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採用と定着支援をごっちゃに語ったりするセミナーや講座に行くのをオススメしない理由



全部「人」の話だからと、採用と定着、人材育成。はたまた働き方改革やら何やらとごっちゃになっている事業者さん。いらっしゃいます。

従業員のことを大切に思う気持ちはよろしいのですが、採用と定着を、切り分けて考えられない思考が、そもそも人材で悩む根本原因かもしれませんよ。

以前、とある金融機関の紹介で、県内に多数の事業所をお持ちの法人の代表にお会いした時の話。
金融機関の方が
「小宮さんはこうこうこういう採用の専門家で~。」と丁寧にご紹介くださり、さてさてでは、今日はどのようなお悩みで?と本題に入りました。

すると、その代表者さん
「うちは毎月社内レクを開いて、こういう想いで社員満足度を上げてており…」
「また、こういう勉強会や研修をやって、人材育成に努めてまして…」

と、こういう類いに話を延々と続けておられました。

で、たまらず私が「で、今日は採用の相談とお伺いしてますが、採用についてどのような課題感お持ちですか?」と、問うたら

「え?それはだから、うちの法人では~。」とまた上記の話にループがし始めてしまわれました。

つ、通じない!
話が全然、通じない!!!

と、思った帰りに急遽、アシスタントに喋りながら作った資料がこのレンアイ型Ⓡ採用フローです。


レンアイと人材採用のフローを対比させてあります。

採用って①~⑤くらいまでのことです。

つまりレンアイに喩えると、名前も知らない人に認知してもらい、彼女募集中であることが伝わり、興味を引いて、不安を払拭して、初デートを申し込み、こまれ、お付き合いがスタートするところのことです。

人材育成や定着と言うのは、
「10年20年連れ添った妻と今、倦怠期なんだけど、どうしたらいいですかね?」
という話です。同じ「人」ではありますが、時系列が全然違うでしょ!?お悩みの種類も全然違うでしょ?

未だ見ぬ彼女とお付き合いを始める工夫と
連れ添った妻とよりよい夫婦関係を今後も続ける工夫。

これを一緒くたにして、考える思考がいかに
デリカシーがないことか、お分かりいただけますでしょうか。

というわけで、私は採用の専門家ではありますが
人事の専門家ではありません。
定着や人材育成の分野はノータッチ。専門外です。そこら辺でお困りの事業者さんはいつも、僕がリスペクトしている長年の友人の会社さんを紹介しています。

と言うわけで漠然と「人」で困っているからと言って
採用と定着の整理もされてないまま、何を学んだり、取り入れたりしても、
妻にはじめまして!と口説いたり、
初対面の人に自分の結婚生活改善を語ったり、

それはそれはカオスなことになりますので、お気をつけあそばせ。

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