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創業時に知っておきたい採用の話


リニューアルされてきれいになった那覇商工会議所にて、とある福祉施設の創業前の相談者さんに、採用の相談を受けてきました。

30代の有資格者3名が、以前お勤めただった同業種を辞めて立ち上げるとのこと。
詳しくは聞きませんでしたが、たぶん本業ではない利益目的の企業がブラック運営していたのでたまらず蜂起したパターンだと思われます。
これもけっこうあるある。

今回はスタートまで、あと3ケ月くらいあること。
あと、ご本人たちがスタートに必要な有資格者であることが、良い点。

めちゃくちゃな人は
「有資格者が採用できないから開所できない!」と
オープン間際に相談しにきたりするので
「あんさん、そりゃ、採用舐めすぎでっせ。」
と、レンアイに喩えてお伝えすることも多々あります。

「3LDKの新居借りたのに、彼女ができない。家賃発生するからあと3週間以内では、彼女欲しい!」

って、言っている人がいたら…。世の中舐めんな。と思うでしょ?

今回の相談者さんは、幸い商工会議所さんや金融機関などにいろいろ相談されているので、このようなことになっていません。

が、やっぱり採用に関しては
「求人メディアにちょっと出すくらいで済むと思ってました…」
と、おっしゃってました。

よしんば、応募がきたとしても
オープン時に自分たちとは違う価値観の人を雇用してしまうと、どうなるか?
あまたの事例と現実から見てきたことをお伝えしました。

普段、僕は採用ができなくて絶望的な状況の事業者さんを相手にしているので、その際は「希望」を話すようにしています。

ですが、これから創業しようという方々には、厳しい現実をお伝えしないと、あとで苦労しますからねぇ。
これから42.195キロを走らなきゃいけないのに、ご本人たちは3キロぐらいのつもりでいるわけで。42.195キロの長さを伝えとかないと…。死にまっせ。

HPも作ろうと思ってない。
自分たちがどんな人を採用したいかも話し合ったことすらない。
なんならどんな施設にするのかも言語化されていない。

そんな状態だったので、かなり道のりが遠いんだということを時間内でお伝えしましたが…伝わったかなぁ。
まぁ、ニコニコやる気に満ちた顔というより、ちょっと青ざめていたので、今はその方がよかったんだろうと思ってます。

創業期は、ぜったい想定外の無駄なことにお金を使ってしまいます。それは会社の経費なんかではなく、直に自分たちの給料を削って、捻出したお金です。

家の冷蔵庫買うときなら、めっちゃ慎重に考えるのに
会社のHP作るときは、「知り合いだから。」とろくに悩みもせずポーンと決めたりします。

自分の銀行口座に入っているお金と
法人の銀口座に入っているお金の価値が同じに感じられないと、特に創業期なんて、一発でぶっ飛ぶからねぇ。気を付けてね。

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