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いつも何かを探していた、怖がりだった1年前の私へ



こんにちは。
ビジネススタイリスト/ コーチの小宮明子です。

このnoteを開いていただきありがとうございます。
少々(いやかなり)、恥ずかしい 1年前までの自分の話をnoteにしたいと思います。

コーチングに出会って、私自身もコーチになるためにスクールに入学し、学習し、自己と向き合い、今の私に至るまでの珍道中です。ご笑覧ください。
本気で誰かのために書きました。誰かの役に立つことがあれば大変嬉しいです。

現在の私

15年会社員として企業で働かせていただき、2023年に個人事業主として独立しました。
現在の私の職業は、ビジネススタイリスト/ コーチです。

ビジネススタイリストとは?
一言でいうと「今は見えないけど、確かに感じる価値と魅力を、可視化する人」です。

機能は2つで、
①ファッションスタイリング×コーチング
内面(マインド)と外面(ファッションスタイル、ヘア、プロフィール写真等)を未来の姿にアップデートすることで、クライアントがいつでも未来にアクセスできて、ゴール達成までの期間を1日でも早く縮める仕事です。マインドとファッションという人生を加速させる武器の使い方と、楽しみ方をお伝えしています。

②PR/採用/ブランディング
PRも採用も、ブランディングも、対象者がいます。誰に、どんな気持ちになって欲しいか。
このコンセプトをまとめ、実行に必要なヒトモノコトをスタイリングする仕事です。

以上が現在の私です。

今の気分は、健やかで、カラッとしていて、周りに感謝ができて、、ととてもヘルシーな毎日です。一方、1年前の私は、何を探し続けており、自分の選択にも関わらずどこか息苦しく、何かを怖がっていました。

そこから1年でどんな変化があったか、書きたいと思います。
あ〜お恥ずかしいです。

1年前の私

2022年の元旦、私は屋久島で初日の出と屋久杉を拝むために、道を進んでいました。
何かを出会えるかもしれないとワクワクしている自分もいました。他人から元旦から頭おかしいよね、言われると喜ぶタイプです。面白いと思うからやっているのです。

屋久杉を拝むことができ、半分凍えながら冷えたお弁当とあったかい味噌汁をいただき、
長い長い復路を経て帰ってきた私は、達成感と高揚感、それと、またか..というちょっとした残念な気持ちに気づいていました。

新しいチャレンジをしたら、確かに楽しい。でも、自分の中でどこか物足りない。何か違う、でもそれがわからない。。嗚呼、切ない。嗚呼、なぜ。そんなことが増えている数年でした。でも、仕事との向き合い方がヘルシーではない、ということもわかっている自分もいながら、認められない自分がいたんだと思います。相談すれば親身になって聞いてくれる人はいたはずなのに、なぜか、誰にも話せなくて、苦しかったです。「助けてください」と一言だけなのに、そんなシンプルなことができませんでした。その気持ちを無視するように、考えないように、行動し続けたり、楽しもうと努力したりしていました。私、何をそんなに怖がっていたんだろう。

しっくりこない自分を認められない自分

当時スタートアップの創業メンバーとして、4年が経とうとしていました。
事業好調、組織も5人→50人と成長、PRは社内外の人の協力があって、すごいベンチャー100、SDGsアワードのオファーをいただいたりと、自身が担当していたPR/HRで一定の組織貢献ができていたと思います。前職の採用はとてもこだわっていて、いい人しかいない会社。ブランドも会社も大好きです。本気で長く携わってきたブランドに誇りがあります。

「しっくりこない」の原因は、黎明期の終わりを感じていたことでした。
家具のサブスク。2017年に青山ブックセンターでサブスクリプションの書籍を初めて目にした時、私はファストファッションの黎明期を推進して約5年ほどでした。次の黎明期はこれ、人生の新しい選択肢を作るサービスと可能性との出会い、ときめきでワクワクしながら転職した日のことを今でも鮮明に覚えています。

私は今、スタートアップにいる。しかも、創業に近い時期から参画し、お世話になったご恩に報いたい。何よりスタートアップに入ったのに、ストックオプションを手放すのは勿体なさすぎる、何とか会社でいいポジションについておけないか。こんな気持ちがありました。社会人として、成功体験を積まないと、次の機会を受ける資格はないと思っていました。自分で勝手に、そんなことに怯えていました。

社会人としての成功など考えていなかった時の私

ファッションデザイナーを目指して、ココシャネルの著書「獅子座の女シャネル」が愛読書で、Betty’s Blueのデザインコンテストに応募していた小学生の私、中学生でコンビニにあった宝島社CUTiEに出会った8月の夏休み、その表紙のモデルが本当に素敵な笑顔で(JOJOさんというモデル)、何度も見返して。完全に私の頭の中はファッションの仕事をする一択でした。同時に通訳者の戸田奈津子さんに憧れて、海外留学を夢見ていました。英語が話せるというより、意思疎通と通訳という機能が好きな感じ。19歳で初めてのニューヨークは衝撃的でした。安いものと、高いものしかない。中価格帯は衰退するんだ。これが学びでした。20歳でオーストラリアへ。モノはあるけど選択肢がなくて探すのが大変。日本に目を向けると、カットソーが1着4,990円の時代。ファッションを楽しむには高い。選択肢があるようでない、でもセンスや心意気がある。特に、セレクトショップという概念が素晴らしくて、BEAMSでアルバイトをしていました。当時mixiというSNSがあり、フリマコミュニティで着なくなった服を売っていました。売っていたのは服だったけど、友達ができました。夜中に着用画像を1人とっては画像登録をしていて郵便局に梱包したメッセージつきの洋服を原付バイクで運んでいる時間、幸せでした。友達の不要な服もいつしか自宅にあって、代わりに売ってました。モノの消費のあり方とか、所有とか、選定とかが好きだったんです。

怖がりの社会人の私のはじまり

新卒で入社した会社、自分で探してここだ!と思って、入った大好きな会社。事業はファッションEC、ZOZOTOWNが当時ローンチしてまもない時だった。新入社員受け入れ研修がなぜかPCの解体作業で、名刺交換はきっと最後にギリギリ教えてもらえた、気がします。人に恵まれ伸び伸び働いていたのですが(アイス食べながら恋バナしてても怒られなかったと思うw)、でもちゃんと仕事はしていて、でもロジカルシンキングできなくて先輩に怒られたりしていました。

そんな会社が5年目で上場廃止になりました。早期退職という告知が出て、穏やかな本部の大人たちが「家を買ってしまったのにどうしてくれるだ!」と怒っている姿に完全に思考停止した私がいました。新卒5年目で力のない当時の私の必死の学びは、「成長しないと死ぬ」「利益あげられないと会社はなくなる」そんな教訓を得ました。とはいえ、席は早く開けようと思い、急いで転職サイトに登録して、最も成長していて、売り上げのある会社に行くべきだと思いました。

たまたま、ファストファッション黎明期で、最大手企業のEC事業部に入社することができました。転職できてよかったんですが、転職エージェントに会社の事業を伝え、たまたま友人とシェアハウスに住んでいると伝えたら、「少しでも今の生活が楽になるように頑張ります」と言われたことを覚えている。仕事は仕事、私はすみたい人と住んでいただけなのに。でも、年収をあげることも今後は大事なのか、怯えながら教訓を得てしまったのでした。

素晴らしきPC解体の新卒研修しか受けてなかった私は(その研修で非常に悔いない、必要なことそこにあった)、最大手企業のルールに苦戦します。小学校入って、校則守れなくて怒られる学生みたい感じでした。校則って、守るんじゃなくて怒られないためのもの、くらいにしか思っていなかったので、めちゃめちゃ怒られました。

当時本気で怒ってくださった方々、本当にありがとうございます。ルール通りできないとだめ、集団の輪を外れたらだめ、根は真面目なので合わせる努力を必死にしました。そしたら、取引先さんからのニックネームが「鉄仮面女」と「精神と時の部屋の人」になりました。え〜と思いながら、いつの間にかそんな自分から抜け出せなくなってしまいました。私、ちゃんとしてないし、全然クールな人じゃないんです。本当にごめんなさい。無理してました。ちゃんとしていない人がいたらきっちり怒る、外れたら正す。そんな自分を超えたキャラクターになってしまっていました。

「失敗することへの恐怖」「集団から外れることへの恐怖」があったんだな振り返ります。どれも、他人が、企業が、ということではなく、全ては自分が決断して選択した結果なんですよね。その後スタートアップに転職して黎明期を駆け抜けるのですが、過去の教訓を人に押し付けてしまって、マネージャーなのにマネジメント全然できませんでした。優秀な経営陣と、チームのおかげでフォローしてもらって、本当に情けない気持ちになって、今の会社で価値を出すにはマネジメントを学ばなきゃと必死でした。いつも自分のダメなところにばかり目がいって、自分で自分を責めてしまっていました。こんな状態で、人を幸せにできるわけないですよね。自分にも、人にも、本当にごめんなさい。あと、そっと助けていただいてありがとうございます。言葉でありがとうございますは当時たくさん言っていたと思いますが、心から感謝できていなかったのがお恥ずかしいです。

自分の無意識と体は覚えている

社会人としての成功、たしなみが頭でわかっても、年収を上げるためにはマネジメントができるようになって、戦略ができるようになって、視座を上げて、とわかっていても、自分もコアは、目に見えないけど確かに感じる価値と魅力を可視化すること。これは数字化が難しいし、フレームワークで語れない。いつも意識的に自分らしさを忘れようとした時、無意識と体が反応してくれていました。なぜか泣きたくなる時、これは自分はやばいんじゃないかと思っていたのですが、体が必死に起きて!と言ってくれていたのだなと思います。ありがとう。

私が怖がっていたのは「私自身」

怖さの正体がわからなくても、ずっと自分がパンドラの箱を開けてしまうんじゃないか、大変なことになるんじゃないか。誰かを傷つけるんじゃないかと怖かったんです。でも、本当に怖かったのは、今が自分の欲しい未来じゃないと気づいていた自分自身です。誰かや社会一般の成功ではなくて、黎明期と新しい人生の選択肢を作ること、何よりファッション。これが私なのに、あなたはどこで何をしているの?人生の時間は限られているのに。そんな現実を直視できませんでした。いつも自分で自分の扉を開ける鍵は、自分が持っていることを忘れていました。

コーチングを学ぶ

2022年1月末からコーチングスクールに入学しました。きっかけはマネジメントを学ぶ中で、個性と可能性を生かしたマネジメントが理想で、教えていただいた書籍に感動し、「良い目標設定が全て」それができる人になりたいと思って門を叩きました。実際にスクールに入ると、コーチング理論と同時に自己適用を求められます。

コーチングでは、その人はどんな職業定義で、社会の役に立っているか。その人が能力を生かして活躍している現状の外はどこか、そのためにその人は決断すること、峠は何か、ということをセッションしていきます。コーチングはコーチ本人のマインドがダイレクトに反映されるのが面白いところです。卒業前の私の課題は、前職のマインドが反映されており、一番好きなことに真っ直ぐ向き合えないことを放置している、仕事とファイナンスが一緒になっているでした。自身はそこを突破できないと、クライアントに向かい合うことなどできない。久々に徹夜をしたり、自分に絶望したり、でも周りに同じ環境にいる仲間が業界や役職、ライフステージ問わずいて、いい意味で言い訳ができない状況でした。

本当に自分を解放するということ、許可を出すということ

頭でわかっただけでは解放すること、自分に本当に許可を出すということにはなりません。行動するだけでも違います。権威ある人に宣言したり議論したり、現状の自分をよく知る人に話すこともそうです。今の自分にとって居心地の悪いことを居心地のいい人にするところから始まります。とても勇気が入ります。自分の内臓を抉るようで、苦しい作業だったりもします。でも、自分を優しく抉れるのは自分だけだったりもします。私もこのnoteを書いては消し、10日以上になります。とても簡単なことなのに、とても難しく感じてしまう自分がいました。でも頭の片隅では、何を書こうかと考えている呑気な自分もいたりします。これは1人ではできません。私もコーチングスクールを卒業してからもコーチについていただいていて、周りにいるコーチと日々切磋琢磨しています。とても充実しています。今関わっていただいている方はもちろん、これまで関わっていただいた方にも、本当の意味で心から感謝できるようになりました。透明な自分になれて本当によかった。

ビジネススタイリストの私

まだ独立2ヶ月ほどですが、もう何年もこの仕事をやっているような感覚で、気づくと仕事が終わっている感覚です。まだまだこれからですが、自分の人生に旗を立てるとはこういうことだ、ということだと確信しています。今怖さがないかと言われると、別の怖さがあります。自分が引き受ける仕事の責任についてです。でも、それはとてもいいプレッシャーと活力になっています。

毎日が新しい日

コーチングでは現状や過去は関係なく、これまでの全てのことが解決していたとしたら、あなたは本来何をしているのか?と自身問う時間です。未来のゴール設定ができたら、何を決断するのか。決断が先、プロセスが後です。決断するから、私たちのもっている優秀な脳が正しく動き出す。人の体は面白いです。こんなに面白くて大切な話、もっと早く知りたかった。

最後に

1年前、私はいつも何かを探して「新しいチャレンジ」をしてきました。
コーチングに出会い、自身のマインドの使い方を知ることで、この1年間で、大切なものは自分のすぐそばにあって、自分の雑念がそれをみないようにしていたことに気づき、一番好きなことに真っ直ぐ生きるということを決断しました。もう迷いはないです。やっと、スタートラインに立った気持ちです。

背中を押してくれたコーチ、この1年の自身との向き合いに手を離さず付き合っていただいた学長はじめ、スクール関係者の皆様、チームのみんな、私のそばにいてくれる大切な人たちに改めて感謝します。

真っ直ぐ自分の道を生きます!
また、そういったことを望む人がいたら、全力でサポートする前に、まずハグさせてください。一緒に記憶を思い出して泣くのもよし。ぜひお茶を飲みましょう。茶話会が好きなんです。

最愛に生きる人生、最高!
まだまだ道は続きます❣️


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こんにちは!マーケティングとPR+自由演技を愛する人。noteゆるゆる更新中。学芸大学、旅と古着好き、本はだいたいSPBSで調達、時々トレーニング。気づいたことを自由研究。