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宝塚歌劇『カジノ・ロワイヤル ~我が名はボンド~』感想

♪おお〜カジノ・ロワイヤル〜♪
宙組トップスター真風涼帆さんの退団公演である今作は、彼女の男役としての上品さ、華麗さ、男らしさの総決算!

007を演じると聞いた時から、真風さんの洗練された身のこなしなどから何と最後にピッタリの演目!しかも演出は小池修一郎先生だし!と期待した私。
真風さんは期待を裏切らない、まさに適役を演じていらっしゃいました。
内容はですね、あんまり期待したほどではなかったです。何だろう、演出家が同じということもあるのか、「オーシャンズ11」を思い出しましたね。

でもって、このオーシャンズ11でもそうだったのですが、環境とか平和へのメッセージが練り込まれていてですね。それがどれだけ大事なことかはよくわかっているんですけど、何だかお話に集中出来なくなってしまうんですよ。あ、やっぱり小池先生練り込んだねってね。
暗転が長いシーンがあってちょっと白目になりましたが、宙組らしいスタイリッシュさは健在。
ショーでの男役群舞のオープニングは壮観。大階段にキザって座るだけでお金になる価値のある人々に敬服。

宝塚歌劇団の男役としての真風涼帆さんを観るのはこれでおしまい。
コロナで中止になった「Never say goodbye」を除く、真風さんが星組から宙組へやってきた時の公演「王家に捧ぐ歌」より今作までの大劇場公演を観ることが出来ました。
初めてそのお姿を見た時、本当に男性のようで驚いたものです。家族はひと目で男として負けを認めていました。
これからの真風さんの人生に栄光あれ!と心から願っています。


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