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素朴な職人さん

再築現場が少しずつ進んでいます。

傷んだ床板が撤去され、新しい間取りのための床下コンクリート打設の準備が左官さんによって行われていました。

大工さんの手仕事もそうですが、左官さんの手仕事も見ていて飽きない。

左官さんの墨差しを見ると、竹を割いて作ったものでした。
伺うとニコニコ笑顔で返して下さる。

こういう自然素材を当たり前に扱う職人さんは、本当に素朴な方が多くて、接していると本当に安心できる。
いろんなことを考えずに「そのことだけ」をお互い思いやって話し、笑える。穏やかな時間になります。
古民家の再築現場が好きなのは、そんな方たちばかりが、ただ "住まい手のため" の志事をされているから(^^)

まだ私の子どもの頃は、地域地域でそういった職人さんの手仕事を見る機会があったように思いますが、今はいつの間にか、あっという間に家や物が出来上がってしまって、プロの手仕事や想いを知る機会が少なくなってしまったことを思います。

こういう方たちがお元気なうちに、できるだけ子どもたちに見せてあげれればと思います。
私が小さい頃のことを想うように、きっと大事な何かが残るはずですし、また多くの古民家がその次の世代へ残されていくためにも手仕事の素晴らしさや自然との共生などを伝え、技術の継承がなされることを願っています。


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