、今生只愛弥（のむら？）、風中少女（ひごくみ？）、孤身走我路（ひとりでいいの）、第101次求婚（101回目のプロポーズ）

7月19日

・バス0.2元、地下鉄0.5元、天壇公園15元、お箸2元、ソフトクリーム3元、お昼12.7元、桃0.8元、北京ダック6元、切手1.6元

Oちゃん最終日
ホテル→北京駅、ここから天壇までバスに乗った。
天壇では韓国人の団体さんに話しかけられ、更に山東省の美術の先生たちと写真を一緒に撮って筆談をした。天壇は人もそんなに多くなくて公園というだけはあった。天壇のそばの百貨店で買ったチョコアイスがなかなか美味しかった。
お昼はテクテク歩いて近くのホテルで。魚のスープは一匹丸ごと入っていて活造りだったらしい。
屋台が沢山並ぶ永安路で桃を買う。大久保という桃で日本の白桃に近い。こちらの方が桃太郎のものより高価なもの。前門通を歩いたけれど、疲れて疲れて、Oちゃんの買い物は食べ物がメインらしい。30元の北京焼鴨のテイクアウトがなかなかいけた（これ、全聚徳の北京ダックです。）
夜は前門飯店の劇場で京劇。テーブルについてお菓子を食べながら、英語の字幕が無茶苦茶。でもとっても楽しかった。女の人の声はどこから出てたのだろうか。

7月20日

・タクシー3.95元、北海公園0.5元＋0.5元、腕輪3元、変装写真5元、健康玉18元、切手3.2元、バス0.2元、肉まん0.5元

朝Oちゃんを見送って一眠りしてから北海公園へ。ホテルからタクシーに乗ってなかなか良心的な運転手さんだった。北海公園は入場料が外国人も同じでちょっと嬉しい。お土産物をのんびり見て皇后（清時代）の扮装などして遊んでたら、声をかけられた。北京国際関係学園の日本語の教授とその生徒。催先生は日本人と話をするのがとても嬉しいらしい。リーマは英語ペラペラ。一緒に白塔を見てボートに乗って、この湖も広い。ご飯を食べて、催先生の友人で夫婦とも日本語を話せるという方の家にすいかを持って行って、他人のペースで歩いたせいかとても疲れた。
夜は安具楽という日本食レストランへ。美味しかった。

7月21日

・両替：15,000円→791.96元
・地下鉄0.5元、0.5元、バス3元、0.5元、頤和園25元、お菓子2元、ジュース0.4元、本2.4元、鈴1元、小物入れ10.8元、昨日晩御飯30元、昨日の精算4元、［ジュース9.2元、晩御飯34.5元→明日へ］

催先生と待ち合わせして頤和園へ。西太后の権力を思い知らされる。これにはミニバスを使ったけれど。そこであの山東省の先生たちとばったりあって、写真を貰った。こんな偶然もあるのか。地下鉄でも頤和園で日本語を勉強しているという人に話しかけられる。
ホテルのそばで映画雑誌を買ったら、その人も名古屋で働いていたとか、日本語話せる人が多い。
お昼は催先生のところで、リーマの作った肉団子がとっても美味しかった。
道で手に品物を持っているおばさんから小さな鈴を買った。きれいな音で嬉しくなる。
夜ロビーの横のBarでバイオリンを弾いていたので、ジュースを飲みながら聴いた。そこをうろうろしていたらとっても笑われた。あれは一種の客引きらしい。帰る時また目があったらまた笑ってくれた。
ホテルのドアの覗き穴が高くて見えないので椅子を置いて椅子に乗って除く。
6階の中華は広東料理でGood、炒飯と湯と酢豚。

7月22日

・テープ8.5元、ワンピース198元、ワンピース240元、サンダル18元、寝間着40元、お昼50.6元、腕輪35元、しおり8元、ジャスミン3.3元、Tシャツ10元、地下鉄1元、ネックレス25元、ジュース3.3元、肉まん0.25元、靴68元、ジュース9元、夕飯18元

とうとう最終日。今日は買い物の日。まずテレビでよく流れていてとても声が気に入った張学友のテープを買って、ホテルの裏（表）の店へ。う～～ん、いいかなぁと思うと人がどんどん寄ってきて試着させてくれる。しかも着せ替え人形のように。でもなかなかいい買い物ができた。ちゃんと値切れたしね。瑠璃？はとっても高い。北海公園で18元だったものが40元、50元もする。まぁでも色々買い物してとうとう全部使い切った。ジュース分5元はＫちゃんに借りて日本円で100円返した。

後書き

この時旅行で買った健康玉や今も持っています(笑)。2着のワンピースもかなり長く着てました。縫製がとても丁寧で生地も良かったので、お買い得でした。綺麗めなヒールとサンダルを買ったのですが、サンダルは気に入ってすぐ履きつぶした記憶があります。当時まだ20歳、結構適当な日記ですねｗ。