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日記 04/05/2024

どうもkomeiです。

何日目か数えるのが面倒になったので、今日から日付にします。イタリアにかぶれているので、日/月/年での表記。

頭の鈍痛を抱えつつ、THE HARD THING ABOUT HARD THINGSを読む。数日後に控えたインターンの開始を前に、急ピッチでビジネスの本を読む。気休め。

ライブハウスでも読んでいたのだが、ああいった場所で単行本を読んでいる人は中々いないだろうから若干恥ずかしさを覚える。単行本を読んでいる横で、ライブしているアーティストの友人が会話を交わしていた。自分も好きな人たちなので、至近距離にいることが嬉しくもあり、この距離だろうと目に入っていない他人であるから、デバイス越しに聴いている時とあまり変わらない気もする。
子どもが産まれただの引っ越しただの、環境変化の話をしながら、知り合いの輪が広がっていく。

対してひとりで単行本を読んでいるじぶんは、本を読んでいるのか話を盗み聞きしているのかわからなくなって、本を閉じた。スマホが普及して一番大きく変わったのは、同じ場所にいて同じ時間を共有していても、違う世界にいることが増えたことではないかと思う。一瞬にして、ライブハウスにいる自分から友人と会話している自分へと変換される。世界は増えたし広がったが、世界への帰属意識は少なくなってしまっている。

サックスのソロ演奏を聴きながら、「好好夏日」という名のカクテルを飲む。字面だと少し滑稽だが、中国音で発音するとなんとなくかっこよさげである。爽快さが足りない自分は、昨日のラムネソーダのように、爽やかな飲み物でも飲むしかない。1ドリンク700円、2ドリンク1000円という値段設定に騙されて2ドリンクにしてしまったので、2杯目は「上海の恋人」というカクテルを。桃の甘さが際立ちながらも、甘ったるくなくて美味しい。音楽と酒が最高だと思っているが、それに違わずにいい気分になって体が揺れてきた。前回このミュージシャンのソロ演奏を一緒に聴いたあの子に連絡しようかと思い始めた。女々しすぎて少し嫌になってくるが、しょうがない。「月見ル君想フ」などという名前のライブハウスのせいだ。演奏中に送るのも何なので、終わったら送ろうと思った。だが、演奏が終わると酔いが醒め、気力がなくなってしまった。不思議なものである。ビビったわけではない、決して。

桜が咲く頃に買った、さくらの香りのアロマキャンドルが、いつもより強く香ってきた。


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