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「なぜそうするのか」を、丁寧に説明してみた。〜人間関係をよくするヒント〜


《この記事は、アメブロに書いた内容をさらに一段掘り下げて書いています。アメブロ記事「今週の成長体験 〜 気持ちを伝えてみる」から来てくださった方は、目次の「そもそもなぜ今まで心の内をあまり話してこなかったのか。」から読んでください。》


気持ちを伝えてみる

わたしはずっと、自分の中で完結させる生き方をしてきました。どういうことかというと、何か問題が起こった場合、自分の中で考えて、自分の中で迷って、自分の中で決めて、そして解決する。大抵のことを、このように、自己完結させて乗り切ってきたのです。

多くの場合、人に話すのは結論が出てから。昔から、あまり自分の心の内を共有しないタイプ。

まぁ、そんな感じで長年生きていたのですが、ここ数年、自分のことをブログに書いてきました。ブログに書くってことは、自分で自分のことをよく観察してきたということでもあるし、自分の心の内を、外側に出してみたということでもあります。

それで、そんな感じで生きていたわたしが今週感じた自分の成長。というか、変化?いや、進化?かな。

今週、ちょっとした挑戦?実験?をしてみました。特にそうする必要がない場面で、あえて、自分の思いを話してみたのです。

今までは、人と関わる時、自分なりに相手の状況を考えて、自分の中での最善の方法を編み出して、そのやり方で関わってきました。

自分がどうしてそういうやり方をするのか。それは、あなたの状況がこうだと思ったからだし、自分もこうするとやりやすいし、だから、このやり方がいいだろうと思ったのです。

そんなこと、今まではいちいち説明してこなかったのですが、今週は、そういうことを、意識的に相手の方にお話してみたんです。

おそらく、その経緯を話さなくても、特に問題はなかったのですが、あえて、「わたしはこう思ったから、こうしてみたんですけど、どうでしょう? これでいいでしょうか?」ということを話してみました。

それに対する相手の答えは、「いいよ、いいよ、大丈夫だよ」でした。


そもそもなぜ今まで心の内をあまり話してこなかったのか。

そもそも、なぜわたしは、心の内を話さないで来たんだろう?その理由を改めて考えてみました。

①自分の考えを話して、相手を責めていると取られたくなかった。

②話してもどうせ分かり合えないと思っていた。

③いちいち伝えるのがめんどくさかった。

④話さなくても、問題なく、うまくいっていた。



①自分の考えを話して、相手を責めていると取られたくなかった。

自分の考えを話す時、その考えが相手の考えと一致するとは限りません。もしも相手の考えと一致しないことを伝えるとなった時、わたしが自分の考えを主張して相手を責めている、批判していると取られてしまうことを恐れていました。誤解されるのが嫌だったんです。だから、必ずしも必要ではないやり取りをわざわざして、誤解を生むリスクを増やしたくなかったのです。


②話してもどうせ分かり合えないと思っていた。

他の人と分かり合うことはできないと、ずっと思っていました。本当の本当の気持ちって、言葉にした瞬間に、何か少し違ってしまったりしませんか?そして、それを自分の外側に出した時、受け取る人の価値観によって同じ言葉も違ったニュアンスで受け止められてしまうことがあります。

だからわたしは「基本的に人と人とは分かり合えないもの」と思っていました。そしてそのことを悲しく思っていました。でも、今はちょっと違います。お互いが分かり合おうとすれば、伝わることはたくさんあると思うようになりました。

でも、「人とは分かり合えない」という前提でいた昔のわたしは、そもそも人に自分をわかってもらいたいという気持ちが薄かったように思います。いや、本当はわかってもらいたいけれど、どうせ無理だと諦めていたという方が近いかもしれません。


③いちいち伝えるのがめんどくさかった。

これは②の続きのようなことなのですが、「そもそも分かり合えないのに、いちいち伝える必要ある?」って思っていたんですよね。


④話さなくても、問題なく、うまくいっていた。

自分の心の内を話さなくても、特に問題がなかった。だから話す必要がなかった。これも大きいです。

これまで、人間関係のトラブルをあまり経験して来ませんでした。おそらく運が良いということもあるのでしょう。

加えて、周りの方から「あなたは人当たりがいい」とか「大人の対応ができるから」とか、割とよく言われます。きっとそのせいで周囲とトラブルになりにくいのだと思うのですが、自分では当たり前に生きて来ただけなので、そう言われても、ふーん、そうなの?という感じで、よくわかりませんでした。

ところが最近、以前よりもさらに自分を客観的に見られるようになって、それに合わせて、周りの人のことも、もっと客観的に見られるようになって気づいたのは、「人って、ものすごく、感情に身を任せて生きてるんだな」っていうことでした。

わたしから見たら、それはとても怖いことに感じます。感情で動くって、怖くないですか?だって、人を傷つけるし、それ以上に、自分自身が傷つくことだってたくさんあるはず。

でも、みんな、そういうことは恐れずに、というか、おそらく、そんなことは考えもせずに、感情のままに社会生活を送っているんだなっていうことが見えてきました。わたしにとってはラッキー(?)なことに、以前よりそういう場面に出くわす機会が増えたので、いろいろ観察しているのですが、当の本人は自分が感情で動いているっていう自覚はないんですよね。

それに比べるとわたしは、自分の感情より先に、相手の状況とか、自分の状況などを頭で考えて、その上で対処していたようです。(無意識でしたが。)だから、トラブルが起こりにくかったんだと思います。


今回話してみてわかったこと。

自分の考えを伝えてみて思ったことは、

①自分の意図を丁寧に伝えれば、誤解は減らせる。

②気分がスッキリする。


①自分の意図を丁寧に伝えれば、誤解は減らせる。

伝える前に誤解を恐れて、伝えること自体をやめるのではなく、どうすれば伝わるかを考えながら伝える。そうすれば、誤解は減らせるでしょうし、気持ちを伝え合うことで、もっと深く相手を理解することだってできるでしょう。要はちゃんと伝わったと思えるまで、言葉のキャッチボールをすればいいんですね。

②気分がスッキリする。

自分の中で完結してしまうと、相手の想いがわかりません。こう思われてるんじゃないか、ああ思われてるんじゃないかと気にしなくていいので、気分爽快!(笑 


もっと気持ちを伝えていこう。

人間関係のトラブルって、誤解からくることも多いと思うのです。多くの恋愛ドラマでは、中盤ですれ違うふたりの気持ちが描かれて、ヤキモキさせられますが、だいたい「他の人の言ったことを、本人に確認せずそのまま鵜呑みにする」か、「お互いに相手を思いやって、相手の気持ちを確認せずに自分なりの決断をしてしまう」ことで起こる誤解が原因だったりします。

ドラマや漫画の世界では、そういうヤキモキ感は必要ですが、現実の生活では、もっとスムーズにコミュニケーションをとりたいですよね。だから、自分の気持ちを伝えて、相手の気持ちを確認することって、とても大切だなと思います。そして、実際にそれを意識的にやってみて、わたしは、面白い〜と感じました。めんどくさいと思っていたけれど、何も面倒なことはなかった。そして、自分の考えをわかってもらっていると思える安心感。これもすごくいいものでした。

言わなくてもわかるでしょ?は通用しないので。大切な相手ほど、こまめに気持ちのやり取りをしたいものですね。いらぬ誤解を減らすことができれば、人間関係のトラブルはぐっと減らせると思います。


伝える時の注意点

一つ忘れちゃいけないことがありました。自分の気持ちを伝える時に、相手に自分の気持ちを押し付けないこと!これ、重要です。マウント取りに行ったらダメです!

これは説得じゃないんです。あくまでも「わたしはこう感じます。こう考えます」を伝えるんです。そして「あなたはどうですか?」って相手を理解するんです。自分を伝えることと、相手をわかろうとすることが、同じ分量です。自分の気持ちばかりをぐいぐい押していくんじゃないんです。

それができると、本当に、嘘みたいに、人間関係ってスムーズに行くようになると思います。

(でも、もしも、気持ちを伝えるなんて、素直になれないとか、プライドが許さないとか、とはいえ間違っているのは自分じゃなく相手の方だしとか、いろいろ出てくるとしたら、それはまた別の視点から「心のカラクリ」のお話をした方が良さそうです。今日はそこは省いて「伝えること」にフォーカスしたお話でした)


わたしは、今回の実験?体験がとっても面白かったので、これからも、もっと気持ちを伝えていこうと思ってます。


この記事の関連ブログ:

https://ameblo.jp/nakayoshi-happy-2015/entry-12680149470.html

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