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高校時代

 同僚の娘さんが、高校に入学したという。テニス部に入ったとか、新しいクラスメートの話だとか、さっそく数学がわからないとか、毎日、話を聞くだけで、フレッシュで楽しそうだ。
 自分の高校時代といえば、地味で、クラスも嫌いだったし、そんなに楽しくなかった。ただ、最近はお笑いのインポッシブルが女子高生になりきる、JKボンバーズのネタが大好きで、すごく親近感わく。私の高校時代もこんなんだったかも。楽しくないといいながらも、なんだかんだ、数少ない友達と毎日バカなこと言って笑ってたかもしれない。
 友達とは放課後、悩みや趣味の話をぺちゃくちゃしゃべりながら、駅のまわりをぐるぐる何周も歩いた。ある日、学校に出てきたはいいが、台風か何かで休校になったことがあった。することがないので、自宅とは反対側だけど、その友人の家に遊びに行くことになった。
 電車で彼女の地元に行って、そこの近くの小学校や城跡を散策したり、上品なお母様にお菓子を出してもらったりした。
 彼女の部屋へ行くと、ラジカセが置いてあった。
「これ、窓開けてたら、雨に濡れちゃって壊れたんだよね。」
「でも、掃除機で水吸ってたら、だんだん吉井さんの歌が聞こえるようになった。」
「え? もしかして、CDかけながら、掃除機で水吸ったってこと?」
「うん。」
「豪快!」
その後、彼女おすすめのイエモンの曲を何曲か聞いた。もちろん、どんなに吉井さんがカッコいいかという、彼女の熱い解説付きで。
 JKボンバーズ見てると、こんなちっちゃな昔の出来事を思い出すのは、私だけ?