おじいちゃん

私のおじいちゃんは認知症。
散歩に行くと一人で帰って来れなかったり、何度もご飯を食べたりします。
私たち姉妹のことも、ほとんど区別がついていないです。
最初は、今までのおじいちゃんが変わっていく姿を見て少し悲しくなることもありました。
もちろん今でも、おじいちゃんと思い出話をしても「そんなことあったかなあ」と言われ、少しショックに思うことはあります、、、笑

でもおじいちゃんは、ずっと変わらない私のおじいちゃんです。
ほとんど入っていないお財布から、1,000円札を取り出して「みんなには内緒やで」と言ってお小遣いをくれたり、
私が外出する時には、外まで見送ってくれます。
少し様子を見に行くと、「ようきてくれた。おじいちゃん嬉しいわ」と喜んでくれる。
昔からずっと変わりません。優しいおじいちゃんです。
私はそんなおじいちゃんが大好きです。
忙しかったり、早く家に帰りたくて顔を出せなかった日は、なんだか心残りです。

おじいちゃんはその時その瞬間しか覚えていなくても、私にとっておじいちゃんと過ごす時間はずっと大切で、宝物です。
これからもたくさんの宝物を私は残していきたいです。
忘れてしまっても、決して消えることはありません。
この宝物は、ずっとおじいちゃんの心の中にも残っていると、私は信じています。



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