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世界で一番しあわせな食堂

観終わったあとに気づいた。ミカカウリスマキ監督作品で、アキカウリスマキ監督じゃなかった。しかし、兄弟で似た感じの作品になるもんなんかいな。おそらくミカ氏の作品は初めて。アキカウリスマキなら浮雲が好き。映画館で新作が公開されていると今日午前中知って駆けつけた。ら、違う監督だった。お兄さんだけど。違う人なんだから違うテイストの作品…でもなかった。ややこしいな。

そろそろ1年。去年2020年4月ヨーロッパに出かける予定だった。イギリスまでの切符は暫定有効のまま所持。1ヶ月くらい周遊してどの国を最後にするかは単純にチケット代の格安なフィンランドでほぼ決まりだった。でも4月ってまだ寒いはず。なーんて計画してた。土地の匂いとか夜なのに明るいとか怖いくらい静かな世界とか。想像してみるけど無理だ。体験まではできない。

こんなふうに食べることで食べ物で、誰かを幸せにできたらいいだろうなって、素直に思えた。自分もある年齢くらいまで食べ物で体調が変わるとは思えなくて。今だってあまり信用してない。自分が実感できないものに関してはどうやらそうらしいけど、効くかどうかは人それぞれだしって思って鵜呑みにしないことにしている。いっとき、らっきょうにハマり食べてたらそれまで出血時の塊だったものが塊じゃない状態で出てきてたので、自分にはらっきょうが効いたということになる。でもすべての人にあてはまるとは思えないし消費するのもまあまあ大変。でもこの時ばかりは、食べ物で体調が変わることもあるかもしれないと身を持って体験した。

胃痛が改善したり、がんの進行が遅くなったりするレストランなんてあったら最高。しかも何を食べても美味しいなんて。と同時に毎日のように顔を合わせる仲間がやなやつじゃなかったらそれこそ最高。よく食べてよく遊んで。静寂の中に佇んでみたい。

私のやりたいことは、ほとんどあと一歩の勇気さえ出せば叶うものばかりだった。それに気づいたのは40歳すぎてからくらい。ネットで航空券予約して決済したらもうあとは行くだけ。そんな簡単な勇気が出なかった。正常化したらまた計画を立てる。時期によってはイギリスからフィンランドへ直行してるかも。

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