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不動産を買う前に今昔マップで昔の地理を調べる



マンションを購入する前や家を建てる前など、その土地に昔何があったか気になりませんか?明治時代までさかのぼって昔どんな場所だったか簡単に調べる方法があります。
具体的には今昔マップというツールを使うだけです。この地図は現在の地図を表示すると、同じ場所の昔の地図を隣に表示してくれるというものです。今回の記事では今昔マップを使って昔の地図を調べる方法を解説します。


家を買う前に気になること

色々と気になることがあると思いますが、個人的にかなり不安だったのは、その土地に昔何があったのか、ということです。特に以前川が流れていたのでは、とか埋立地だったのでは、ということが気になっていました。理由は地震や大雨などの自然災害です。土砂崩れが起きた場所、河川の増水があった場所、液状化が起きた場所、など、一度起きてしまうと住めなくなってしまったり、修理に費用がかかってしまうこともあり得ます。

今昔マップについて

埼玉大学の谷謙二教授が開発されたツールです。

過去の地図というのは国土地理院が持っています。オンラインでの閲覧ができますし、地図の印刷も以前はできました(今はやっているかどうかわからないです)。

ただしこれは自分で地図の場所を調べて検索する、など少々手間がかかります。

今昔マップは現在の地図と昔の地図を並べて表示することで、昔の地図を国土地理院のデータから検索する手間を省いてくれます。非常にシンプルな仕組みですが、その効果は絶大です。

例えば東京都渋谷の地図を見比べてみます。

渋谷明治42年

明治42年の地図のようですが、この頃にはすでに山手線はあったようで線路が見えます。地図の記号がよくわからないですが、駅の周りは斜線がひいてある色の濃いエリアがあって、おそらく何かしらの建物があったのではないかと思われます。代官山のあたりに行くと色が白くてスカスカで、田畑が広がっていたのかもしれません。NHKがあるあたりから代々木公園のあたりは練兵場だったみたいです。また、画面右側に青山学院の文字が見えるので、明治にはすでに校舎があったようです。

左のタブから比較年代を変更することもできます。例えば1927-1939年に変更したければ、ボタンをクリックするだけで変えられます。明治42年に比べると黒っぽいエリアが増えて、住宅地が増えたようです。

渋谷昭和4年

まとめ

国土地理院の昔の地図と現在の地図を比較表示できる今昔マップについて紹介しました。地域によっては昔の地図がない場所もありますが、簡単に住宅ができる以前に何があったかおおよそ調べることができます。家を買う前に活用してみてください。

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