畳の歩き方
お茶を習っているとお話しするとよく言われるのが畳の歩き方があるんでしょう…と言われます。
流派によって様々な所作は変わるのですが、私が習っている表千家では茶室には左足から入り、一畳は6歩で歩きます。半畳は3歩ですね。茶室から出る時には入ったのと逆つまり右足から出ます。
裏千家さんでは右足から入り、一畳は4歩で歩き、茶室を出る時は左足から出るそうです。武者小路千家さんでは柱側の足から入り一畳6歩と聞いています。
茶室に入り床の間を拝見して道具の拝見に行く際など扇子は右手に持って手は下ろし踏込み畳と通い畳の角を切るように斜めに歩きます。お運びでもこの畳の角を切ります。
遠州流さんの大寄せ茶会に伺った時に扇子を胸より少し下の高さで両手で持ち、畳の角を直角に曲がるお姿を見て、遠州流さんは武家茶道だからしなやかというよりはキビキビした動きをされるのかなと興味深かったです。帛紗も綺麗なんですよね。
お茶会初心者の方は畳の歩き方を知らないからと緊張されたりされますが、知らなければ好きなように歩いてかまわないと思います。お茶会で所作が違っても誰も注意したりしませんので安心してください。不安な気持ちで尻込みするよりはその場に身を任せてご自分で面白いや不思議と思うことをどんどん見つけて頂き楽しんでください。
お茶会って堅苦しい雰囲気があるかと思いますが、意外とフレンドリーでアットホームなんですよ。足の悪い方には椅子も用意されてますの是非参加して見て下さい。
流派によって所作は色々変わり、花入れをかける釘の位置などは変わりますが、茶室の基本的な造りは千利休の侘び茶の世界では同じです。お茶をする茶室を使い流派ごとに所作のアレンジがあると考えるといいのかも知れませんね。
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