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"好き"の感覚を言葉にする

こんにちは!米の佐藤です。

さて以前noteですこし触れた、米WORKSHOPで制作していたフーディーなのですが、、、

ついに…!

ついに!!!!!

遂に、ご報告とお披露目ができることになりました〜!!!!!🎉🎉
こちらが完成した米のオリジナルフーディーです!

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正直めちゃくちゃいい感じ!とこぼしていた自信作なだけに、スーパーいい感じになっています!(そしていま、みなさんの「おおおお!👀」という心の声が聞こえています!笑)
このnote公開とともに、今後お世話になっている方へプレゼントしていく予定です!

ということで今回の米noteは、少し長くなりますが、フーディーを作った想いとこだわりのポイントを紹介していきたいと思います〜!🔥


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🍚曖昧な"好き"のかたち

フーディーは、元々代表の山中が洋服好きだからというのもあるのですが、とあるデザイナーさんとの出会いがきっかけとなって始まったプロジェクトでした。その方が今回、米のWORKSHOPとしてご一緒した、須田さん

須田伸一さん
ISSEY MIYAKE PRODUCTやFINALHOMEのデザイナーを経て、現在はフリーランスのデザインディレクター/音楽家として活動しています。
2015年から武蔵野美術大学 空間演出デザイン学科 非常勤講師を担当。プロダクトブランドTALKY/PEOPLEAPではディレクターを担当しています。
音楽家としての経歴は、2006年にTwothとしてデビュー。2012年にアヌシー国際アニメーション映画祭にて日本人初の音楽賞を受賞。GoogleのTVCMやSONY 「toio」の音場を研究開発する。最近ではISSEY MIYAKE PARIS COLLECTION<2021SS>楽曲を担当し、作曲活動の幅は多岐に渡る。ハイエンドからストリート、そして、キッズに支持されるジャンルを問わないビートメーカーです。

そんな須田さんと山中が出会い、お互いに意気投合した同士が、一緒に好きなものを本気でつくりたいという想いが合致して米のフーディー作りは始まります。

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そもそも、洋服の素材や質感・形においてはかなりこだわりのある山中なんですが、はじめからそんなこだわり出したらきっと大変そうになること(笑)を、なぜ自分たちでやってみようと思ったのか聞くと、

(山中)自分で着たいと思うものを本気で作りたいというのはもちろんですが、誰しもが経験したことある「これだ!」っていう感覚を言語化してみたいと思ったのが一番かも。須田さんとならそれができると思ったのがやっぱり大きいですね。

服を仕事にしている人なら、おそらくそういう感覚を言語化することもあるかもしれないけど、一般に服に興味がある人だとしても、店頭で見た時のルックや試着した時のサイズ感以外で、素材や縫製などを見て選ぶ人ってなかなかいなんじゃないかなって思うんですよね。。。自分がそうですが、見て、着て、最後まで「これだ!」が続く服ってなかなか出会えない。でもそういう感覚ってみんなの中にあるんじゃないかな?とも思うんです。

だからこそ、その感覚を言語化することで、色んな人が服を選ぶ時の拠り所や感覚に気づいてもらえるかもというか、自身で何かを選ぶとき何か作るときに、何に惹かれているのかに気づくきっかけを提供できたらいいなあ。と思ったんですよね。

という理由でした。
なるほど、、佐藤も洋服は好きですが、確かにぱっと見のかわいさで決めてしまうことが多いです。けれど、どんな洋服にも、デザインを作る人がいて、生地を選ぶ人がいて、どういう形・裁縫にするか決める人がいる。ディティールの大小は関係なく、きっと誰かの何かこだわりが必ず入っているはずなんです。

私たちはきっとそのどれかに惹かれて「好きだなあ」と思っているはずなのに、自分が好きだと思っているものでも、曖昧な形でしかその気持ちを認識していないことが多いかもしれません。特に服とか、毎日着ているものでも、何が気に入ってるのかって全てを言語化することなんてなかなかないですよね。

米のフーディーはそんな感覚を知ることにチャレンジしたプロダクトです。

ものづくりの思想に触れる。これは米がWORKSHOPをする上で大切にしている意識でもありますが、今回のフーディーでは、服づくりの細かい部分に気づいてもらったり、クリエイターがものづくりの過程でどんなところにこだわっているかを少しでも知っていただけたら、という想いも込めています。
おこがましいとも思いながら、フーディー自体やプロジェクトを通して、そんなことを知るきっかけをお届けできたら。そしてみなさんが今着ている服の「好き」はどんな言葉になるのかを考えてみる、そんなきっかけになったとしたら、とても嬉しいです!


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🍚心を込めた特別なギフト

この米フーディー、実は最初はノベルティあるいはグッズという気持ちで作っていたのですが、須田さんとのお話しや、何度か試作のやりとりを重ねていくうちに、次第に、これは米にとってみなさんに贈るギフトなのかもと感じるようになったのも、ひとつ私たちにとっての発見でもありました。

"営業グッズにするとか販売するというよりは、やっぱりちゃんとお世話になっている人にプレゼントして着てほしいよね。"
"これから一緒にお仕事をしていきたいっていう方に「米はこういうものです」とワクワクしてもらえるものにしたいよね。"

米のWORKSHOPとして始めたフーディーでしたが、そんな話をしながら、知らず知らずのうちに私たちは、心のこもった贈りものをつくりたかったんだなあと気づくに至りました。

だからこそ、お渡しする時に少しでもその気持ちも伝えたい。そう思ってフーディーを作ったときの残布を再利用して、お手紙を作ることにしました。フーディーお渡しの際には、米からの手紙も同封されているのでぜひ読んでみてください!そして、合わせて同封している米ステッカーもぜひ貼っていただけたら嬉しいです🥺

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お手紙、かなり、かなり、読みづらいかもしれません・・・笑

それもそのはずで、実はこの残布お手紙は、自分たちでシルクスクリーンで刷ったお手紙なんです!お邪魔したのはLIFULL Fabさん。1日中、なんどもなんども、刷っては乾かし、版を洗いを繰り返して、たくさんのお手紙が出来上がりました。

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普段はデジタルクリエイティブを軸にお仕事している米、、、不慣れながらかなりアナログな体験をしてがんばったので、所々文字がにじんだり欠けたりしているのですが、読めなくてもぜひ心の目で感じていただけたら幸いです!!!(心意気でお願いしますッ!)


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🍚感じてほしい米のこだわり

最後に、米フーディーを制作する上で、こだわったポイントを紹介します!

特にこだわったのは生地とその質感。山中の意向で素材選定にはかなり時間を重ねました。色々なブランドの洋服もサンプリングしながら行き着いたのは、ヴィンテージ感と程よいシャリ感がある、コットン100%のしっかりした生地感。原料には米綿を使っており、国内の織り機で時間をかけて度詰*に編み立てを行いました。度詰に編み立てることで、裏地が柔らかい波打ちみたいな感じになり、サラッとしてない繊細な波打ちのような感じになっています。

*度詰=密度を詰めて生地を編みたてること

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表が荒い目面で、裏は裏毛ループになっているのですが、さらに裏のループは3飛にしているため、2飛の裏毛より縦目が強調される生地になっています。(生地の輪っかを詰めることで洗った時に広がりにくくなっています。)厚みと風合いのバランスが計算されているので、経年変化を長く楽しめる裏毛生地です。ヴィテージのチャンピオンや昔のラッセルのような、長く楽しめるスウェットパーカーを目指しました!

また、生地でいうと、裏目が結構ランダムになっているのもポイントです。百貨店やユニクロの服の生地って裏目がめちゃくちゃきれいなものがほとんどなのですが、米フーディーは裏毛のループを生かして作っているので不均一な目面になっているんです。「美しい目面」を売りにしているブランドがある一方で、「荒い目面」が今回のパーカーの売りになってます!生地は特に、須田さんのこだわりもグッと詰まっているのでぜひみてほしいです💪✨

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他にもこだわりポイントがあるので、惜しみなく公開していきます!🔥🔥
ぜひ、お手に取った方はこんなポイントを感じながら着てみていただけたら嬉しいです〜!

1. 生地を横地づかいすることで縫製の際の裾のねじれを軽減させて、生地自体が持つ伸縮を機能的に利用しています。

2. 袖山*を低くすることで、着た時に運動量が出るように(腕があげやすいように)しています。

* 袖山=袖付けの肩のあたりの一番高くなる所

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3. ロックミシンを使わず二本針ミシンで裁縫することで、着心地の良さを高めました。

4. フードは二重に作り、襟周りにボリュームが出る仕様にしています。

フードにはとてもこだわっていて、フードが落ちた時にきれいに見えるシルエットを模索しました!

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5. 国内最高峰の縫製技術を持つ工場に縫製を依頼し、波打ちがなく美しい仕上がりに。

某有名ブランドの裁縫も手がける工場で国内生産をしています!

6 .様々な着こなしやユニセックスで楽しめる様に、ポンチョ的なデザインに。

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7. 裾にドローコードを使用し、裾を調整することで生地の遊びを楽しむ事が可能。

8. 品質表示にはQRコードを採用。米のwebsiteにいつでもアクセスできます!!

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9. ネーム部分にはハンガーループ(首からフックなどにかけられる)を採用。

10. バックプリントにはMIENO氏によるグラフィックを大胆にデザイン。

今回、須田さんからのご提案で、三重野さんへ米のグラフィックをご相談させていただけたのもすてきな出会いでした!三重野さん、ありがとうございました!🌾

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11. フロントのポケットは、包まれ感を邪魔しない変形カンガルーポケットを採用。

12. 身幅を出して着た時の包まれ感を出したのも、山中メイドなポイントです!



ということで、米フーディーの魅力そしてこだわりの想いを紹介していきました。
実は、数は少ないのですが、このnoteをお読み頂いた方にも少しだけお渡しできる在庫がありますので、着たい!着まくります!という方はぜひお近くの米スタッフへお問い合わせください!🍚

最後に、いつも米を応援してくださっているみなさま、最高のお仕事をご一緒してくださるみなさま、さらに、米とのお仕事を企んでくださっているみなさま、そしてそのみなさまを支えてくださるご家族・パートナーのみなさまに、たくさんの感謝と、楽しんでいただけたらいいなという願いを込めて。

そしてこのようなものづくりの試みができることは恵まれたことであると理解し、ギフトとしてみなさんへお伝えお渡しできることにも、心から幸せを感じながら。

ひとつひとつフーディーをお贈りしていきます。フーディーを手にされた方、ぜひ#株式会社米で、届いたよ!着たよ!投稿お待ちしております😉💫

そして今後とも米とスタッフをよろしくお願いいたします!🙇‍♀️


それでは〜!


株式会社 米 / kome inc.
https://komeinc.com/


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