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習い事効果

皆さんは、子どもの頃何かを習っていた経験はあるだろうか。英会話やそろばん、最近ではボルダリングやプログラミングの習い事も人気が高まっているらしい。なんだかおしゃれである。

学研の小学生白書によれば、2022年、習い事の一番人気は「水泳」で次点で「音楽教室」、そして「塾」と続く。また、小学生の4人に1人は習い事に行っていないという。
習い事に通う理由としては「子ども本人が行きたいと言ったため」が一番多く、次点で「体力づくりのため」になっている。

私が幼少期の習い事で一番「やっていてよかった」と思ったものはピアノだった。といっても私がピアノを習っていたのは5歳から小学一年生までの短い期間だったし、その時代からレッスンをサボったり、ピアノを弾きながら船を漕いだりする体たらくだったが。
それでもその時の経験があったから、今でも音楽は好きだ。
そして、そのように、小さい頃から習い事をさせてもらったおかげで今の自分の「感性」が育ったと思う。

小学生の頃の習い事って、その本人のアイデンティティみたいなものになりやすいと思う。

小学生は単純なので「あいつはヴァイオリン習ってるから、家が超金持ち」とか「あいつは空手やってるから、怒らすとチョー怖い」みたいに、本人と関係のないところで「こいつはこういう奴」というラベルを勝手に貼られてしまう。
これを私は習い事効果と呼びたい。

習い事効果の負の側面は先ほど述べたようにラベルを貼られてしまうことだが、いい側面もあると思う。
それは、習い事で得た経験を学校で活かせるようになることだ。

例えば、小学校のころ、全校生徒が行う音楽の発表会で、みんなが鍵盤ハーモニカやリコーダーをぷいぷい言わす中、ヴァイオリン教室に通っていたK君だけは、自前のヴァイオリンで、それはそれは優雅な演奏を披露していた。それは子ども心にめちゃくちゃかっこよく、今でも、ヴァイオリンを見るたびにその子の顔を思い出す。
このように、習い事でやっていたことが色々な人に「あいつは〇〇ができるやつ」と
認めてもらえることは、子どもにとって、自信にもつながるんじゃないかな、と思う。
大人になってからでは、習い事や趣味に打ち込んでいる時の「自分の顔」を、
職場で披露したりすることもできなくなってしうまし
学校という環境で、「習い事してる時のオレ」の顔で成果を発表するのはきっと楽しいだろうし、かっこいい。モテると思う。

そう、結局はモテるかどうかなのである。
習い事した方がいい、いつもとちがう「習い事してる時の自分」で相手をドキッとさせちゃおうぜ★

そんな私が小学生の頃やりたかった習い事は「太極拳」だった。
親よ、止めてくれてありがとう、と今なら思える。
当時は本気で、朝6時に近所の公園で、おじいちゃんおばあちゃんに混じってやりたかったんだよな。渋いな自分。

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