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とても美味しいナポリタンの作り方

本日はナポリタンの作り方を紹介します。
通常、料理の作り方を紹介する記事ならば、
切り方や作業の写真を載せたり、番号をつけて手順ごとに説明した方が親切ではあるのですが、今回はあえて平素な文章だけで紹介してみます。

材料は以下の通り。

ナポリタン 2人前くらい
 
 <具材>
 スパゲッティ 200g
 玉ねぎ 2分の1個
 人参
 ピーマン
 マッシュルーム 
 ソーセージ 
 
 <香り>
 にんにく 1〜2欠片
 鷹の爪 お好み
 オリーブオイル 大さじ2〜3
  
 <ソース>
 ケチャップ 100g
 バター 10g
 ワイン 適当

 まずはパスタ用のゆで湯を用意します。
たっぷりのお湯に塩を入れます。濃度はよく1%と言いますが、
舐めたときに塩味が感じられたらokです。
不安なら水1Lに対して塩10g量るといいでしょう。
適当に入れて塩辛くなってしまうと台無しです。
強火で沸騰させてゴポゴポ沸いたら麺を加えてゆで時間の1分前くらいにタイマーをセットし、一度固さを見ます。芯がなくなれど、気持ち固いくらいがおすすめです。麺はゆで時間9分ほどの少し太めがいいでしょう。

次に食材を切っていきます。
玉ねぎは薄くスライスに、食感を残したければ少し厚めに切っておきます。
ピーマンは縦に半分に切ったら玉ねぎ同様お好みの厚さにスライスしていきます。輪切りでも構いません
人参は千切りの方が食べよいかと思います。
マッシュルームは石突が美味しいので下数ミリだけ切り落すだけにしてお好みの厚さに切っておきます。
ソーセージは斜めに包丁を入れたほうがフォークで食べるときに刺しやすいでしょう。

にんにくは最初に香りをオイルに移したあとは取り出します。
お好みでそのまま入れておきたい場合は粗みじん切りでいいですし、スライスしてカリカリに揚げて、最後に散らしても食感が楽しいです。
鷹の爪はお好みで。タバスコをかけてもいいので、なくても問題ありません。

食材の下処理が終わったら、
まずはフライパンを中火で熱し、温まったら弱火にしてフライパンに行き渡る程度にオリーブオイルを垂らします。
フライパンを手前に傾けて、貯まったオイルに、にんにくと鷹の爪を加えます。
そうするとにんにくからいい匂い共に小さい泡がじわじわと出てくるかと思います。水分と一緒にニンニクの香りがオイルに移っている証拠です。
この泡が出なくなるまでじっくりと弱火で加熱します。
ある程度で無くなったら取り出してしまいましょう。

次に食材を入れていきます。
根野菜は火が通るのに時間がかかるので、
最初に玉ねぎ、人参、ソーセージを炒めます。
このとき火の加減を中火に変え、具材に塩を軽くふっておきます。
これは味を整えるというよりも野菜から水分を出して野菜の旨味を引き出すためにふります。

少ししんなりしてきたらマッシュルームを入れましょう。
ピーマンは食感を残したいのでまだ入れません。
しんなりしたものがお好みでしたらマッシュルームと一緒に入れてしまうのもいいでしょう。

玉ねぎがほんのりきつね色になってきたところでケチャップを加えるのですが、加える際には具材奥に寄せて手前にケチャップを入れてそこに火が当たるようにフライパンをうまく移動させておきましょう。
こうしてケチャップを火にかけることで酸味が丸くなり、まろやかで味わい深い味に仕上がります。
グツグツと煮えてきたら全体と絡め、このタイミングでピーマンを加えます。

その間に別のプライパンを強火で火にかけておき、
赤ワインをお好みの量加えます。ジュワジュワと煮えたつので
フライパンを傾け火にくべます。そうすると揮発するアルコールに点火し
綺麗な炎が上がります。これが消えたら先ほどの具材と合わせ、
最後にバターを一欠片加え、茹で上がった麺をからみ合わせて完成です。
お好みで目玉焼きを乗せるも良し、イタリアンパセリをトッピングしても良し。

是非お試しください。


さて、以上で本ブログの目的の誰かのために、は終わりで
最後になぜ書こうと思ったのか追記しておこうと思います。

私はある時から知識と経験が想像力を豊かにすると結論づけ、
それ以降思考が止まっていたのですが、最近ふと気がついたことがあります。

それは想像力が豊かであろうが、乏しかろうが
そもそも働かせなければ、使わなければ元も子もないということです。
そして日常的に想像する練習をしていなければ想像力は働きません。

ではどのような時に想像力が行使されるのでしょうか。
私の考える『想像力が使われる瞬間』のひとつは余白を埋める時です。
不完全なものを提示された時、
例えば短歌。31字の限られた言葉に込められた心の機微。
一枚の写真。作為的に切り取られた瞬間。
そして今回の記事。料理という動作が込められた文章。
盛りきれずこぼれ落ちる部分が出てきてしまう。
本来の所作と文章で表現される作業との間に余白が生まれる。
そこに想像力が働くのではないでしょうか。

私がなぜこんなにも想像力にこだわるのか。
それはまた別の記事にまとめようと思います。

今回の記事を読んで、頭の中で、
この料理の匂いや味や音や食感に想像を楽しんでいただけたら嬉しいです。

最後に、
貴重な時間を割いて、読んでくださってありがとうございます。
この記事がみなさんのお役に立てたことを願います。


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