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保育所保育指針を読み解く①

必要に応じて何度も見直されてきた保育所保育指針保育士にとって手引きとなる欠かせないものですね。今回は【第1章 総則】について解説していきます!

【第1章 総則】のポイントと追加点

ポイント①:保育所保育に関する基本原則

子どもが現在を最も良く生き、望ましい未来をつくり出す力の基礎を培う
引用:厚生労働省編集「保育所保育指針解説 平成30年3月」(フレーベル館、2018年)

これを実現するために、保育所の役割を明確化したものが基本原則です。養護教育という2つの側面で考えられた目標が掲げられています。この目標に向かうための保育の方法として、子どもの思いを受け止めることや、生活リズムを大切にすること、個人差に配慮することなどが書かれています。

ポイント②:養護に関する基本的事項

保育における養護とは、子どもの生命の保持及び情緒の安定を図るために保育士等が行う援助や関わりであり、保育所における保育は、養護及び教育を一体的に行うことをその特性とするものである。
引用:厚生労働省編集「保育所保育指針解説 平成30年3月」(フレーベル館、2018年)

従来は「第3章 保育の内容」に書かれていた養護についての内容が総則に移りました。その背景として、保育における養護の重要性を再認識してほしいという思いが込められているでしょう。特に、教育に重点を置いてしまうケースが多い3歳以上児の保育に対しての注意喚起のような意味合いも含まれているといえます。

ポイント③:保育の計画及び評価

改定後の指針では、保育の計画及び評価・改善の大切さが強調されています。よく言われるPDCAサイクルのことですね。計画(Plan)ー実践(Do)ー振り返り(Check)ー計画の修正及び改善(Action)を繰り返すことで、保育の質を高めることが期待されています。ここで重要なのは、子ども理解から保育を考えることです。計画をする前に、まずは目の前の子どもを理解するところから始めましょう。

追加点:幼児教育を行う施設として共有すべき事項

「育みたい資質・能力」「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」が追加されました。「育みたい資質・能力」は、子どもの興味・関心や発達の姿を踏まえた保育によって育むものであると位置付けられています。子ども一人一人の発達に応じて、具体的に保育に落とし込んでいくことが大切です。その先に「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」があると考えましょう。

最後に

保育所保育指針は、保育のあるべき姿や方向性を示してくれています。これを機に、ぜひ保育所保育指針を読み直してみてくださいね!
では、また次回も一緒に勉強しましょう👋

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