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シャチ、お前もか。

シャチママの息子依怙贔屓についての記事。
閉経後も生きる生物ってヒトと5種類のハクジラだけなんやて。シャチもその一種。

しかも、閉経後のシャチは息子は守っても娘と孫は守らんらしい。

私は二人姉妹の妹で、交流のあるいとこは皆女性であったのもあり(京都に同い年の男性のいとこがいるらしい。会ったことないけど、どうかお元気で。)、あまり男女差別的なものを受けずに育ったが、男きょうだいのいる友達から聞く親の兄や弟への依怙贔屓は結構あからさまだった記憶がある。

そんな地元だが、今では男性より女性の進学率が日本一高い。いや、息子はあえて完全に自立させず手元に置いて、娘には生きる力をつけさせてどこにでもどうぞというのが本音かもしれない。

我が家は両親共働きであったため、私はわりとお手伝いをする子どもだったと思う。
しかし、数年前、実家の掃除をしながらここも汚いあそこも埃だらけなど文句を垂れているとそれが嫌味に見えたらしく、母にキレられた。
その後、「また掃除しに帰ってきてよ」と甘えるように言われ「この人は私を何だと思っているのか。自分で出来るのをやらんだけのくせに」と戦慄が走り「自分でせえ!」と即座に言い放ったのは言うまでもない。

その時ふと「私が男だったらどうだっただろう。たぶん、お手伝いなんかさせへんやろし、やってもこんなこといわへんな」と思い、それ以来、私は帰省しても食器洗い程度しかやらなくなった。

代わりに、プロによる年末の大掃除代金をプレゼントとしている。
結局のところ、私はとてもいい娘なのである。

親戚の家などを訪ねると、高齢の母親が甲斐甲斐しく動き、中年の息子はごろんとそのへんに寝転がっている。

娘の場合、その逆が多くないだろうか。
私は小さな反逆をしているが、これは自然の摂理への無駄な抵抗なのかもしれないとシャチママから教えられた夏の朝なのである。

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