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『メタモルフォーゼの縁側』

ほんとうにたまたま。偶然、前回の『私の好きなもの』のブログを書いている時に、この映画を見た。

『メタモルフォーゼの縁側』という映画は、好きなものを通して人と人がつながっていく物語だった。
年齢もちがう、暮らしている場所も、過ごしている時間も、それでも人は出会う。好きなものが人と人を繋いで、またその好きで自分じゃない誰かと誰かが繋がっていて、その好きが新しい自分とも出会わせてくれたり、感じたことのない感情が現れたり、そういう奇跡みたいな、偶然にしては尊すぎる色んな出会いが詰まっていた。

私も経験したことあるなあ。
今まで感じたことのない感情と出会うのとか、私が生きてきたのはこのためだったんだって大袈裟にも思えるほどのことを真剣に考えてしまうような時間とか、このために頑張ろう、これがあるから生きていられるって人生のお守りみたいなものを手に入れた瞬間。
一つだったのに、それが幾つにも増えていったり、あっちもこっちもって時間にもお金にも余裕なくなるけど幸せでいられる。
心の栄養はいくつあっても足りないから、好きなものが増えるだけ自分は強く生きていけるって思う。
自分を守ってくれるものが増えるってすごく安心するし、自信が持てる。『メタモルフォーゼの縁側』を観て、改めてそう感じた。

好きなことを好きと言えるのって、すごく強い。
誰かに否定されたり、白い目で見られたりしないかなっていう不安とか、恥ずかしさとか、そういう自分じゃない誰かによってつくられてしまうような感情を全て抜きにして、好きだって自信を持てるのかっこいい。
そういう自分のための強さって誰にも邪魔できないものだと思うから。
映画のなかの2人の世界がずっと続いたらいいな、守られたらいいなって願いたくなった。

好きなものがある人たちに、これから好きなものと出会いたい人たちに、ぜひ観て欲しいな。

私はこの映画のおかげで、自分の”好き”に自信が持てた。

あと、主題歌が最っっっっ高だった。

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