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なんのための農地?〜景観を守るための農業〜

こんにちは、コメヤノムスコです!

今日はステキな棚田農家さんのお話しです!

私は今回、埼玉県は秩父市。のお隣「横瀬町」に滞在しました。
町のシンボルでもある武甲山を眺めながら、飲むコーヒーは至高の味でした。

私が滞在していたのは「Living Anywhere Commons 横瀬」

そのすぐ裏手には寺坂棚田という鎌倉時代からあるとされている棚田で稲作をされている町田さんを訪ねました。

町田さん

鎌倉時代からあるこの棚田は高度経済成長期に入り、農業人口が減少したことで一時は荒廃していました。

それが2000年頃、復活させようという流れが強まりました。
町の方から「土地を貸すから耕作は任せます」という旨の提案を受け、町田さんたちが考えたのがオーナー制度。

それぞれのオーナーが会費を払って作付けから収穫までを行う。

畑1枚の面積もそれほど多くなく、収量も限られてくるので農業で収益を得るというわけではありません。

ではなぜ会費まで払って農業を行うのか。
それはこの美しい景観を守るため。

みんなほぼボランティアでやっているそうです。

寺坂棚田の風景。奥が武甲山。


収入を得るための農業。

自分達の食べる分を育てる農業。

それらとはまた少し趣旨の違う『景観を守るための農業』が存在する事を知った瞬間でした。

農業をする理由はほんとに様々です。


ちなみに棚田の景観を守ることは山水の循環機能を守ることにもなり、環境保全にも繋がります。

美しい景観を次世代に残そうとする寺坂棚田の農家さんたちの努力には頭が下がります。

「田んぼをしてるだけじゃつまらないから皆んなに楽しんでもらえるように彼岸花を植えたりした。いまではその彼岸花が増えて毎年彼岸花祭りとして人を集めている」と町田さんは説明してくれました。

農地を受け継いでいくには、農家さんの努力はもちろん、そこに関わる人、興味をもつ人を増やす努力も必要だと思います。

個人で守るのではなく、地域全体で守っていく。寺坂棚田はそのいい例なのではないでしょうか。

この美しい土地を知れたこと、とても嬉しく思います。

最後に黒米のお土産をいただきました。


きれいな黒米

貴重なお話ありがとうございました。

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